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平成13年度 日赤救急員養成講習会

伊藤直子さん(ソニー厚木SC)の受講レポート
9月10日(日)場所:日赤 横浜支部

 15〜16名程度が集まった会場で、簡単な学科講習を受ける。
テキストが絵入りでわかりやすく、興味深く聞けた。
午後からは動きやすい服装に着替え、三角巾を使用して傷口の保護等に役立つ包帯としての使い方、非常時に役立つ基本の格納時のたたみ方を学ぶ。その他に2人でペアを組み、止血の基本である圧迫止血を実施で行う。脈が見つからない人、止血したつもりが脈がドクドクと打っている人、様々に普段やりなれない救急法に真剣に取り組んでいた。
夕方までしっかりと講習を受け、残りはその次の週の泊りの合宿時に持ち越される。


9月16日(土)〜17日(日)場所:愛川町「ふれあいの村」

 早朝からの雷雨に見舞われ、稲光が炸裂するなかでの合宿が開始。
三角巾を使った救急法では、布のたるみや手順の遅さを厳しくチェックされ、実践さながらの雰囲気が漂う。 綺麗な食堂棟での昼食を済ませ、午後はダミーを使った人工呼吸と心臓マッサージの練習、運搬の仕方が宿泊施設に移動して行われた。ダミーとは言っても、息の吹き込みの強弱、心臓マッサージの強さやリズムが全て
わき腹からグラフとして出てくるため、まったくゴマカシが効かない。 いグラフが出るまで延々と続く練習だが、この頃になると受講者同志が打ち解け始めて、和気藹々とした雰囲気で練習を重ねていた。(この間も稲光止まらず〜!) しかし、予想以上に人口呼吸と心臓マッサージのよいグラフが出ず、結局ほとんどの受講者が夜中の2時までホールで自主的に練習していた。 人形によっても、多少のクセがあり、胸の真上からしっかりと押し沈む心臓マッサージでも、正しい押し方をしないと点灯する赤ランプがピコピコと点滅する人もいて、苦労していた。
テスト本番で、自分と相性の良い人形にあたらないとも限らない為、なるべく多くの人形で練習を重ねた方が良いと思われる。(人形の口は毎回使用後にアルコールで消毒をする為、回を重ねるごとに唇がガサガサに荒れてきたのにはマイッタ!) 2時過ぎになるとチラホラと部屋に戻り始める受講者も出たが、結局今年もほぼ完徹組が何人か出たようである。(まぁ、最後はちょっと宴会モードだったという噂もあり。)救急法は予想以上に重労働で、熟睡していた受講者の中には明け方近くに宿舎のスグ近くにカミナリが落ちて、非常警報機が鳴り響いたのにも気付かなかった人がいたようだ。


 翌日、相変わらず続く雷雨の中、午前中に筆記、午後から実技検定が行われた。 受講者達は「傷病者発見!」の言葉と同時に、テキパキと救急法を行って行く。人形の数に限りがある為、交代制で行ったが、昨晩の練習の成果が出て検定は無事に終了。筆記の結果とともに実技のデータを日赤本部に送って、その後に最終的に合否が判定されて合格証が郵送されてくるとのことだった。帰り道は、とても2日間とは思えないハードな合宿の疲れでグッタリモード。しかし、新しい知り合い、そして知識も増え、充実した講習を受けられたというのは間違いない。

 


 私の受講のきっかけは、スキー準指導員の免許を取得した為、講習中や宿で事故が起こった時、自分に出来る基本的な手当てや救急活動を行う知識を身に付けたかったからである。 最近は自然災害も続いており、いつこういった知識が役立つ時が来るかはわからない。 「なんとなく…こうだった」で行う救急法ではあまり意味がなく、また時には危険が伴なうことから、イザという時の為に、せめて習ったことを忘れないように時々思い返しては手を動かしてみたいと思う

最後になりましたが、朝早くから夜遅くまで熱心にご指導いただいた講師の方々、本当にどうもありがとうございました。

以上


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