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南関東ブロック研修会


写真:理論講習 写真:雪上でのデモンストレーションを見学

12月4〜6日、車山高原スキー場で南関東ブロック (東京、神奈川、千葉)の研修会が開催されました。 講習単位は、理論2単位4時間、実技4単位8時間です。 5日は湿っぽい雪が降りましたが、6日は晴天にめぐまれました。 両日とも班別講習やテーマ別講習、理論研修が行われ非常に充実した研修会となりました。
参加役員:30名(講師19名) 、ブロック技術員:164名(東京107、神奈川42、千葉15)

【山田専務理事から】  
ここしばらく、スキー人口が減少して来ています。特に神奈川県では、昨年まで東京・北海道に続いて3番目のSAJ会員登録数でしたが、今年は登録が減少しており心配しています。ここにいらっしゃる、みなさんが積極的にスキーの楽しさを広め、一人でも多くの仲間を増やして欲しいと思います。今回の研修会でも、スキーヤーのマインド変化に対応した技術の研修を受けていただきましたが、まったく同じ意味で、その内容をそのまま研修会で伝達するということではありません。スキーを教わる人の、一人一人のニーズを感じ取り、それぞれに合致した指導をすることがとても大切です。決してブロック技術員だからと奢らず、むしろどうサービスしたら喜んでくれるのかを悩んだり、ビクビクするような指導者になっていただきたい。それから研修会なども、出来るだけ時間を見つけて、ブロック技術員同志、少しでも多く理論や実技の研鑚を積んでいただきたい。 大変な時代となってしまいましたが、こういう時こそ頑張らないといけないと思います。これから各行事・研修会などが続きますが、みなさん、十分理解され活動していただけるようお願いします。


理論研修
【スキースポーツを取り巻く環境と対策】
白石嘉宏氏講演 社会構造変化の現状と大衆スキーヤーの実態を「レジャー白書」等を資料にして解説
1. 人口構造の変化〜社会構造の変化
◆人口の増える時代から2010年には減る時代に入る
◆高齢化社会を見据えたスノースポーツの展望
2. スキーヤーの実態
◆統計から見るスキーヤーの潜在需要は未だ多い
◆若者と中高年に見られる活動回数と費用の違い
3. スキーヤーの目的
◆楽しむため、自分への挑戦のため、生きがいのため、健康のため、自然とのふれあいのため
4. ウインターレジャー不振の原因
◆構造的問題を仮説で考察。
・新しい用具に対する普及環境の遅れ
・ファミリー客受け入れ対応の遅れ
・レジャーの消費時間短縮による、近距離リゾート傾向
・スキーをバブル時代のレジャーと受け取る傾向
・古臭いイメージの進行
5. 活性化の対策
◆「子供」「30代女性」「中高年」への対策
◆スキーファンを減らさない対策
◆経験の無い世代に対する対策
理論テーマと実技テーマとの関連
1、スノースポーツを取り巻く環境と対応
2、楽しいスキー指導の進め方
スキーヤーのマインドの変化を探り、学習者の目的に対応した指導の実践能力志向、健康指向、遊び志向などを見分け、生活環境、社会環境、人生観、スキー観を感じ取り、どんな スキーサービスが提供できるか?
【実技テーマと学習者の目的】
マインド セフティ コンフォート チャレンジ
技  術 スキッド スキッド+カービング カービング
制動プルーク 滑るプルーク 斜滑降
上体補助動作のプルーク 脚部操作プルーク 山まわり
シュテムターン プルークターン パラレルギルランデ
【指導方法】
従来の指導方法論を研修する内容が、技術の仕組みや組立を中心に 研修が行われていた。教程・教本の理解が深まった事を受けて、 今年は、スキーヤーの志向に対応する指導方法を実技研修のテーマと している。理論テーマとの関連を大切にしたい。
南関ブロックテーマ
楽しい研修会 〜 指向別研修会を模索 〜 クラブの活性化
南関における指導員の研修会参加指向を大別すれば
資格維持型指向 現在、生活環境にスキーをする余裕がない
技術向上型指向 クラブリーダー・コーチで技術向上心に燃えている
社交型指向 スキー仲間と語り親交を深めたい
その他  
今年度は、abcの指向に主に対応したい。
南関ブロック研修実技日程と講師
12月5日(土) 9:30 実技テーマデモ
10:00 実技テーマ研修 県連別班編成
12:00 昼食
13:00 実技テーマ研修 県連別班編成
14:00 特別プログラム ローテーション
16:00 理論研修
17:15 終了
12月6日(日) 9:30 検定デモ
10:00 特別プログラム ローテーション
12:00 県連調整
13:00 閉会式
13:15 終了
実技テーマ講師 県連別編成
東   京: 安積明、後藤寛、達下系一、出口沖彦、大盛宏幸、宮崎友見子
千   葉: 猪俣和久、佐々木美正
神奈川: 伊藤政照、松本伴之、渡辺三郎、五藤伯文
女性班: 吉田美輝子
特別プログラム 3班ローテーション
基礎的スキッド スキーを動かしターンに入る基本型
安積担当 吉田、渡辺、松本、佐々木
カービング 中央研修会で扱わなかったカービング
後藤担当 伊藤政、五藤、大盛
準指養成 養成実技での検定種目の練習方法・ポイントデモ
達下担当 出口、猪俣、宮崎
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