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ホーム > 行事レポート > 2001 > 指導員研修会理論      6
◆渡辺SAJ専門委員 詳細内容

◆私が会得したカービング技術

 この研修会の講師になった段階で、いろいろ悩みましたが、自分の体験を自分の言葉で、 話すのが一番だと考えまして、私が会得したカービングについてお話をしたいと 思います。
 皆さんはもう、初滑りにいかれましたでしょうか。私は先日、天神平スキー場に行ってきました。昔のような、ノーマルの板ですと、外スキー1本に乗るとか、むりやり内側を上げてひねりまわしていました。カービングスキーは、最初からワイドスタンス、オープンスタンスで重心をスライドさせ脛を傾けるという感じでターンをして、結構楽しむことができました。
 実は、このカービングスキーのテクニックを覚えるのに私も苦労をしました。当初O社の190cmのピュアタイプのカービングの板を購入しました。 実際、そのスキーは従来スキーとほとんどかわらなかったのです。もちろん、カービングテクニックを自分が理解できていなかったということですが、それなりの板をはかないとダメだということでもあると思うのです。カービングのプルークスタンスの直滑降でも内へはいってくという感覚がなければいけないのですが、それが感じられない。テクニックの出発点にならないわけです。それで2年ほど悩んでおりました。その時、片岡先生(現顧問)に北海道スキー指導者連盟が1998年10月発刊した「シュプール」を渡されました。読んでみますと、 カービングスキーについていろんなことが書いてあるのですが、中に、平沢文雄先生のかかれた文章があります。

 一般に理解されていることとして、カービングスキーというとずれの少ないターンを実現してくれるスキーということではないでしょうか。雑誌などでも 良く書かれているように、カービングスキーはこれまでエキスパートスキーヤーでなければ感じ取れなかった切りこむようなターンの感触を用意に味合うことができる、これらの情報によって、それならばと、指導員の大半は半径が25mの板を購入して体験したかたが多いでしょう。どんな具合ですかと聞くと、スキーの良さはわかりませんと言う方は正直なほうで、最高です、やっぱり良いですねとの答えが返ってきます。失礼ですが、そういう方の滑りを見ると、スキーを変えたからと言って滑りは変わっていないという印象です。その原因はスキーの性能を良く理解していないこともありますが、スキーの性能が大幅に変わっているのに、滑り方はこれまで通りの要領だからだと思います。長い間に習得したものをそう簡単には変更することはできません。このことがカービングスキーの正しい評価を誤らせていることだと思います。(引用)

 実際にどうかと、昨年の中央研修会で確認をしてみました。しかし、やはり今ひとつつかめないのです。雪も少なく、狭く、距離も短かったこともあり、感覚を掴むまでに行かないのです。たしかにワイドスタンスで板が内側に入ってくるという感覚はわかりました。それが、それ以上に発展せずターンに結びつかないのです。半径も小さく、長さも身近スキーを履いてもカービングターンが出来ないのではないかとあきらめていたのですが、その翌週の北海道スキーツアーでキロロにいったのです。私の班は指導員受験者で皆さんカービングの板を履いてました。試行錯誤でおれこれやっていたのですが、キロロは緩斜面が多くて、普通なら飽きてしまうようなバーンが多いいのですが、そういう斜面がカービングの練習になるのです。ワイドスタンスからエッジを立てて、交互加圧をゆっくり感じながら出来るのです。切り替えもエッジングもゆっくり感じて出来るのです。それから最後まで足首を緩めないで押し続けるなど意識しました。振り返って自分のシュプールを見ると確かにずれていないのです。 それは、いままでにない感覚でした。ノーマルスキーで回すと内側にひねることが必要です。カービングスキーはそのままでも回って行きます。そこをいかに回さないで、外に押すかということですから、身体の使い方が違うわけです。この違いを理解しないとカービングスキーを正しく理解できないのではないかと思います。

 それにはスキー場を選ばないとダメかもしれません。カービングスキーというのは本当に良い条件でないと難しいです。良い雪の緩斜面のロングコースを使って、人も少ないようなところでやっていただければ理解ができます。それからスピードアップをしていく、そういうものだと思っています。それから年が明けまして、それからのスキー指導に関しましては、積極的にカービングを取り入れるようになりました。

 前に履いていた190の板をはいて見たのですが、まず雪面に置いたときに、なんてこんなに長いんだ、なんでこんなに細いのだろうかとびっくりしました。良くこんなものを回してたなと。そしてその板でカービング要素をやろうとしたのですが、やはり難しい。もう、190板を履き気にはなれません。カービングスキーは短いですから操作がしやすいですし、今の板はずらすことも出来ますので、いろんな状況に応じて使い分ければ良いわけです。スキッディング要素もカービング要素も出来ますので、使い分けていただければよいと思います。

 資料としてお配りしている、指導展開図ですが、だいぶ変わってきております。

全日本スキー教程 指導理論編より
用具の性能進歩について述べると、カービングスキーの出現以来スキーヤの滑り方は著しく変化してきています。スキー自体が回転性を備えることによって、スキーヤの仕事、つまり向角を作ることに変化がみたれますが、最近は従来技術の延長線上ではカービング技術を捕らえることができない現象が起きています。横ずれを少なくしようと誕生したスキーは、いまやまったく新しい概念でとらえるべき性能を持っています。(引用)

 ここまで来ますと、デモンストレータなど、一部の人達の技術だと思います。まず私達は外スキーでしっかり捕らえると言うことが必要だと思います。でも、用具の進歩によってここまできていることも理解ください。姿勢も、昔は外向傾姿勢でしたが、今は内向内傾姿勢まで言われています。いかにスキッディング要素とカービング要素を組み合わせ、条件状況に合わせて滑れば良いのではないかと思います。

楽しいからスキーをするのであって、それを多くの人達に伝えてあげれるようなスキーヤーになろうと思っています。みなさまも各行事に参加していただいて盛り上げていってほしいと思います。


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