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車山W行事 準指導員検定会
広報委員 江口潤


準指導員検定がスタート

ジャッジも真剣

◆車山行事W

 「平成17年度準スキー指導員検定会、BC級公認検定員検定会、スノーボード準指指導員検定会が、3月4日(金)〜3月6日(日)に車山高原スキー場で開催されました。西高東低の冬型が強まったこの期間、3月4日は関東一円でも雪景色になったように、車山は前日の3日から降雪が続きました。検定初日4日午前のバーン状況は新雪が50cmほど積り、受験者には厳しい状況でした。検定員の役員の皆さん、受験生のサポーターの皆さんも、晴れない空を恨めしく思った初日のスタートだったかもしれません。今回の広報担当は人員が1名で、広報委員の能力も乏しく、十分な取材活動ができませんでしたが、可能な限り、3日間の受験生の皆さんの奮闘振りを若干報告致します。3日間で756枚の写真を撮影しました。その中の若干をHPに掲載します。」


前日から受付が行われました

開会式 司会は佐藤専門委員

◆前日受け付け

 「本部のあるパークホテルで、夕方8:00〜10:00まで受付がもうけれれました。役員お皆さんは、受付業務終了後、日付けが変わるまで打合せが行われました。」

◆開会式

司会佐藤博一


古郡副会長

片専務理事

◆主管県連責任者 古郡副会長 挨拶

 「今シーズンは大変雪の少ないシーズンインでしたか。年が変わり降雪が増え、3月に入りそろそろスキーシズンも終わりという時期になりました。県連のHPを拝見し、多くの行事が報告されているのを見、神奈川県スキー連盟も捨てたものではない、と感じております。さて、生憎、本日は雪が舞っていますが、滑走には支障の無い天候です。どうぞ日ごろの研鑽の成果を発揮し、頑張って下さい。」

◆信州総合観光開発梶@代表取締役 飯島清重様 挨拶

 「12/3の行事から今回の行事に掛け、神奈川県連盟には大変お世話になっています。今回も十分な準備をさせて頂きました。どうぞ頑張って下さい。」

◆執行責任者スキー主任検定員 片専務理事 挨拶

 「諸般の事情から、執行責任者である私が、スキー検定の主任検定員を努めさせて頂くことになりました。そのことが、凶と出るか吉と出るか(?笑い)。受験にあたって、いままで研修してきた全てを発揮して下さい。技術戦ではありませんから、レベルに達していれば、合格です。神奈川県民640万人、指導員2500人、まだまだ指導員は不足しています。指導員の仲間になり活躍して下さい。さて、今回のバーンについてですが、不整地小回りのキャプテンは車山特有のコブが成長しています。上にコブを残し、下はコブを削って実施します。プルークボーゲンはスカイシテーリフト寄りで実施します。演技しやすい、ジャッジしやすいバーンです。BC級検定に関しては、準指導員検定に十分配慮して実施下さい。」


緊張の顔顔顔!

森本検定委員会委員長

◆受験生の皆さん

 「緊張の顔顏顔!! 毎年受験生が減少している中、開会式会場も少し静かな雰囲気で行われました。」

◆検定委員会 委員長 森本検定員

 「配付資料をご覧下さい。ビブス、ゴーグル、帽子は必ず着用して下さい。滑走順に遅刻しない様、現場検定員と密に連絡を取るよう心掛けて下さい。理論検定には、1級合格証、会員証など忘れずに。バーンは昨年よりも良い設定です。受験生に優しい神奈川県連盟です。事後のフォローも予定しています。その為に、今回は全受験者のビデオを撮ります。もし落ちたとしても十分な事後フォローをします。落ちても落ちなくても、どうぞ、県連でスキーを続けて下さい。スキー場のご協力にもより、準備は万端です。それでは、頑張って下さい。」


検定員ミーティング

ボード準指導員受験のみなさん

◆検定員ミーテイング

 「ジャッジペーパーを受取り、事前最終打合せを行う検定員の皆さん」

◆ボード受験者全員集合

 「望月主任検定員より受験前の説明を受けるボード受験生の皆さん」


不整地小回り

検定員も真剣

◆不整地パラレル小回り  於キャプテンリフト寄り

 「前日降った雪が50cm、キャプテン不整地小回りは受験生に苦戦を強いた。こぶが新雪に隠れアクシデントを予想させる。」


深雪もなんのその

トップ&テール・大回り

◆パラレル大回り(トップ&テール) 於スポーツマン

 「大回りも深雪の為、ずらし過ぎたり、角付けが強すぎたり、ローテーションが強すぎたりすると失敗するバーン環境。」


斜面状況に十分注意して

トップコントロール・大回り

◆パラレル大回り(トップ)  於ビーナス中段

 「斜面の雪質はまあまあ、思いきって臨めるコース設定。深雪の為過ぎる操作は命取り。生憎転倒者続出。」


テールコントロール・小回り

悪条件の中頑張りました

◆パラレル小回り(テール)  於ビーナス上中段

 「深雪、新雪の為、安全確保の為、コース設定に時間が掛り、スタート時間が30分ほど時間が遅くなる。受験生にはイライラが。」


雪が降る天候の中…

トップ&テール・プルークターン

◆プルークターン  於ビーナス下段

 「バーンは最高、6種目の中で一番良かった。日ごろの練習成果を発揮できたのではないか。」


テールコントロール・プルークボーゲン

深雪できびしい条件に…

◆プルークボーゲン  於スカイシテー前

 「バーン変更された。斜度がなく、深雪の為、スピードが出ない分苦しんだ。スムーズな動きを表現するのは難しそうだ。」


理論検定もあります

バッチリできましたか

◆理論検定

 初日の実技検定の後、理論検定が行われました。みなさん真剣です。


よーし!頑張ろう

テールコントロール・シュテムターン

◆シュテムターン 於ビーナス中段

 「バーン状況は最高。空は曇りぎみでは合ったが降雪なし。十分実力発揮できたのではないか。」


トップコントロール・中回り

いよいよスタートです

◆パラレル中回り 於ビーナス下段

 「これ又、条件は最高、種目も終盤、思いきってスピードに乗ったトップコントロールの見せ所。」


さぁ、スタート!

制限滑降のバーン

◆制限滑降

 「すみません。スノーボードの実技検定と同時進行。最後のローテーショングループしか追えませんでした。」


スノーボード準指導員検定会

さぁ、スタート

スノーボード準指導員 検定会

検定員   望月博文、根本永悟、今井正隆(千葉県連)
スケジュール

3月4日

午前 事前講習 実技 

午後 事前講習 理論

 

3月5日

午前 理論検定

午後 実技検定

(ロングカービング、選択科目、ロング・ショートスキッド、サイドスリップ、総合滑走)


スノーボード準指導トップ合格

合格おめでとう

◆スノーボード準指導員合格者発表

 ボード主任検定員 望月検定から合格発表がありました。 受験者14名 合格者9名。


BC級公認検定員合格発表

B級合格おめでとう

◆BC級検定員主任検定員 渡辺三郎検定員 658

(B級受験者15名 B合格者15名 / C級受験者16名 C合格者7名)

 「c級受験者13人中、合格者7人の発表に場内騒然!! B級受験者15名全て合格に場内安堵の声」


片主任検定員


合格おめでとう

◆スキー準指導員合格発表

 (受験者156名 合格70名)
  「理論検定の結果が非常に良くない状況でした。検定種目を書けないとか、安全管理上の配慮すべき事項を書けないなど目に余る所もありました。こういった部分は驚きでもありました。実技検定では、悪天候の中、良く頑張って頂きました。しかし、課題も多かったと感じています。例えば、不整地小回りなどあれだけスタート位置を広げているのにコース取りをなどに配慮がかける場合が目立ちました。ビンデイングの調整が不十分なのか、板の外れる人も多かった。バーンに合ったすべリが要求されていたが十分表現できたかどうか、今後県連全体で考えて行かなければならない所も発見できた検定会でした。複数回受験で今回合格された方が沢山います。どうぞ今回不合格であった方も続けて頂きたい。」


最高齢者合格の青木さん


合格おめでとう

◆受験者からのコメント

 今回受験生の方にアンケートをお願いしました。アンケート用紙を50枚ほど、任意に配付しました。結果、3枚回収できました。そこに記載されていたものの抜粋を以下に掲載します。設問は「ご自身のこと、検定会のことなんでもかまいません。記名無記名どちらでも結構です。県連ホームページ作成に活用致します。」でした。

ご回答頂いた皆様、ご協力ありがとうございました。記載の内容に本意と異なる箇所がありましたら広報委員(江口)までご連絡下さい。

◆Aさん C級検定員になれたら

 「今回私はC級検定員を受験します。かねてから思い入れは準指導員より検定員の方にありました。私が級別試験を受けていた当時、検定員によって随分評定が異なっていた為、疑念を抱いていました。検定員になったら、評価基準を明確に提示し親身に接しなければいけないと感じていました。この気持ちは今も変わっていません。スキー技術が向上しても指導経験が増してもこの気持ちは忘れてはいけないと思います。これから筆記試験を受け、準指導員検定受験の皆さんを模擬ジャッジする様です。自分が受験生だった頃を思い出し、厳正公平にジャッジしたいと思います。」

◆伊勢原市協会 Bさん

 「何かと騒々しい状況で行われた検定会で、理論には教程にない内容の出題もあり、改革を感じた次第であります。大いなるマンネリと革新、その融合を目指し勉強していきたいと思います。」

◆Cさん 高齢者受験者の周辺

 「膝に優しいコブはないの?。年寄りのスタートはもっと下げて欲しいわね。緩斜面はホッとするわ。スタート地点から聞こえてくる高齢者受験者達のつぶやきです。ビブス番号一桁から10番台の面々、受験経験豊富な方からいろいろなアドバイスがあり、お互い辛さを分かち合い、励まし合って滑り降りてきます。度胸だけは若者には負けません。でも、記憶力、体力は明らかに低下の一途、本当にスキーを愛し、長年スキースポーツを支えてきたのは、私たちなのよ。これからも足腰立たなくなるまで、スキーは続けるわ。ご褒美もかねて、評価判定、お手柔らかに。


運営側も反省を次に生かすべく


合格はなによりの喜び

◆取材後記

 今回、役員として参加させて頂きました。役員の皆さんの間でも、受験された皆さんの間でも、共通に感じられた印象があります。それは「現状に対するフラストレーション」です。

 カービイングスキーが席巻し、スキー理論が急速に進化する中、それに反してスキー人口減少しています。こういった状況下で、県連自体が組織としても変化していかなければならない、検定会自体も変化していかなければならない。  

 ところが、十分な変化をしきれていない。そのなかで、受験生の皆さんが、一方で首尾一貫しない組織と漠然と感じ、一方で受験生という枠の中で懸命に試験に取り組んでいる、というように私には感じられました。役員の皆さんにもそのような思いがどこかにあるように見受けられました。

 道具の進歩で技術を身につけることが以前よりも容易になった昨今、スキー指導者は何をすべきか、どうあるべきか、スキー指導者の集合体がどうなるべきか、を考えさせられた取材でした。私も端っこの指導者として、スキーに係わる皆さんとともに考えていきたいと感じます。ありがとうございました。シーハイル!!!


 ★写真はこちら 「電脳オキナ」阿部さんのホームページ

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