車山行事Ⅰ 指導員研修会Ｂ・クリニックＢ
高木豊 広報委員レポート
高木豊 広報委員レポート
雪上研修風景
雪上研修風景
◆総勢５７０名の参加者
2002年12月21日～22日、車山高原スキー場において「指導員講習会・公認検定員クリニック」が開催されました。
当日は、他県連からの参加者を含む総勢約570名の参加者が、指導員研修会（エンジョイ・チャレンジ）、公認検定員クリニック（エンジョイ・チャレンジ）の4グループに分かれて、講習会に臨みました。
雪上研修風景
講習会初日は、湿った雪が朝から降り積もる悪条件にも関わらず、精力的な講習会が行われました。
公認検定員クリニックでは、ビデオを使用した屋内研修も行われ、検定のポイント等について再確認を行いました。
雪は一向に降りやまず、夜半には送電線の事故で車山ホテル街全体が停電になるなど、雪の影響は一日中続きました。
ビデオを使用した屋内研修
2日目は交通機関への影響が心配された雪も止み、好コンディションで講習会を迎えました。
昨晩降り積もった新雪の中を楽しそうに滑る参加者の姿が印象的です。
公認検定員クリニックでは、2級受験を想定した模擬検定も開催されました。
実際の検定では、受験者全員が合格の滑りを見せてくれる訳ではありません。
公認検定員クリニック
受験者役の先生方は、２級には至らない滑りや合格ギリギリの滑りを演技しなければなりません。後傾で滑りってみたり、わざと転倒してみたりと、受験生役の先生方の大熱演で、模擬検定では採点のポイント確認を行いました。
今回の講習会やクリニックに参加された先生方には、講習会で確認された知識やポイントを、各市協会や各クラブでの活動に生かして頂き、
スキー界の底辺拡大にご尽力頂ければ幸いです。
公認検定員クリニック
この冬は雪が非常に早く、車山のゲレンデも昨年より遥かに広いバーンで研修会を行うことができます。
どうかこの２日間、十分にスキーを楽しんで頂き、有意義な研修会にして頂きたいと思います。
昨今の社会状況からスキーヤーが減少傾向にあると言われております。
どうか各地域での講習会に於いても、参加者の皆さまがスキーを楽しんで頂けるような講習を行って頂いて、底辺の拡大にご協力頂けますよう、お願い致します。
古郡副会長
昨今、スキーの用具が大きく変わって参りました。
その中で我々指導員が、どのような指導を行っていけば良いかということが、非常に大きな課題であると考えています。
今朝ホテルでお客さまのスキーを見ましたら、ほとんどのお客さまがノーマルの板を履いていました。
我々指導員の多くはカービングスキーを履いていますが、我々の受け持つ生徒さんもノーマルの板を履いておられる方が非常に多いです。
山田専務理事
ノーマルな板を履いている生徒さんには道具のギャップを感じさせないように、ノーマルな板でも十分にスキーは楽しめるんだという指導を行なって頂きたいと思います。
講習会に於いても、指導員が教えてやるという態度では生徒がついて来ない時代になっており、生徒さんと一緒にスキーを楽しむという姿勢こそがこれからの指導のあり方だと思います。
雪上研修風景
なお我々が使用するカービングスキーはポテンシャルが高い反面、事故率も大変高いものです。
先週の北海道の行事に於いても事故が発生しております。
指導者として生徒さんが怪我をするというのは、大変恥ずべきことです。
今シーズン怪我人を出さないよう、注意して指導を行なって頂きたいと思います。
雪上研修風景
準指導員受験者、正指導員受験者、会員登録者数等を見てみますと、昨年からだいたい１割減という状況です。
これも世の中のすう勢かと思いますが、皆さま方のクラブでのご努力も多大なものがあると考えます。
ＳＡＫとしても雪上での行事開催で、こうした努力に答えて参りたいと思います。
片常務理事
今年のテーマは「伝達から創意工夫」で、如何に教程の内容を活用していくかということがポイントです。内容そのものは非常にシンプルになってきていますので、後は皆さまがそれにバリエーションを加え理由付けを行なうことで、さまざまなレベルの生徒さんにきめ細やかな指導を行なっていくことが必要です。
従来はレベルごとに班分けして指導を行なってきたと思いますが、これからは生徒さんのニーズに沿った指導を行なっていくことが重要だと思います。
渡辺教育本部長