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北海道 クラウンプライズ合格レポート
横浜協会 クラブ・ド・ネージュ 萩原明東さん

合格おめでとうございます

6年目(調査中)の快挙です
電脳オキナのホームページはこちら (阿部文善 総務本部専門委員)(写真満載)

◆とうとう技術系最高資格のクラウンプライズを受験する時が来た

 学生最後の年にテクニカルプライズを取得して早10シーズンが経過している。

 当時は、まだノーマルスキー?(今となってはカービングスキーがノーマルなのかもしれないが)の時代で、この年を境に徐々にカービングスキーが浸透してきた。それと同時に社会人となったため、なかなかスキーに行けず技術的にも落ちる一方となり、それこそクラウンは夢のまた夢の存在であった。それが、準指導員を取得してここ3年間でようやくスキー操作を頭でも理解できるようにもなり、クラウンが手に届くような気がしてきたのである。そして、先シーズンに草大会に出場して何とか入賞できるようになり、そこで十分な手応えを覚え、この度受験に踏み切った!ただし、夏にエアー(360サブロク)の練習中、鎖骨を骨折し手術をしてしまい、夏にはほとんどトレーニングが出来なかったので、今回は北海道行事Sコースの強化合宿を選択し、尚且つ板もロング・ショート用とわざわざ北海道まで2台持ち込んで十分な意気込みと用意を持って参加した。

◆何人合格しても良いのだからマイペースで!

 検定前日の事前講習は、吉野先生の担当であった。初日は伊藤先生・2日目は佐藤SAJデモで、ともに2軸運動を中心とした講習で、吉野先生もその延長線上で講習を行って下さったので、検定の要点は十分に飲み込む事が出来た。そして、検定で使用するであろうバーンは、シーズン初めという事もあり難易度的には余裕のある設定のようだったので、天候はイマイチで視界もバーン状態も良くは無かったが、緊張をすることもなく事前講習を滑り終えることが出来た。ただ時々、周りのみんなが上手く見える・・・失敗したらどうしよう・・・そう思った時は、自分の中で「これは検定であって、大会ではない。何人合格しても良いのだから、マイペースで!」と言い聞かせた。

◆実は悪天候が好き?

 いよいよ検定当日。普段の行いが良いのか、悪いのか、なんと天気は快晴である!(実は自分は悪天候が好きなのです。)小さなミスも良く見えてしまいそうだ。(笑)使用する板であるが、結局、進行上の関係で全員一本での受験となった。(せっかく重い思いして2本用意したのに〜〜〜)で、ゼッケンはビブナンバー1番・・・緊張するぅ〜・・・クラウンは4名の受験、テクニカルは14名。みんな頑張りましょう!

不整地は新雪で小気味よく

上体を大きく使ってダイナミックに!

◆コースは知り尽くしていたので大歓迎

 1種目目は、不整地小回りである。バーンは昨日までの設定バーンがきれいにピステンがかかっていた為、急遽変更された。自分的には予想の範疇であったのと(朝一にそこを滑ってました)、そのコースは知り尽くしていたので大歓迎だった^^ただ、最初に全員でコブを作る予定で、全員でコースに入り、インスペクションを兼ねて滑ったら、前日までのやや重い新雪がすぐに掘れて枝・土が出てきてしまい。急遽、ライン(コブ)を作らず、悪雪設定での検定となった。幸運な事に、悪雪大好きな自分にとっては格好の斜面設定となった。前走は佐藤デモである。何の躊躇も無く斜面に吸い込まれて行く。安定した美しい滑りだ。そして、ゼッケン1番自分の番だ。戦略は十分ありました。比較的、誰も踏んでいない新雪の上を小気味よく、そして所々ある重たい悪雪部分は上体を大きく使ってダイナミックに!なんとか無事ミスなくゴール。滑り終わって一番初めに思ったことは、「実際一番スタートで本当に良かった。」という事だ。案の定、その後の受験者は、この魔の斜面に飲まれて行った。滑る順番が遅くなればなるほど、荒れ果てた重い斜面にいっそう悪戦苦闘するはめになる。自分のこの種目の率直な感想は、検定全般は比較的易しい設定斜面ではあったが、結果的に唯一、難易度のかなり高い斜面設定になったような気がした。しかも、それは滑るのが後になれば、後になるほど・・・この種目だけは、テクニカル受験の皆さんは本当に気の毒だったと思います。

 続いて2種目目、整地中回り。もっとも、奥の深い種目かもしれません。事前講習ではOKを頂いていたので、それほど緊張はしませんでしたが、不整地から間髪おかずに整地斜面でしたので、板に素直に乗れるか心配でした。佐藤デモ、さすがに切れが違う素晴らしい滑りを披露してくれました。そして、自分は、しっかりとしたターン弧と上体の上下運動を最小限に抑えて、フォールラインに向かって落ちる意識で滑りました。これも、ミスなく完走・・・ただ、どのような評価をされたかは分からない。

 3種目目、フラット大回りです。もっとも苦手としている種目である。(実際には苦手意識は無いのですが、大会ではなかなか点数が出ない種目だ)事前講習でも、何度となく外足の走りについて注意されていた。(内足と外足の関係上、外は外輪差分、たくさん滑らせなければならない)デモの前走は見ていて気持ちが良い。自分もあんな風に滑れればなぁ〜と思いながら、滑り始めた。おっとっと・・・そんな事を考えていたら、斜面は結構荒れている。外足にしっかりと重心を移し、ターンを引っ張り過ぎないように気を付けた。ふ〜、やっと半分が終った。今のところ、ノーミスだ。

整地小回りは得意種目

微妙にばらけた?

◆前走が微塵の揺らぎもない安定した滑りで…

 4種目目、フラット小回り。もともと得意種目である。自信を持ってスタートできた。ただ余りにも、前走の佐藤デモが微塵の揺らぎもない安定した滑りをしていたので、安心しきって滑り始めたら、斜面には所々ギャップがあり何回かスキーが微妙にばらけてしまった。ミスとまでは行かないが、自分が思い描く「クラウン」保持者の滑りには達していない滑りをしてしまったと思う。得意種目だけに悔いが残ってしまった。

さぁ、頑張れ!

整地大回り

◆佐藤でも葉自分と同じ「ちっちゃい」ので参考に

 5種目目、不整地大回り。斜面はフラット大回りの反対側で行われた。昨日まで、斜面下部に結構なギャップがあったので、そのイメージが離れなかった。結果、斜面はフラット大回りで使用した斜面よりもきれいで、滑りとしてはかなり消極的になってしまった。今になって考えれば、こうした部分はまだまだ修行が足りていない部分だと思う。自分が考える「クラウン」とは、如何なる斜面も美しくスピーディーに滑り降りなければならない。そういった面では、ネガティブな所を直さねば。

 6種目目、これが最後だ。総合斜面、フリー。斜面はかなりの距離が用意された。さーて佐藤デモは、どのようなレイアウト・滑りを見せてくれるのか、楽しみ&参考にしようと思ったら・・・佐藤デモがクラウチングで滑り出した途端、斜面変化の落ち込みでデモの滑りが一切見えなくなってしまった。ガーン!これは今回の検定で一番のショック&緊張までしてしまった。これまでの5種目は、デモという最高のお手本を見て、最も良いイメージで滑る事が出来ていたからです。(佐藤デモには失礼ですが、自分と同じ「ちっちゃい」背丈も自分にとっての滑りの参考になる。・・・佐藤デモ、ゴメンなさい)それが、全く自分のイメージでの滑りとなった。「よーし、こうなれば勢いでスピードを出して気持ちよく。」そう、心に決めてスタートを切った!バーンとクラウチングで直滑降、そこから大回り・・・ちょいスピード出しすぎ・・・急いで小回り入れて・・・スピード殺しすぎ・・・そこからはスピード出そうと思っても、もう終わり。あ〜あ、ちょっと消化不良の滑りでしたね。(がっかり) 何はともあれ、ノーミスで滑り終えた。

ついに自分の名前が呼ばれました

ピースサインを横から

◆県連主催でリラックスできました

 今回、クラウンを初めて受験したが、県連主催ということもあり他の受験者、検定員の先生方とも顔見知りの方が多く、何より「あがり症」の私にとってリラックスして受験する事が出来て、本当に良かったと思います。検定後、午後は佐藤デモの講習を受け、その時検定の総括を聞いてまたまた勉強させられました^^ そして・・・閉会式が始まり、級別検定の発表の後、ついにテククラの発表!(ドキドキです)そんな中、主任検定員である清水先生の総括には、いつも言う「今回もクラウンの合格者は居ません」の言葉はなく、テクニカルの合格者が発表された!むむ、これは・・・クラウンにも合格者がいるはず!・・・少しは自信がありました。それがこの時点で、自分の中では「自信」が「確信」に変わりました^^(BYイチロー)・・・そして、ついに自分の名前が呼ばれましたぁ〜♪うれし、恥かしで壇上に向かうと上田先生がビデオ撮影をしていたので照れ隠しでカメラに向かってピースサインをしましたが、実はかなり恥かしくて、先生方の顔を見ることが出来ませんでした・・・そんな中、堀先生が握手してくれました。合格証の授与、合格者全員での写真撮影をし、その後も色々な方々から祝っていただき、しかもここ数年神奈川県連ではクラウン合格者0と聞いたのと、点数が合計7点オーバーという評価を頂いていて最高の一日となりました。憧れだった「クラウン」。取ってみると、少なからず自分の自信になっていて、本当に取れて良かったと感じました。

◆今後もクラウンの名に恥じない滑りを

 後日談ですが、本年度の神奈川・千葉の技術選予選では、ミスもあり全体で54位・神奈川県では24位という順位で、まだまだ未熟な所が多く精進が足りないように感じました。今後は、「クラウン」の名に恥じない滑りが出来るよう、より一層スキーを楽しみたいと思います。


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