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五竜T行事
指導員研修会(D)・公認検定員クリニック(D)
・基礎スキー技術強化合宿(B)
基礎スキー指導員養成講習会(B)
技術レベルアップ講習会(A)
スキーパトロール養成講習会(A)
HC(ハンディキャップ)スキー教室(1/18〜19)
大井智子 広報委員レポート

田村専門委員の準指養成班

壮大な五竜のゲレンデ

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★「到着」〜「開会式」
★「指導員養成研修会」、「技術レベルアップ」
★「第一回 障害をもつ人のためのスキー教室」
★「スキーパトロール養成講習会」
★「ウルル」「最終日」「閉会式」


◆参加人数データ
<1/17〜19>
@ 指導員研修会(D)=66人,A公認検定員クリニック(D)=62人,B基礎スキー技術強化合宿(B)=35人,C基礎スキー指導員養成講習会(B)=111人(正指導員受験16人,準指導員受験95人),D技術レベルアップ講習会(A)=9人,Eスキーパトロール養成講習会(A)=2人
<1/18〜19>
HC(ハンディキャップ)スキー教室=21人


◆「到着」

 役員が泊まる本部の宿「ウルル」についたのは,1月17日(金)の午前0:30ごろだった。車に同乗させてもらった自分のクラブの人が泊まる宿はたまたまとなり。心ぼそさを抱えて,ひとりウルルに向かう。前の小道から,前面ガラス張りのラウンジの楽しげな様子が見えてきた。役員の集合時間は1月16日の23時から24時。遅れてしまった。ほとんどの役員がすでに到着し,仲良さそうに歓談している。
ラウンジの前を通って「こんばんは」とあいさつすると,「おうっ! きたなっ」と陽気な返事が返ってきてほっとした。田村真澄専門委員と2人で使う女子部屋は,広々としたベッドルームだ。男子部屋を見ると和室がほとんどで,スキーヤーズベッドの昔懐かしい部屋もある。「新人の専門委員はスキーヤーズベッドで,えらくなると和室に出世する」とうわさに聞いた。学生の体育会系スキークラブみたいだ。
その晩は,部屋着に着替えてからラウンジでみんなとくつろぎ,さらに隣接する男子部屋でポテトチップスをついばみながら少しだけビールを飲んだ。いよいよ五竜行事Tの始まりだ。

ミーティング風景

おいしい朝食をいただきます

◆「朝のミーティング」
 朝のミーティングは7時からラウンジで。2層吹き抜けのラウンジに,24人の役員が集合した。窓は床から天井までガラスばり。カラマツとスギ林の向こう側から日が昇り,朝焼けが始まった。まず野地澄雄副会長から「6つの行事が進行する。お互いに助け合う形で運営してほしい」と話があった。  
山田隆専務理事は,「われわれはプロ。1000万人近いスキー人口の頂点に立っている。参加者はお金をかけて指導員を受験し,研修会を受けにくる。彼らは,先生がうまく滑っているかどうかをシビアに見てる。お金をもらって教える『プロフェッショナル』という意識をもって,生徒のために講習してほしい。うまく滑れない,教えられないということを,『アマチュアだから』というエクスキューズで埋めないで。『ひざを曲げて』『伸ばして』といったバリエーションで,『両方同じに見える』と言われないように。参加者は『ああ今年の講習会ははずれ』『当たり』と評価する。生徒に向き合って指導し,言葉でねじ伏せたりしないようにしてほしい」と話した。うーん胸が痛い。先生とは厳しいものだ。
 さらに渡辺三郎教育部本部長から,「五竜はスケールの大きいスキー場。一カ所にちぢこまらずに,全山くまなく滑ってほしい。エンジョイ班は疲れさせないように楽しませて。ケガはさせないように,アクロバチックな練習は避けて」と話があった。
 最後に行事担当理事の木村徳善教育本部理事から,スケジュールと講習班の確認。ラウンジに金色の朝日がさしてきたころ,ミーティングは終了した。7時30分,おいしい白米の朝ごはんの時間だ。

コンクリート打ち放しの「エスカルプラザ」

受付風景

◆「エスカルプラザ」
 てきぱきと朝ごはんを食べ,ラウンジでコーヒーをすすり,歯磨きして,化粧して,ウエアに着替えて,ふと気がつくとあたりに人気がない。すでに役員全員ゲレンデに出発したらしい。どうやらビリになってしまった。地下のスキー置き場で靴を履き,「えーと。どっちがゲレンデだっけ」と思いつつ,あたりをつけてとりあえず歩き始めた。通りすがり人に,「あの,ゲレンデはどちらでしょうか」とたずねると,「いま歩かれてる方向の,ちょうど反対側ですよ」と笑いながら教えてくれた。いかんいかん。気合を入れてがんばらねば。
ほどなくとおみゲレンデの下にある,コンクリート打放しの「エスカルプラザ」が見えてきた。インフォメーションセンターのほか,レストラン,ショップ,キッズレストルーム,バスルーム,チューンナップ専門店などの入る複合スキーセンターだ。階段を上ってエスカルプラザに入るとすでに受付が始まっている。多くの参加者であたりはごったがえしていた。

参加者の皆さん

挨拶する野地副会長

◆「開会式」
 1月17日(金)午前9時30分。小林貴専門委員の司会で開会式が始まった。
 野地副会長から「6つの行事が同時開催する。それぞれ目的に合わせて大きな成果が上がるよう研さんしてほしい。@上級者の骨折が増えている。カービングスキーによるケガも多く,障害事故の半分が東京・神奈川のスキーヤーという傾向にあるので気をつけて。A学校週休二日制やシニア人口の拡大を受けて,スキーの活性化のために底辺を拡大していきたい」とのごあいさつ。
 SAJ立会い責任者として参加する,山田(SAK専務理事)SAJ教育本部広報委員会委員長も続けてごあいさつ。「みんなの方からも『こんなことを習いたい』とどんどんアピールしてもらい,双方向性の研修会にしていきたい。今年から,SAKでも登録人数やすべての行事の参加人数が減少傾向にある。あらゆるチャンネルを使って会員を確保し,参加するみんなが喜んでくれる行事にしたい。受験生は,ゼッケン1枚で10人の生徒を連れてこられるような魅力的な先生になってほしい。メーカーの人に話を聞くと,『日本全国でのカービングスキーの普及率は35%』という。神奈川県の先生は,ノーマルな板をはく生徒も大切な仲間として受け入れてほしい。先生だけがいいウエアを着て,いい道具を使ってちゃらちゃらする時代はもう終わっている。そのへんのことをよく考えていい先生になってほしい」。
 次に,地元「株式会社エンレイ」の駒谷社長から,「今シーズンは雪が早く11月16日にゲレンデオープンする,非常にいいシーズンインを迎えた。1月に入り集客状況はここ数年の流れに戻っている。スキー業界の活性化に積極的に取り組んでいる。どしどし意見してほしい」とのごあいさつがあった。
 最後は,主任講師の渡辺三郎教育部本部長から。「ゲレンデは周囲を山に囲まれている。雪質もいいし,すいている。スキー場のすみからすみまで滑って十分楽しんでほしい」。
 続いて清水忠教育本部理事から役員・講師の紹介。さらに白馬五竜観光協会事務局の佐藤さんから「スキー場は朝の6時30分から開いてるので,十分楽しんでください」との力強いお言葉とともに,地元関係者の方々が紹介された。木村教育本部理事の庶務連絡で,10時に開会式は終了した。
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