海外スキーツアー スペイン

潟Gイチエムジェイ  荻野恭宏

★瀬沼冨美子さん写真集  

シェラネバダでスキーを楽しむ

ヨットハーバーへも

無事、帰ってきました。4月のスペインの太陽と雪を十分楽しむことができました。
出発前は紆余曲折ありましたが、このイラク戦争中でも、海外スキーを楽しみたい人達がいる限りツアーは催行する形で、全員で青空の下、スキーと観光を十分堪能することができ、皆日焼けした満足けな、顔つきで成田に戻りました。

成田空港をお昼に飛び立ったエールフランスはパリで乗り継ぎ、スペインのマドリッド空港へ…既に到着した時は夜、それほど寒くもなく、むしろ暖かい、、という第一印象。バスで30分くらい走り、最初に泊まるマドリッドのホテルへ。
今回はいつもと違い次の日からスキーではなく、時差ぼけも観光中に治しちゃいます。

アルカサール

水道橋

朝起きると気持ちの良い天気。抜けるような青空の下、マドリッドを1時間強、北上した所にある、セゴビアまで行って来ました。ここはアルカサールと水道橋で有名なところで、特にアルカサールは白雪姫城のモデルともなったことでよく知られ、景色を眺めてるだけでのんびりしちゃいます。水道橋もローマ時代に作られたとは思えないほど、立派な建築物であの時代に素晴らしい計算をされた傾斜を作るなんて、、、と感心して眺めてました。
お昼はセゴビア地方で有名な子豚の丸焼きです。お皿で切れるくらい柔らかな肉で、
表面はカリカリ、中はトロ〜リととてもおいしい名物料理を楽しみました。
この調子で食べつづけていたら・・・帰る頃には体重が・・・でもおいしいものは拒めない!!この後のスキーで痩せる、訳ないんだよね。
天気も良く、近くの山々も雪をかぶり、のんびりムードで過ごしました。
午後からはマドリッド市内に戻り、プラド美術館を各自で見学。
エルグレコ、ベラスケス、ゴヤなど有名な画家達の作品を神々しい気分で鑑賞しました。
ここは、所蔵絵画8000点以上、それもほとんどがスペイン王室によって代々収集されてきたプライベートな家宝というからさらに驚き!!一日を充実した観光で締めくくりました。

ラマンチャ地方の風車

トレド

3日目は思いっきり、移動日。。マドリッドからローマ時代の要害の街、トレドを経由して又、ラマンチャ地方の風車を見学して、もう気持ちは既にエスパニュール人!!
こんな暖かいのんびりムードがスキー気分を全てふっ飛ばしてくれたのですが、、、
グラナダに近づくにつれ、だんだん山が大きくなってきて、しかも真っ白な山。。
スキー気分を又、盛り上げてくれたのでした。遠くからもスキーコースが見え、みんなの気持ちは早、明日のスキーへと期待を大きく膨らましていくのでした。
グラナダは赤茶けた誇りっぽいイメージの町だったのですが、ここ数年で大きく変化したようです。昔は郊外にアパートなど少なく、街の中も汚いイメージがあったのですが、今はもう、、、世界一流のリゾート地と呼んでも過言ではありません。
アルハンブラ宮殿をかかえ、シェラネバダ山脈を望み、パエリヤなどの食文化を楽しむことができる、将に世界有数のリゾート地です。既に夏時間を採用してる為に、夜の9時近くまで明るいので、お酒の量も気をつけないとどんどん増えてしまいます。ホテルには中庭がついてるので、参加者もワクワク、ドキドキの夕べをそれぞれ過ごしました。

とても広いスキー場

各自でお弁当?

4日目。。いよいよスキー場へ向けて出発です。20人乗りのバスをチャーターして、40分くらいでどんどん高度を上げていきます。途中、空気が薄くなるのがわかるくらいです。ほとんどの参加者がレンタルスキーを使う為、スキー場に到着してから、全員で板や靴を合わせ、それからリフト券を購入(大人一日券15ユーロ=2000円くらい)あれ、、、安すぎない??と不安を感じながら、、いざゲレンデへ。8人ノリくらいのゴンドラに立ったまま乗り、スキー場の中央部へ、そこは完全に白銀の世界。ここで標高が2400m、、既に車山の頂上よりも高いところにあります。なんとゲレンデの最上部は3300m、、日本のどのスキー場よりも標高が高いのです。さらにリフトやTバーなどを乗り継ぎ、最上部へ到着、、、、
ここから、皆でいっせいに滑り出し、チョットバーンが硬いけど、、とにかく最高!!!
決してアイスバーンではなく、レンタルの板のエッジの具合を恐る恐る確かめながらもロングクルージングの始まり、、、さすが、世界選手権をしただけあるスキー場です。やはり、ヨーロッパ特有の森林限界をこえており、見渡す限り、全てのゲレンデが見え、バーンが広い、、、しかも、、人が少ない。スペインの上手いスキーヤーをさがしながら、少し優越感にも浸りながら、快調に飛ばしたり、写真を撮りながら、皆で楽しいスキーを、次の日も楽しみました。
スキー中のお昼は、各自でお弁当?をつくり、サンドイッチやパンなどをほおばりながら、ゆっくりと過ごすことができました。やはりヨーロッパのスキーはがつがつ滑ることが無く、のんびりスキーが一番です。それでもここは、日差しがとても強いのですが、標高がある分、しばらく動かないで外にいると冷え込んできます。
この時期は、最高のシーズンですが、冬場は寒いでしょうね。
グラナダで既に3泊し、ほとんどの観光客が一泊で入れ替わり出て行く中、われわれ一行は5泊もするのです。ホテルの勝手もわかり、近くのスーパーにも良く顔を出すようになり、グラナダの中華レストランも見つけ、夕方からは中庭(パティオ)で宴会、とそれぞれのスペインの休暇を参加者が楽しんでるようでした。

アルハンブラ宮殿

楽しんでいただけましたか

ツアー行程6日目は、2日間、目一杯?スキーも楽しんだので、ここにいて、見逃せないのが、やはり何といってもアルハンブラ宮殿。全員でホテルから歩いていきました。世界遺産にも指定されているこの名所はここグラナダにいるほとんどの観光客がこれを目当てに来てる筈。ところが、今この時期はイースターホリデーにあたってる為に、4月20日までのチケットは既に完売。当日券も3,4時間並んで買えたら良い方、中には、あきらめて帰る人もいる。。。。さぁーてと、ここは現地のガイドを強い見方につけ、何とか裏ルートで無事、入場券の確保完了!!全員で待望の宮殿を見学しました。とにかくイスラム文化は凄い!!美しい!!1
5世紀までの800年間、イスラム勢力が支配してきたが1492年、グラナダはキリスト教徒により征服されるのです。そういえば、、コロンブスのアメリカ大陸発見も同年、、そして、今、世界は米英軍のイラク攻撃、非常に複雑な心境で歴史に中にいる自分も垣間見ることができました。
それにしても、、、アルハンブラ宮殿、破壊もされず現在にそのままの形を残し、この世とも思えないようなイスラムの美しい宇宙が広がる、一種独特の世界、、とにかく、何度見ても美しいイスラムの不思議な世界に魅了されてしまいました。
さて、全員で宮殿の観光後、とぼとぼとホテル方向に戻りながら庶民の民家の前を通り、ホテル近くで解散、、、この日も宴会へと、、続くのでした。

コルドバ

花の小道

いざ、7日目。。3日目のスキーを楽しむはずが天気が朝から悪く、、、外は雨…
おそらくスキー場は雪。。(最悪雨)、、皆さんと相談した結果、車もチャーターしてあったので、急遽、日本人ガイドを雇い、コルドバへ行くことにしました。
ここもかつてイスラム文化の一大中心地として繁栄し、紀元前169年、ローマ帝国の貴族植民地から発展し古くから栄えた町で、711年から13世紀までイスラム時代には栄華を誇っていたが、今はしずかなたたずまいを見せてます。コルドバの旧市街にあるメスキータは一見の価値があり、キリスト教とイスラム教が共存する形の異様な雰囲気。  建物は明らかにイスラム式モスク、、しかし中は完全なキリスト様式の教会。モスクの中心がカテドラル(大聖堂)に変わってる世界にも稀な建造物です。
メスキータで自由見学をした後、ユダヤ人の花の小道など、細い路地の美しい花の咲いてる白壁沿いの道をあるきながら、お土産を探したり、ビールを飲んだり、、、朝天気が悪かったのに、ここは既に雨も上がり絶好の観光日和に変わってるのでした。
グラナダでの5泊もあっという間に、おわり、と同時にイラク戦争も終盤を迎えてるニュースがはいり、あーー、、やはり平和な世の中が早く来ないかな。とグラナダを後に考えておりました。

ヨットハーバー

ロンダ渓谷

8日目の今日は真っ白な家並みが続くロハスの街で、遠くにアフリカ大陸を望みながら、またしてもテラスでビールで乾杯!!本当にスペインの休日を楽しんでます。地中海を間近に眺めながらの昼食も絶品。海の幸のフライや鰯のマリネ、、最高のランチをヨットハーバー脇で食し、途中へミングウエイの愛したロンダ渓谷を見学、、、ロンダの街の闘牛場を見学後最後の宿泊地、セビリアに向かいました。既に夕方7時近くになったのですが、セビリアの大聖堂やタバコ工場などを外から見学し、9日目、朝ホテルを出発、10日目に無事、成田に戻りました。

今回の旅はスキーの回数こそ少なかったのですが、スキー+αの楽しみをみつけられた旅行でした。日本でも中高年対象の温泉付きスキーがなくならないのと同様に、アフタースキーも楽しめ、今回の様にビフォースキーも楽しめる海外スキーツアーもこれからは多種多様なニーズが増えてくることでしょう。ましてや今回のようにスペインでスキー!などのような観光もでき、スキーもでき、参加した人全員がスキーのレベルに関係なくスキーと海外旅行を存分に楽しめるようなそんな旅行を提案していきたいとおもいます。

シェラネバダの山頂から眺めるグラナダの風景はスキーヤーのみに許された特権ですね!!!


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