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チャレンジカップ、TOELLカップ野辺山
川上修 広報委員レポート
2004年4月3日(土)〜4日(日)
選手宣誓 法政第二高校の落合克允さん
開会式に集まっていただきました

第2回チャレンジカップ第3戦 野辺山大会 SL

TOELL CUP スキーフェスティバル GSL      広報委員 川上 修

◆学生大会? 開会式・TCミーティング

 4月2日、帝産ロッジ体育館で開催された開会式は、金曜日の夕方ということもあって、社会人らしい人はほとんど見られず、春休み中の子供たちだけを相手にするような感じであった。
  古郡副会長の挨拶と野辺山スポーツランド支配人の大山聡さんから歓迎の挨拶の後、菊地競技本部長から「今シーズン最後の大会を楽しんでください」とのことば。おまけに、司会の栗田理事から「自分の仕事を持つ中で、今シーズンの大会運営をしてくれた役員さんにお礼を」という言葉で、照れる役員に向かって参加選手全員の拍手。シーズン最後の行事というのは、何か違った雰囲気があるように感じられた。
  選手宣誓は法政第二高校の落合克允君。広い体育館の隅々まで響き渡る爽やかな声でバッチリ決めてくれました。

◆眠りを奪う夜の嵐

 その日の夜の風は、台風が来たかのような強烈さで、一晩中ロッジの建物が揺れ続けた。(例え話じゃなくて本当に揺れてるんです)おまけに、駐車場に面した部屋では、風にあおられた車の盗難防止用のセンサが作動し、警報が一晩中鳴り続けていたとか。当然のことながら全員寝不足。この日ばかりは朝の挨拶は「おはよう」ではなく「すごかったねー」「眠れた?」だった。この体力消耗は今後にこたえそうである。地元の人の話では、春一番のときはこんなもんじゃなかったとのこと。さすが標高1300mは伊達じゃない。


インスペクション中

チェアスキーのクラスです

◆4月 3 日(土) 第2回チャレンジカップ第 3 戦野辺山大会 SL

 朝のうちは昨夜からの強風が残り、寒い中でのコース作りが始まる。しかし、時間とともに風も収まり春の陽射しがまぶしく輝きはじめた。レース開始のころは少し動けば汗をかくような陽気となり、野辺山スキー場を象徴する氷のバーンも、さすがにこの陽気には勝てずザクザク・グチャグチャ。この雪質の中でのスラローム競技は、遅いスタートの選手にとっては厳しい条件になった。競技が進むとともにコースは荒れ、深く不規則な段掘れ状態が激しくなってきた。特にスタート直後の4旗門は、前の選手がてこずっているのが見えているのに、バランスを崩す選手が続出する。若い選手にとって厳しいスタート順だが、こんな状況の中から「ポイントを稼いで早いスタート順を勝ち取りたい」という気持ちを強くして欲しいものだ。

 なお、今大会のオープンクラスには14名の選手が参加してくれました。


もうすぐスタートだ

(株)トーエルのスタッフのみなさん

◆ハワイウォーター無料サービスが大盛況

 こんな暖かな陽射しの中、(株)トーエルのスタッフがゴール下のインフォメーションハウスに設けてくれた「ハワイウォーター」のサービスコーナーが大盛況。テラスの椅子に座って選手の滑りを見ながら冷たいハワイウォーターが飲めるとあって、人気は上々。スタッフ 4 名が大忙しで対応してくれました。

(写真左から 瀬戸隆太さん、鈴木康朗さん、中田嘉範さん、下村泰則さん)

◆表彰式でめぐり会った救いの天使

 表彰式はテラス前で明るい太陽のもと和気藹々と行われた。優勝者にはトーエルから副賞としてハワイウォーターも贈られ大きな目録と一緒に記念撮影となった。

 ところが、ここで一大ピンチ!!カメラのバッテリーマークが点滅を始めヤバイ状況。予備バッテリーは上着のポケットに入れていたが、この暑さでゴールハウスに脱いで来てしまった。なんとか最後まで写させてくれという願いもかなわず、ファインダーが暗転。その時隣りにいた女性から「私のカメラで撮りましょうか?」と天の声。県連に写真を送っていただけるという親切に甘えて最後の 4 枚を写して頂きました。横浜スキークラブの中尾さん、本当にありがとうございました。


積雪が20cm近くも…

変更ありもも大会続行

◆4 月4日(日) TOELL CUP スキーフェスティバル GSL

 昨夜と違って物音ひとつしない静かな朝。爽やかな目覚めとともに開けた窓の外は…なんと真っ白。エーー!!野辺山って本物の雪が降るの?そういえば桜は咲いていないし、木の芽すら膨らんでいるようには見えない。ここはまだ冬なんだと実感。

 大会バーンのレッドコースには積雪が20cm近くはあるだろうか。雪も降ったり止んだりが続いている。インフォメーションハウス2階で行われた開会式で、 河口競技委員長から「今日のコンディションでは時間的に無理と判断し、当初予定の2本レースを1本に変更します」との発表があり、どよめき・歓声・安堵の声が聞こえる。また新雪でバーンが柔らかく300名を超える選手が同じコースを滑るのは無理と判断し、成年男子B・Aを後半、その他のクラスを前半とし途中でセットを替えるとの説明があった。それにしても、今日を最後に今シーズンのコース閉鎖となるという日にこの積雪は惜しい。


MC大村さん

ハワイウオーターの紹介する瀬戸さん

◆MCの声にのって競技開始

 この大会は県連行事では始めての試みとして、DJが各種インフォメーションやレース中の選手紹介を行い、これまでに無い雰囲気のレースとなった。DJはスキー関係の大会運営などを手掛けているラフサイド所属の大村信行さん。音楽にのった痛快な喋りで大会の雰囲気を盛り上げてくれました。大会エントリー用紙に個人の紹介コメントを書いて提出してもらっているので、「こんなの読んで良いのかなぁ」と言いつつ大笑いのコメントも続出。滑っている本人には聞こえないかもしれませんが、結構楽しめました。

◆ハワイウォーターの紹介

 レース前のひとときに、DJの大村さんの呼びかけでインフォメーションハウス二階でハワイウォーターのサービスの準備をしていたトーエルの瀬戸さんが、息を切らせながらゴールハウスに掛けつけてくれました。DJとのおしゃべりで、おいしいピュアなハワイウォーターのできるまでやその性質・利用方法・身体への効果などを細かく説明してくれました。有名スポーツ選手も多く利用しているという紹介に、今大会の役員の中にも愛用者がいることが分かり「愛用するようになってから血液がサラサラになったと診断されました」というコメントを頂きました。



◆お客さん登場

 時々ガスもかかるコンディションながらも前半が終了。後半に向けてのコース作りをしているときにお客さんが来てくれました。全日本ナショナルチームで東京美装所属の生田康宏選手。野沢での大会に向う途中、わざわざ寄って頂いたとのこと。早速前走のお願いをして心良く引き受けて頂きましたが、自分のスキーを持って来ていないということで借り物での滑りになってしまいました。おまけに新雪に設定されたコースの前走とあって、フルパワーではなかったようですが、すばらしい滑りを見せてくれました。ゴールではちびっこファンのヘルメットにサインする姿も見られました。ちなみに生田選手は、翌日の野沢温泉カップでは堂々の優勝だったようです。

◆副会長自らビブ回収係

 予算の切り詰めもあってか人手不足は否めないようで、副会長自らビブ回収を最初から最後までやって頂きました。雪の降る中、ゴール下に立って震えながらの作業で、セット替えの際にゴールハウスのストーブに抱きつき暖を取る姿には頭が下がります。それでも「選手はもっと大変だろうから」と、乾いていない靴下を履き直して後半の回収に出る姿は悲壮感さえ漂っていました。本当にご苦労様でした。


敢闘賞 木村ヨッチャン

菊地本部長と中田常務

◆表彰式・閉会式

 競技終了後、表彰式は野辺山センターハウス2階でDJの大村さんの司会で進行。部屋の広さには有り余る大きな声で、賑やかな表彰式となった。最初に、敢闘賞として木村嘉秀君の表彰があり、選手の中からは「ヨッチャン頑張って!」の掛け声も飛び出した。引き続き、今日の最優秀選手の発表。女子はショウナンキッズの平賀安奈選手、男子は富士通の石川好之選手の2名で、副賞のスキー、ポールが贈られた。

 そして各クラスの表彰式で、この日も優勝者にはトーエルから副賞としてハワイウォーターが贈られ、さらに2位・3位には遠赤外線採用の携帯ガスコンロが贈られた。また、野辺山スキー場から各種グッズが提供され、入賞者が1点を自由に選んで持ち帰ってもらうという楽しいものになった。中には表彰の時から何にしようかと賞品の机を覗き込む姿もちらほら。孫へのお土産と言いながら、縫いぐるみを持っている人も見かけられた。

◆(株)トーエル 中田常務挨拶

 最後に、トーエルを代表して中田さんの挨拶があり、チームとして神奈川県の大会に参加させて頂くと共に、来年以降も引き続きこの大会への協力を約束しますという心強い言葉を頂きました。トーエルスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。


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