ホーム > 行事レポート > 全日本スキー技術選神奈川県レポート
第41回全日本スキー技術選 神奈川県レポート
長野県八方尾根スキー場
平成16年3月7日(日)〜13日(土)

オープニングセレモニーにて

神奈川選手団

★全日本技術選、それは焼き肉屋で始まった!!

2月末のある日,1通のメールがあった。
内容は「集合日に結団式をやりましょう!血に飢えた野獣たちですから焼き肉がいいです!ぜひそうしましょう!」いつもは物静かなトシロウからだった。
ちなみに彼は今月中にパパになっているはずである。
もうひとつちなみにカズヤも親父ななってるはずだ。
同じ年月に生まれた、この2人の子供の成長を定点観測したいと思ってるのは私だけだろうか。

3月7日、八方の焼き肉”深山”に総勢15人もの選手とコーチが終結した。
(何でこんなときだけ団結力いいんだ?ったく)
予約はしてたものの前のお客さんがなかなか帰らなかったので、空いた順に入店することになった。誰が言い出したか「年齢順!」。
奥の席は40オーバーの男子コーチと妙齢な婦人部2人。
真中の席は30代のコーチと選手で固められた。
手前はまさしくハタチから20代を名残惜しむ選手まで変化に富んだテーブル。
「乾杯!!」の音頭とともに結団式が始まった。まあ、どこにでもある焼き肉屋の光景なんですけどね。
ただ、面白いことにテーブルによって食べ方が違うことに気付く。
奥の席はチャンジャ等のつまみを食べながら、おだやかに進行するのに対し、手前は「ライス!肉!」みたいな、鬼気迫るというか大人気ないというか、焼き網を囲む頭の位置からして違ってたのが、興味深い現象だった。
”あんな時代はもう戻って来ないんだなー”とひとり思う。

各自明日からへの熱い思いを胸に鋭気を養ったのであった。
(もちろん割り勘ですよ)

★合宿が始まったものの・・・・・・

月曜から水曜までは県合宿である。
公式トレーニングが各コート、1人1本の割り当てとなり、相当イメージを高め、集中して練習しなければならなくなった。
名木山の中斜面大回りの人口ウェーブは去年にも増して巨大化してる。
テレビで見たハワイのデカ波のようにも見える。
神奈川県選手が滑り始めた。
”ゴロゴロン、グシャッ、ビヨーン”説明するまでもないだろう。
なんちゃってサーファーのチエにもこの波は乗りこなせなかったようである。
新人タカも途中で転倒。
県予選の表彰式ではダントツ茶髪だった彼も、ふだんはおとなしい青年である。
滑り終わってコーチ陣の近くにいるのは知っていたが、誰かが「チャン大丈夫?」
補足であるが彼の呼び名を決めるとき、ケンが”チャン”と名付けてしまった。
本人も納得してないようなので、私は”タカ”と呼んでいる。
「チャン大丈夫?」の声とともに振り返ると、タカが肩を押さえてうずくまっている。
すぐに病院へ搬送。診断の結果、脱臼!大会前日まで様子を見て、小回りでポールが付けるようならGOサインを出すことにした。
ウスバの総滑トレーニングではタマリンがクラッシュ!顔面擦過傷と左肩打撲。
社会人なんだから顔くらい守りなさい!ほんとにもう!。
スキースクール関係各位殿。セパレートポール3本も折ってすみません。
この場を持ってお詫びします(タクヤ、スクールに謝ってもらってありがとう)。
ジャンプ台小回りの練習時の出来事。
ヒロがスタートを待ってるとき、千葉県のイトウナショナルデモがやってきた。
なぜか背中を向けている。「アツシ君どうしたの?」と聞くと、無言でヒロを指差す。
そうであった。県予選の不整地小回りのとき、彼はヒロのラインを見て迷いが生じ、結果珍しく転倒したのであった。
ヒロ、何でもいい、デモにマークされりゃ1人前だ。

いつものように調子が上向きにならない神奈川県チーム直前合宿であった。

そうそう、合宿2日目からキャプテン・タケが参加。
2月強化でキャプテンマークを取り上げたはずだが、まだキャプテンと名乗ってる。
図々しいやっちゃ。準決から取材側に回らなければいいのだが・・・
その夜トモヒデが合流。元美人客室乗務員のユウコ夫人と1歳に満たないルナちゃんと一緒だ。あんな客室乗務員に毎日お世話になってると思うと、人生の不公平さをちょっぴり感じる。


ユウコ夫人とルナちゃん

えぇい! 神奈川家族団だ

★予選始まる!果たして成績は??

予選1日目は、名木山とウスバの大回り系2種目である。
しかも朝から雨が降り、ウスバの上部はときおりガスもかかり中断さえあるほどの悪天候だった。
神奈川選手の成績も悪天候だった。

この日ウスバの総滑でタカが再び脱臼し、横浜へ帰る。
ケンも転倒こそしなかったものの、最後のウェーブの着地で両足にダメージを受け、戦線離脱。
明日は残ったメンバーでリベンジしよう!
追記しておくと、この種目神奈川3転び。
婦人部クラッシュギャルズのタマリン・ミハル・若干ハタチのヒロである。

うって変わっていい天気の2日目。
何がいいかって、コーチが楽だわな。
今日はリョウヘイとマルヒロがフォアランナーとして出場し、活きのいい情報を流してくれることになっている。
神奈川県選手はというと、まずまずだったり、まずまずでなかったりと一喜三憂くらいのペースである。
白樺ゲレンデの不整地小回りも無線からの情報で同じような点数らしい。
クラッシュギャルズ2人はまた転がったようだ・・・・ふぅ〜っ

こうして予選の2日間が終了した。
例年のカットラインを想定するとまたもや厳しい戦いとなったようだ。

夕方リザルトが出た。
キャプテン・タケとタクヤが準決に進むこととなった。
明日は準決に行けなかった選手一丸となって2人を応援しよう!!


黒菱の小回りバーン

神奈川追かけ団

★そして準決勝

風が強いものの今日は朝から晴天だ。
2人は同じ班なのでコーチの移動も楽である。
1種目目は黒菱の不整地小回りだ。
後半3分の1のところにいやらしい場所がある。
そこにはまらなければいいが。
まずはキャプテンスタート。
彼の前に滑る選手は超一流選手ばかりだ。
ミヤシタマサキ・フジイモリユキ・マツザワヒサシ・ヤマダタクヤ、そしてタケ。彼いわくトップ選手5人衆。なんでおまえが入ってるんだ?
いい調子でコブを処理してくる。問題の場所に差し掛かったとき、タケの体が遅れた。が、なんと彼は遅れたままミズスマシのようにコブの表面を滑らかに回してくるではないか!
しつこさの本領発揮といったところで。270点!!!
同宿のDJマッスルも心なしか嬉しそうである。
少したってタクヤがスタート!一番深いラインを滑るとの連絡。
頼むぞ副キャプテン!そうだ、存在は薄かったが副キャプテンだった。
2人を選んだコーチもなかなかのものである。
リズムに乗れないまま、得意とした種目を終える。
聞いてみると、3コブ目で2月合宿で折ったアバラがまた開いたそうだ。

次の種目はウサギの大回り。
お疲れ!次がある。

3種目目はチャンピオンの総滑。
ここで天候が急変しガス混じりの雪が降ってきた。
しばらく待機するものの結局キャンセルになってしまった。
この種目を得意とするキャプテンはとても残念そうだ。
私との作戦では”しつこい総滑”がテーマだけにぜひ滑ってほしかった。
滑り終わったあとにタケの耳元で、し・つ・こ・いと言うのが楽しみだったのに。

最後はカービング小回りである。
中斜面整地小回りとなっているので別にカービングしなくてもいいのだが、なぜかみんなスタンスを広げてキュインキュインとシャープな弧を描いてくる。
1人くらい昭和系の滑りをしてみろ!!って口に出しては言えないんだよね。

キャプテン・タケ78位。
タクヤ    108位。

2人ともお疲れ様でした。誇りに思うよ。


仕事をしている山田専務(SAJ広報)

神奈川観戦団

その夜神奈川県チームは解散式を行いました。
各コーチから一言ずつ今回の大会の総評がありました。
じっと聞き入る選手の目には光るものがあり・・・ん?あったよね?
悔しさを胸に静かな解散式となったと思いきや、いつものように大宴会となだれこんでいったのでありました。

ヤマダ専務・ウエダセクレタリー・ヤナギハシイグザミナー、ビールの差し入れありがとうございました。
ヒャッカイ理事、チロルのプリン女子の分だけありがとうございました。
彼女らは前の日もチロルのプリン食べてるんですぞ。
オカザキ専門員、コーチへ差し入れありがとうございました。
クリスタライズのシマムラ君、いちごの差し入れありがとうございました。
ゲレンデで声援を送ってくれた神奈川県のスキーヤーたち、名前は省略させてもらいますがありがとうございました。

そして、3日間サポートしてくれたド・ネージュのトモネエ、シーフェルのブチブチ献身的なサポート大変助かりました。
前週に準指受験だったので、落ちてたら逆サポートしなきゃならないなと思ってたんですが、受かってよかったね。
来年は選手でとは言いません。またサポートよろしく。

そしてコーチ陣。
いつも秋田から駆けつけるカド。
疲れてたんだねー、ヒマあれば寝てたね。
今度はいぶりがっこ持ってきてください。
ジョニー、相変わらず渋かったよ。
ん?疲れてて喋る気力もなかったってか?
元、八方美人インストラクターのアッコ(ハイみなさん、切るところ間違えないでね。意味が全然変わっちゃうよ)。
雑務任せてごめんなさい。ホントに助かりました。
ポンとタマ、あなたたちは母親のようでした。
その安心感からか(安定感とは言ってないぞ)選手もリラックスしていたようです。

最後にネットで応援してくれたSAKのみなさん、来年はぜひ大会見にきてください。
応援の後押しで選手は木にも登ります。
待ってますよー。

では来年。


ホーム > 行事レポート > 全日本スキー技術選神奈川県レポート