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平成17年度指導員研修会・理論
広報委員会 総力レポート


会場風景(川崎教育文化会館)

野地副会長

◆指導員研修会が開催される

 2005年度指導員研修会は、野地副会長の「初雪、初冠雪の便りが届き、本格的な幕開け」との言葉で始まった。

◆総括責任者あいさつ 野地澄雄副会長

 今年度は、役員改正の年であり、6月の評議員会で新体制が決定した。片専務理事、三塚常務理事が「さわやかコンビ」称しているが、女性も加わっている。皆さんのご支援をお願いしたい。
  スキー界も長いトンネルに入り、厳しい状況が続いている。登録会員は6500人を確保できたが、ピーク時に比較すると1200人の減である。
  指導員は2400人と横ばいの状態、毎年90人から100人ほどの準指合格者がいるが、資格返上者が多いと思われる。歯止めをかけなければならない。指導員の減少は、行事の縮小につながり、サービスの低下になりかねない。
  指導員は、指導において楽しさの演出をして欲しい。また、古い用具の提供などをしてもらい、家族やシニアの掘り起こしに役立てたい。
  指導員自ら変わることが必要である。講師に市野氏が来ているので、技術的な理解をしていただき、その上で初心者にわかりやすく指導して欲しい。今シーズンの活躍を期待する。


片専務理事

渡辺本部長

◆執行責任者あいさつ 片忠夫専務理事

 さわやかでなごやかな片専務理事からは、執行責任者として「皆さんへの状況報告とお願い」があった。

  1. SAJ堤会長が辞任した後の人事において、副会長が未定である。(後日、副会長であった、伊藤義郎氏が残余期間の任期で、会長に就任しました)
  2. 新潟・中越地震で、新潟県スキー連盟の事務所が損壊した。また、上越国際の大沢ゲレンデの一部が壊れ、大会の運営に影響が懸念される。(後日、塩沢町観光協会から、上越国際を始め、塩沢町のスキー場は、問題なく運営されるとの情報をいただきました)
  3. 車山スキー場で信州総合開発の体制が変更された。12月の研修会開催について危ぶまれたが、12月初旬には雪をつけるので予定どおり研修会は開催できる。
  4. 新体制となったが、行事数などを来年に向けて見直し、新しい組織作りをしていきたい。さわやかさとなごやかさを心がけていく。癒し系の冬ソナツアー、北海道ツアーに参加、協力をお願いしたい。
  5. これまで、県として海外出張者などの救済措置を行なってきたが、SAJの登録業務がコンピュータ化され、対応が難しくなった。手続きを取らないと資格についてのルールが適用されてしまう。証明書をその都度、提出していただきたい。

◆教育本部執行方針 渡辺三郎教育本部長

 新体制として、専門委員68名、スノーボード6名 ,パトロール4名で臨む。本年度の準指受検者は110名、正指受検者は38名で、昨年度より大幅な減である。
  昨年準指受験者189名のうち、84名が合格しているが、不合格となった人に、是非、チャレンジを薦めて欲しい。準指の基礎理論講習、指導実習は初回受講年度を含めて2年間有効である。また、願書を出していない人については願書締め切りを延長し、補講を行う。

新規の事業としては、

  1. スキー生涯スポーツリーダーの養成講習会を実施する。ホームページに掲載している。
  2. 指導員研修会においては、活性化委員会の方針を受け、正式に、エンジョイ女性班を設けた。
  3. 新たな試みとして、1月の野辺山研修会ではポールレッスンを、3月には歩くスキーツアーでは、クロカンスキー40台を用意する。
  4. 指導員受験者の願書はSAKツールに掲載している。再受験者についても同様である。正指の実技実習は4行事行なうが、野辺山と五竜に出席した場合は、実技実習は20時間で、単位が2時間不足する。これについては補講する。
  5. 環富士山技術選は、今年度、愛知県に参加を呼びかけていく。また、60歳以上のシニア班を創設したので、ぜひ参加をお願いしたい。

 研修テーマについては、研修テーマDVD(¥2,000)が作成されたので、活用して欲しい。資料13ページの中心軸、2軸運動が中心である。この後の市野氏の講演で詳しく確認していただきたい。
  とのことで、理論の内容には触れなかった。メモを取りながら、たまには、歩くスキーもいいかなと春の霧が峰を思い浮かべた。


和田専門委員

指導員会 水島会長

◆安全対策委員会報告 和田均安全対策委員長

安全対策委員会報告パワーポイント

◆指導員会あいさつ 水島秀夫会長


北海道委員会

北海道へいきましょう!

◆「北海道企画委員会」プレゼンテ−ション

 北海道企画委員上田英之総務本部長より『皆さんのクラブの初すべり行事として是非活用してほしい』との紹介があり、続いて製作委員会が作成したプレゼンテーションビデオの上映が行なわれた。


北海道委員会プレゼン

北海道へいきましょう!

◆北海道ツアーの内容は以下の通り

  •   級別テスト、プライズテスト実施
  •   Sコース参加で指導員養成講習会の全単位取得可能
  •   県民スキー、スノーボードスクール開催
  •   神奈川県SAJデモによるスキー技術強化コース開催
  •   アサヒビール園での懇親パーティー開催(ジンギスカン、シーフード食べ放題)
  •   ポールレッスン開催(今年から一般参加可能)
  •   リフト券格安提供

 又、オプションとして

  •   朝里川ナイタースキーコース(18日)
  •   ルスツスキー場コース(16日)
  •   朝里川温泉宿泊プラン(最終日1泊)

  があるとの事。

 宿泊;札幌京王プラザホテル(札幌中心街)
  問い合わせ、申込み;シティーフェイス又は神奈川県スキー連盟まで


北海道委員会プレゼン

北海道へいきましょう!

《コメント》

 スキーのみならず楽しいイベントや豊富なオプションがあり、参加する価値は多いにあると思われます。
  サラリーマンには平日休みを取るのが難しいとは思いますが、1年に1度のことなので是非休みを取って頂いて参加してみては如何でしょうか?(北海道は良いですよー!!)


北海道委員会プレゼン

北海道へいきましょう!

北海道でお世話になるシティフェイスさん

協賛会員の皆さん

◆協賛会員挨拶

○信州総合観光開発梶@車山高原スキー場
  宿泊割引、リフトシーズン券割引有⇒申込書記入後FAXで申込みしてほしい

○塩沢町観光協会
  新潟中越地震での塩沢町の被害は無い。12月のオープンを目指しているがオープンまでは被災者及びボランティアの宿泊受け入れをしているとの事。
 友知人には『被害がないことを是非伝えてほしい』とのお願いがあった。

○シティーフェイス(各企画の紹介)

  •   スノーパラダイスin北海道
  •   SAJスキー大学ツアー
  •   指導員検定会北海道会場ツアー
  •   歩くスキーツアー

○オガサカスキー
 中、上級者の受注は多いが初級、ジュニアの受注が少ない。指導員の皆さんの力添えが是非ほしいとの事。

○富士見パノラマスキーリゾート
  今年度からSAK協賛スキー場となったのでよろしくお願いしたいとの挨拶があった。

○会津たかつえスキー場
 今回、SAKの行事に初めて参加させて頂いた。場所は南会津にあり、標高は1000m以上で北海道並の雪質が自慢。初級者から上級者までの幅広いバーンがあるので各イベントに活用していただきたいとの事。

○BOYA
  SAK役員用ウエアーを新調したが、今年から一般会員にも県連役員と色違いのものを用意したので是非、仲間意識をもって購入して着用してほしいとの紹介があった。

○白馬五竜観光協会
  五竜行事の中で各行事でのリフト券付パック(11,500円〜)を用意している。又、各種大会も企画しているので詳細はホームページを参照してほしいとの事。

《コメント》

 協賛会員の中で会津たかつえスキー場は私も何回か行ったことがあります。標高が高いので雪質は良いです。又、紹介にはありませんでしたが、私が利用していたのは東武鉄道でシーズン中毎週末運転している浅草発のスキー夜行列車『スノーパル2355』でした。(往復運賃(バス含む)、リフト券付、朝食付で確か1万円前後位)

 雪道の運転に自身の無い人、1人でこそっと練習に行きたい人には便利かも!


ハンディキャップ委員会 神谷委員長

新潟県中越地震義援金ありがとう

◆ハンディキャップ委員会 神谷明宏委員長

 SAKのハンディキャップ委員会も、2期4年の実績をあげて、SAJでもこの活動は認められてきたところであるが、今シーズンtotoの助成金が配布されないとの決定になった。今シーズン、新たなスポンサーを探してはいくつもりであるが、この活動の趣旨を理解していただき、皆さんに寄付をお願いして事業をすすめていきたいと考えている。

 過去多くの指導員の方がボランティアに協力していただいた結果が、今につながっていると感謝している。ボランティアへの参加は、研修会の出席としても認められるので、今後ともご協力をお願いしたい。

 全員の方にはお配りしていないが、募金の振込用紙を同封させていただいた。一口は一応1,000円としているが、いくらでも構いませんので協力をお願いしたい。また、競技用のヘルメットで不要なものがありましたら、寄付をお願いしたい。

 スキーの仲間をふやす一環として、指導員の皆さんのご協力をお願いしたい。

《コメント》

 広報委員会でも僅かながらですが募金に協力させていただきました。皆さんご協力お願いします!


山田副会長

取材の打合せ中の広報委員

◆SAJ立ち会い責任者あいさつ 山田隆SAJ広報委員会委員長

 「さきほどまで、高輪プリンスホテルで開かれていた全日本スキー連盟の評議員会に出席してきた。昨日の役員選考委員会の結果を受け、SAJ会長を辞任する堤義明氏に代わり、新会長に北海道スキー連盟会長で、現SAJ副会長の伊藤義郎氏が就任することになった」

◎そこに並んで言った通りに滑って」では、もう通用しない

 さらに山田氏は、この冬に向かい新しい2軸理論にどんどんチャレンジしてほしいと話を続けた。

  「ここ数年、SAJのスキー指導法が大きく変わったように誰もが感じていると思う。スキーの板も大きく変わった。その変化は、以前のノーマルスキーからスノーボードに履きかえるほど、大きく違う。ノーマルの板を履いていたころの、『そこに並んで、私の言った通りに滑ってください』という指導法では、もはや通用しない。スキーの評論家の志賀仁郎さんが、『確実な板を買って、確実な靴を履けば、いまのスキーは習わないほうがうまくなる』と例えているほどだ」

 「それぐらい、カービングの板は回転性能が良くて、教わらなくてもスキー板の向きを変えることができる。そんな状況で、指導員資格を持った教師が『そこに並んで言った通りにやれ』と旧態依然の指導法に固執していていいのだろうか。ひとり一人が考えてほしい。県のみんなを指導する、専門委員、ブロック技術委員も大いに反省してほしい」

◎1軸理論だけに固執しないで、2軸理論も楽しんでほしい

 続けて山田氏は、市野理論について次のように触れた。

 「新しいスキーの理論『2軸理論』について、誤解が生じたり、うまく理解できないと言う人がいる。今日の理論研修では、去年に引き続き、名古屋から市野聖治SAJ企画委員会委員長が駆けつけてくれた。愛知教育大学の教授でもある市野さんは、新しい理論をわかりやすく伝えてくれると思う。私も1軸理論を覚え、40年間、1軸で滑る努力をしてきた。だが、どちらが合理的かと言えば、やはり1軸より2軸理論だ。できなくてもいいので、とりあえず市野さんが言っていることを理解して、ゲレンデに立ってからは、指導する生徒と一緒に悩んで勉強していってほしい。新しい感覚でスキーを楽しめるようになれるといいと思う。1軸1本筋で、新しい理論を拒絶して終わってしまうことのないように、今まで覚えてきたことをいったん横に置いて、新しい理論を楽しんでほしい」

《コメント》

 私も学生時代からずうっと、抜重でターンのきっかけをつくり、外向・外傾を死守しつつ、外スキーを大切にしながらの1軸スキーで滑ってきた人間だ。ここ数年、頭では少しずつ2軸の滑りを理解しつつあるつもりだが、いざスピードを出して、気持ちよくカービングしようとすると、ついつい体から板が遠くに離れていって板を送り出してしまう。今シーズンこそ、内足をうまく使ってウエートのかかった滑りを習得したいものだ。山田さんの話で気分は高まった。去年、ロボットの映像を使って衝撃的なカービングの話を披露してくれた市野さんは、今年はどんな話を聞かせてくれるだろうか。楽しみだ。

(以上 広報委員 安藤 努、守屋 匡裕、富川 貴幸、中里 健二、大井 智子)


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