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平成14年度 南関ブロック研修会

 2001年12月1日〜2日、車山高原スキー場にて、南関東ブロック研修会が開催されました。車山高原スキー場の努力により、十分なバーンを用意いただき、余裕を持った研修会が開催されました。


司会
渡辺SAJ専門員(神奈川)
責任者挨拶
杉崎全日本スキー連盟教育本部理事
南関東ブロック協議会代表
 副島東京都スキー連盟専務理事
地元代表挨拶
浜崎信州綜合観光開発代表取締役社長
SAJデモンストレーター
渡辺一樹全日本スキー連盟デモ
SAJ専門委員
山田神奈川県スキー連盟専務理事
SAJ評議員
色摩千葉県スキー連盟理事長
スキートレーニングについて
竹腰神奈川県スキー連盟専門委員

主任講師挨拶
本間全日本スキー連盟教育本部諮問委員
 

◆SAJ教育本部 杉崎理事
 本来ですと、ここに東京のメンバーも加わるのですが、都合によって分離開催ということになりました。寂しい気もしますが、この会期中一生懸命やっていただきたいと思います。先週、全日本のブロックデモ合宿で参りましたが雪がなく、どうなるかと思っておりましたが、車山さんのお力によってこの数日の間にこの様なバーンを作っていただき、本当にありがとうございました。

気象条件で、今年は専門用語で放射冷却といいまして、下のほうは寒くて1400mから1500mあたりにちょうど暖気が来てしまう。この1週間、本当に苦労されたと思います。
 SAJ報告としまして、副会長の八木専務理事・副会長がなくなられまして、後任として丸山教育本部長が専務理事となり、教育本部長は青木副本部長がなりました。
 ここ1年に関しては、いままでの教育本部のあり方を変える、機構改革ということで、行事からはじめ、色々なことを検討しようとやっております。その中で、デモ選考会が多少変わりました。それから技術選も多少変わって中身も検討しております。今までの指導員制度にプラスして、生涯スポーツリーダーという形で、スキーヤーを少しでも掘り起こすことが連盟の仕事であるということで、準指・指導員の他に、2級や1級の方々になっていただきたいという制度でございます。すでに実施要項が各県連に届いていると思います。この不況を考え、昨年もこの場でお話しましたが、海の日があって、スキーの日があってもいいではないかということで、理事会で上げられました。日にちの問題があり、レルヒ少佐が日本にきた1月末にするか、他の形でやるか考え中であります。こういった形で、スキーヤーを掘り起こすということを進めております。それから、シニアをなんとかスキーヤーに呼び込もうということです。これからはシニア、シルバーです。時間もお金も余裕もある、シルバーではなくゴールドの人生の人たちにどんどん参加していただきたいと思います。それによって指導方法も変わってきます。いままでの様に若い人を対象にしたものではなく、言葉使いから仕草からだいぶ変わってくる、そういったことを改革の中に取り入れられると思います。先日、あるスキー場の祝いに呼ばれて行った所、体協のある方が、「スキーは非常に人格、人間を作るスポーツだ」と言われました。確かに、私も何十年スキー生活を振り返ると、回りに良い人達がいるなと思うわけです。私は、スキーは人格を作るけれども、その前にハート、心を築くことが必要だと申し上げました。良いハートを持っていれば良いスキーができると肝に銘じて、今シーズンは皆さんと一緒にスキーをやっていきたいと思います。

◆副島東京都専務理事
 先週の段階で雪がないということで、どういう形にしようか検討しておりましたが、最終ぎりぎりのところで、大変申し訳ないのですが、熊の湯に分離開催させていただきました。当番幹事でありながら、そういうことになり申し訳なかったと思います。スキー場の車山さんもみなさん色々やっていただき、これだけ立派に雪をつけていただいて、まことにありがとうございました。関東の、千葉県、神奈川県の先生方は是非、この2日間の研修を終われるよう心から祈っております。


◆浜崎信州綜合観光開発社長
 全日本スキー連盟の皆様方には、車山スキー場が一般スキーヤーに認知されない以前から御越しいただきまして、当スキー場を育てていただきまして、大変ありがとうございます。今日明日と、南関東ブロックの研修会を当地で開催していただき、心より感謝申し上げます。幸いにも昨夜からの寒気により、なんとか滑れるような状態になりました。皆様方には、一般スキーヤへのご指導とともに私どもの車山高原を今後ともお引き立てよろしくお願い申し上げます。


◆渡辺一樹SAJデモンストレータ
 実技研修を担当させていただきます。基本的には、ビデオを見ていただければ大体の要素が入っております。実際の研修では、従来のようなスタイルが変わってくると思います。カリキュラムを順を追ってこなしていくと言う形ではなく、ゲレンデでお互いにコミュニケーションを取りながら、それぞれ講師によってまったく違うスタイルになるという研修会になるのではないかと思います。デモ合宿、中央研修会でも、大きなグループで軍隊的なことは、できるだけ避けるようにという話を聞いております。

 最終的には、要素を個々の創意工夫で指導に役立てて欲しいということで、オフィシャルブックにも数ページに渡って資料がありますが、基本的には皆さんのお持ちの力をさらにパワーアップさせていくという研修になると思います。ゲレンデでは皆さんの白い歯が見える明るい雰囲気でやりたいと思いますので、皆さんご協力お願いします。

◆山田SAK専務理事
 スキーはカービングに変わって簡単になったはずなのに、教程も増え、これを一生懸命読めば読むほどスキーが難しくなってきているのが現実です。そして、生徒の前で難しいことを山ほど言うことになります。私はクリスチャンではありませんが、聖書の言葉の中に「師よ思うことを成せば人はこれについてくる」言葉があるのですが、最近、スキーの先生は口で言った技術を成していない。見せられない部分を口で一杯喋る。ますます難しくなり、また先生の言っていることとやっていることにギャップを感じる、こういうことになってきています。

 色々な技術論が出てきても、スキーを教えると言うことは,皆さんの技術でしか教えられません。だからどんなに上手い先生が、どんなに理論家の先生が言ったとしても、それをそのまま真っ直ぐ生徒にぶつければ、大きな疑問に一杯ぶつかります。先ほど杉崎理事が話されていましたが、楽しいスキーをやっていかなければいけません。生徒の顔色を是非見ていただき、自分が教えているスキーが楽しいのかどうか、自分の指導が良いのかという反省、また、言った事とやったことが合っているのかの不安を少し心の中に持っていただき、研鑚をしていただきたい。たまたま千葉と神奈川の2県ということで、少人数で講師は非常に良い講師が揃っております。この機会を捕らえて、皆さんのスキー指導の役に立つように今日講師の先生に言われたことをそのまま研修会でやれば言いと言うことではなく、それを消化して、皆さんが研修会や養成講習会で持つ生徒のレベルに合わせた指導をしていただければ、スキーヤーが少しずつ増えていくのではないかと思います。


◆色摩SAJ評議員
 ハートの捕らえ方が非常に大事なことではないかと思います。スキー界の組織を会社組織として考えますと、皆さん方は第一線の営業マンではないかと思います。本社からは25%増員目標が来ていますが、このご時世、減らないよう何とか食い止めるために皆さん努力しているのが現状です。その中で、第一線で接する皆さん方が一番大事だと思います。今回、神奈川支店と千葉支店と言うわけですが、まさに皆さんの営業振り、活動が重要な訳です。

 皆さんの意識感覚、本社からの伝達をそのままやってしまうというのではなく、改革して判りやすく、生徒の心を捉えるようなレッスン、研修が必要だと思います。皆さん自身がここでもう一度考え直していただいて、とにかくテーマがありましたら、皆さん方のモノにしていただいて、難しい言葉は絶対使わないで、判りやすくユーモア交えてやってください。難しい話は、暖かいところで聞けば眠くなるし、寒いところでは顔だけわかった振りしてウンウンと頷くだけです。こんなことは繰り返してはいけません。十分、皆さんの言葉で、感じ入った表現でやってください。その中で画一的な伝達は愚の骨頂で、一人一人に違った言葉、表現でやっていただきたい。先生方の個性溢れる、研修、レッスンをしていただければ、また来ていただけることになると思います。思い切って、殻を破っていただいて、第一線のセールスエンジニアとしてやっていただければ、各支店の営業成績は上がってくると思います。どうぞよろしくお願いしたいと思います。

◆竹腰SAK専門委員

★スキートレーニングについて
 内容はこちらをご覧ください
 (神奈川の理論研修会と同等内容)



◆本間諮問委員
 南関ブロックの研修会であり、意思統一をしておきたいと思います。
 実技テーマですが、カービングとスキッディング、切り換え、舵取りの局面、仕上げの局面、そしてニュートラル構造というひとつの局面構造の確認をしていただくことが一番大きなポイントでございます。研修会であり、講習会のようにならずに、いろいろな形でディスカッションをしながら楽しい講習会にしていただきたいと思います。
 検定の件では、昨年来色々と問題になっておりましたシュテムターン、プルークボーゲン三体ですが、今まではデモの方に滑っていただいて視覚的に確認をしたのですが、今回は動きを中心にするということで、フォームとかに囚われずにその種目における運動要素を見ていただくことを観点にして、ビデオなどで確認していただきたいと思います。その辺を含めて、指導と評価につがつながってくると言うことで理解をお願いします。

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