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競技本部指導者セミナー |
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古川年正氏 |
セミナーで講演していただきました |
◆競技本部指導者セミナー 元SAJヘッドコーチ 古川年正 氏今、SAJは堤前会長の辞任、伊藤新会長の就任と大変な状況にあります。また、新潟県中越地震では、私の住む野沢温泉でも震度4を記録しました。SAJとしても、被災者に対する援助を検討しています。 ◆札幌でメダルが取れなかったからメダルを取る人間を育ててみたいさて、スキーに限らずスポーツでは、指導者と選手の人間関係が大切だと考えていますが、本題に入る前に、まず私自身のことをお話しします。 私はもともと北海道の出ですが、カミさんが野沢温泉の出なもので、今は野沢の人間ということになっています。アルペン選手だった札幌五輪の後、一時はプロに転向しようかとも思ったのですが、札幌でメダルが取れなかったから、メダルを取る人間を育ててみたいという思いから全日本に残ることにしました。日本人としてアルペン競技ではじめてメダルを手にした、現在のIOC委員の猪谷千春さんに、日本人のアルペン選手にメダルをかけさせてあげたいという思いで、ずっと現場でコーチとしてやってきました。 今は全日本の中で6つのセクションを統括する位置にあるので、広く浅くになってなってしまっています。 私が初めてコーチになったのが26歳のときでした。まったくの駆け出しでしたが、ともかく選手と一緒になって滑ることができました。 それでは、選手のことを少し話しましょう。 海和俊宏選手
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岡部哲哉選手
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木村公宣選手
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◆100%の選手が「他人に負けない練習量」今年、アテネで若い人たちが平気で金メダルを取っている。どうしてか。研究員がいろいろな情報を流してくれています。その中に、メダルを取った自信は何かという問いに、100%の選手が「他人に負けない練習量」と答えています。マラソンの野口選手は、通常マラソンではあんなに筋力トレーニングはしないということを言っていました。しかし、何がよくて何が悪いというものはないと思っています。出た結果で科学性を持つのであって、結果を事前に読むことはできません。また、悪いところを直すのは、いいことろもつぶすといわれています。いいところを伸ばせば、わるいところも直るということです。川端絵美のトライアスロンも結果的にはよかったということだと思うのです。 ところで、大会の運営がうまくいく、いかないは、選手の育成、強化に関係してきます。私が関係している、野沢の大会はお金のかからない大会を目指していますが、特別に春には海外から3人の選手を呼び参加してもらっています。皆川選手はこの大会で優勝して世界45位に入ってきました。それまでは60位以下でした。こういうことが強化と運営がうまくいった例だと思うのです。安全面に配慮することはもちろんです。 荻原健司選手が参議院選挙で当選しました。当時の全日本の堤会長と長野県の北野会長がいろいろ苦労して、スケートの橋本聖子選手に続くスポーツ界からの国会議員をということで、彼に白羽の矢が立ったということです。彼は、これからはスポーツを国で支援しなければもう無理だという考えで、スポーツ省を作って強化をしていきたいと述べています。そのためには1期6年では無理なので、2期12年でやりますと言っていました。彼の後援会でもなんでもないのですが、これからのスポーツを考えるとき、6年後もよろしくと言いたい思いです。 広報委員会 守谷紀幸 |
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