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パトロール指導員養成講習会
荻野恭宏 ハーバースキークラブ

◆パトロールの知識がいきなり役立つ
 去年の公認パトロール(以下公パト)に受かってから今年は養成講習会があればサポートしようという意気込みを持ってました。去年受検をする為に養成講習会のときにたくさんのサポートの方がおり,随分と助けられました。実際は雪なし県の公パトはそれほど役に立たないだろう・・でも知識だけはあったほうがいいや,,位の軽い気持ちでしたが、実は去年の3月に試験があり、その2週間後に知人と海外スキーに楽しみに行った際に、現地でその知人が鎖骨骨折をしてしまったのです。その人には気の毒でしたが,こんなにすぐに知識が役立つとは思いませんでした。持っていた三角巾ですぐ固定をして病院へかけつけ、言葉の問題もありましたが何とか事無きを得たのです。そんなこともあり、スキーは『楽しく』がベースにあり、と同時に『安全で』が非常に重要と再認識したのは、言うまでもありません。

◆クラブに一人以上必要と痛感
 指導員の数に比べると公パトは非常に少ないです。スキー場でのパトロールは肉体労働的な要素が多分にふくまれ、やはり土方的なイメージを持たれてることでしょうが、クラブ単位でも一人以上の公パトがいてもいいと通感します。受検資格にも日赤に救急法の資格を持ってることが条件ですし知識としては必要なことも多いです。そんな気持ちでサポートに望みました。

◆みんなが一丸となって努力
 今回は3日とも非常にいい天気で、初日は五竜の頂上アルプス平にてバーン設定(ロープで規制)をして、ロープやポールを張ったりしての手伝いから始まります。
今回は1回目の養成講習会で受検生3人(全員女性)とSAJ、SAK専門委員が4人、サポートが7人、見学者1人と全員で15人です。アキヤボートも3艇あるので、十分な練習が出来ます。アキヤボートの練習からスタートですが、受検生は誰も最初は引けません。去年の私もそうでした。何度か見本を見せてもらいながらようやく形になってくるのです。アキヤの試験科目の大回り、小回り、真下切替の3種目をそれでもこの講習会期間中に何とかできるように、みんなが一丸になって努力していきます。もちろん試験科目はこれだけではなく、基礎もあります。

◆サポート体制でバックアップ
 昼間はサポート隊も一緒になって、アキヤを引いたりパトロール技術戦に出る選手が練習をしたり、普段はできない練習をします。アキヤを引くのも患者役とその患者のスキーを担ぐ役と最低3人は必要です。またその周りでサポートとしたりアドバイスをしたりで、基礎講習のように先生一人に生徒が10人などは、絶対不可能なので受検生一人に対し、専門委員及びサポートが3,4人が理想的です。
今回も理想的なサポート体制で受検生をバックアップしていきます。最初は慣れないので1日3,4本引くとそれだけで,足と腕がパンパンになり、夕食のときは腕が上がらないくらいになることもあります。それでもガッツある今回の受検生は頑張ってどんどんこつを掴んでました。
初日でも夕食後にはロープと三角巾の講習及び練習。。やはり寝るのは11時頃になります。

◆本番はラクに?
 2日目も早朝のランニングから始まり、ロープ一種の練習後、朝食。
やはり初日と同様にサポートがロープを張り,アキヤの練習から始まり2日目は基礎種目の確認を終え,もう,この時点で受検生はかなりの疲れが残ってます。顔が引きつりながらもアキヤが徐々にうまく引けるようになってきます。夜もロープと三角巾。。3日目は室内で理論講習と盛り沢山の内容です。
神奈川の養成講習会はバーンも本番の検定よりも厳しく、またロープ,三角巾の講習も他県よりは厳しいと思いますが、この講習会をクリアーすればみんな本番ではラクに(!?)合格できるはずです。
今年は神奈川から10人の受検が予定されてます。

裏方的な役割のパトロールですが、スキーを『安全に楽しく』の気持ちはどのスキー
ヤーも持ってるはずです。

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