第57回神奈川県総合体育大会
平成18年2月24日(金)〜26(日) 広報委員 川井紀昭 |
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◆第57回神奈川県総合体育大会冬季大会平成18年2月24日(金)〜26日(日) 白馬五竜スキー場 ◆開会式 例年通り開会式が白馬村のウイング21で行われた。まずは、2連覇を達成している相模原市の優勝旗、優勝杯の返還。つづいて、白馬村福島村長をはじめとするご来賓の方々のご祝辞をいただいた。選手宣誓は、前年度優勝相模原市の竹内新一選手。恒例であるが、旗を囲んでの選手宣誓は、開会式を一層引き締めるものであった。 また、この日は古郡副会長の挨拶の中でも触れられていたが、トリノオリンピックでスケートの荒川選手が金メダルを取った縁起の良い日でもあり、それぞれ士気も高まったのではないだろうか。
◆監督会議まず、今回のアルペン競技委員長である太田具英さんが、韓国で行われている国際スキー技術戦に派遣されているため監督会議には欠席であると説明があった。大田具英さんは、ご承知のとおり元SAJデモンストレーターである。1月にここ五竜で行われたインターハイでも競技委員長を務めており頼もしい限りである。 初めて監督会議に立ち会った私は、綿密に計画された大会運営を感心するばかりであった。それにしても、地元スタッフの6時半集合とは早い。ありがとうございます。 質疑応答では、ノルディックで女性の選手をいれた混合チームでの参加が認められた。また、選手控え室を与えて欲しいとの要望も受け入れられた。初めてのコースであり選手団も不安なことであろう。アルペンの旗門不通過時のスイッチバックは、後続の安全確保がなされていることを条件に許可された。 ◆懇親会午後6時よりエスカルプラザのカフェテリアで、各協会からの代表者が集い、地元×県連×協会の懇親会が行われた。司会は、三塚常務理事。見事な司会ぶり!と思ったら、乾杯の前に「それでは、しばらくご歓談ください。」えっ乾杯は?とのひとコマも。その後を引き継いだ栗田理事、ご飯も口にできず、お疲れ様でした。 宴もたけなわの頃、城山町の古藤団長が各テーブルを回り、空き缶のプルトップを集めていた。いったい何に使うのだろう。「プルトップ、ドラム缶一杯で車椅子と交換してもらえるんです。」とのお答え。ボランティア精神溢れる古藤さんのすばらしい活動でした。私もビール缶を空にすべく頑張りました。
◆2月25日(土)大会1日目 アルペン SL雲ひとつない快晴!雪が緩むのが心配なほどである。会場に着くとスタッフはすでにポールセットを開始していた。オフィススタッフも忙しく動いている。各団体から選ばれた補助役員も集まってきた。はじめて旗門員をやる方もいるので、鈴木コース係長から旗門員の役務について講習を受け、持ち場に急いでいった。 SLレース開始。難しいセットではないが、やはり長く、急だ。後半は体力勝負といったところであろう。1本目からすでに雪が緩み、重い雪に選手の疲労も増してそう。見守る選手団も「暑い!」と言うくらい気温は上昇している。県総体名物グランドコートは必要ない。
クロスカントリー クラシカルSL終了後、急いで県総体初めての会場となるノルディック“スノーハープ”へ移動する。言わずもがな、1998年長野オリンピック、ノルディック競技が開催された会場である。五竜に移って3年になるが、スノーハープを使用するのは初めてであり、選手団の輸送が一番懸念されたが、支障ない。(アルペン選手が応援に来ないせいかな?) それにしてもさすがに立派な会場だ。でっかい電光掲示板に自分の名前が出て、スタート前にはファンファーレ、まるでオリンピック選手になった気分に浸ったことであろう。いい思い出になったはずだ。といってもそれもスタートまで。滑り始めれば一生懸命。応援がいるので手は(足は)抜けない。成年A,B(20、30歳代)は2km×2周、成年C以上は1周で競い合われる。 ここで、コース説明をすると、コースは、変形8の字、2箇所の上り坂と、1箇所の直滑降、とくに直滑降前の上りはきつい。さらに直滑降でも、エッジのないスキーでは気をゆるさない。転倒する選手もいたり、中にはプルークで降りてくる選手も。ゴールで力果てる選手が結構いて、被写体に事欠かない。フィニッシュ付近には、地元から飲み物の差し入れが準備され、選手の喉を潤してくれた。あいがとうございます。 1日目終了時点で、やはり本命相模原市がダントツでトップ、どうする横浜市、川崎市、そして横須賀市。 ◆大会二日目
アルペン GS目を覚ましてがっかり。外は暗く、湿った雪が降っている。昨日の天気が嘘のようだ。やはり県総体のジンクスだ。二日とも晴れるということはめったにない。結局GSのスタートは、30分遅れと変更された。その間地元スタッフ、役員、それに補助役員の面々は、懸命にコース整備にあたった。とくに、コースの外側を念入りにとの指示。理由はコースアウトした選手が戻れるようにとの配慮であるとのこと。恐れ入ります。 しかしこのコースの前半は厳しい。天候のせいもあって前半の狭くて急な斜面は、選手にとって恐怖であろう。攻めた選手、おっかなびっくりの選手どちらもダメ。後半勝負でいった選手がいいタイムを出していた。女子の部では、転倒して膝をいためた選手がいた。駆け寄った菊地本部長が泣いているその選手にウェアーを貸す一幕も。団体戦であるが故、選手にプレッシャーが圧し掛かっていたのであろう。女性に優しい本部長の一面を垣間見る場面でもあった。(?)
クロスカントリー リレーGSを終え、スノーハープへと急ぐ。雪はみぞれへと変わり、ますます悪条件。控え室にいる選手も目立つ。 コースはというと、オーバルリンクの中央から一斉にスタートするためスタートラインが引かれている。各チームは、滑走ラインやストックを突くラインの雪固めと懸命だ。が、「かえって滑りにくくなった」と独り言を言う選手に思わず失笑してしまった。 昨日同様ファンファーレが鳴り、スタートの気分を盛り上げる。今回のスターターは、前日からやる気満々の古郡副会長だ。振り上げた旗を合図にスタート。同時に声援が響く。言わば県総体のメインイベントであり、いつものことながら応援の方が熱くなっているといってもよい。 結果は、第2走者終了時点まで厚木市がトップを堅持したものの、第3走者で追い抜かれ、終わってみれば、王者横須賀市が優勝。みごとな追い上げであった。
◆表彰式、閉会式 各クラスの個人成績と、団体成績が発表された。団体では、やはり相模原市で、見事な3連覇を達成した。また、町村の部では、城山町が優勝をおさめた。総合でも10位に位置する立派な成績であった。城山町は、優勝を含む上位にランクする選手がいて、アルペン競技のみで得点を稼いだ。「城山に強い選手がいる」と騒がせた。 今大会を振り返ってみると、今回も天候に悩まされた大会であった。しかし、難易度の高いアルペンと、オリンピックコースのスノーハープと参加する者にとって、とても刺激的であったはずだ。 五竜の地元の皆さんありがとうございました。選手団のみなさん、役員の方々お疲れさまでした。また、閉会式で、曇ったマイカメラの代わりに撮影いただきました徳本理事、サポートありがとうございました。 |
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