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指導員研修会理論(パート2)
平成17年11月13日(日) 小田原市民会館
三浦亜矢子広報委員

渡辺教育本部長

上田SAJ専門委員

●本年度の教育本部執行方針について(渡辺三郎教育本部長)

 本日はご苦労さまです。他県連の方にも多くお越しいただき、ありがとうございます。

 昨シーズン終了後、準指検定の雲煙方法について、会員の方から貴重なご意見をいただきました。正副委員長と吟味し、今後に生かしていきたいと思っております。

 今シーズンの行事はすでに始まっており、すでに理論講習会を2回実施しました。ここ数年、受験者は減少傾向にありますが、今年の準指受験者数は昨年並みの約110名、正指は約50名と見込んでおります。正確な人数は、各加盟団体から願書が届かないとわかりませんが、今年は減少傾向に歯止めがかかるのではと思っています。

 今年の傾向として感じるのは、女性が多いことです。私のクラブでも、新入部員、受験者は女性が多いのです。今後のターゲットは女性なのかなと考えております。

◆今年の雪上行事の変更点について

 平成13年より、指導員研修会はエンジョイ班、チャレンジ班と分けて行ってきましたが、これを見直します。また、昨年からの女性班もやめ、従来通り年令順での班分けとしたいと思います。

 技術選については、開催曜日と種目の変更を行います。土曜日に予選3種目、日曜日に準決勝3種目、月曜日に決勝3種目とし、勝ち残った人のみ休暇取得の必要があるという日程にします。また、車山右斜面不整地での大回り種目は危険なため廃止としますが、小回りは行います。準決勝の出場枠も増やし、より多くの方が準決勝に進出できるようにしました。詳細につきましては、県連のホームページにも掲載しますのでご覧ください。

 今年、正指受験をされる方は、ここ数年願書が変わっているのでご注意ください。初回、2回目の方は、昨年までの願書でかまいませんが、3回目の方は新しい願書をお使いください。スキー大学も新しい願書に変更されています。詳しくは、庶務連絡にてご連絡します。

 スキー連盟は、会員あってのスキー連盟です。皆さんの声を少しでも多く取り入れていきたいと思っておりますので、今シーズンもよろしくお願いいたします。

●DVDによる実技テーマについて(上田SAJ専門委員)

 本日は、この後、SAJの市野委員長より詳しい技術解説がありますので、私の方からは、今年のオフィシャルブックに添付しているDVDを見ながら、少々解説を加えたいと思います。

 2004年のテーマは、スキーの楽しさ、魅力を見直すこと。技術テーマとしては、原因と結果、縦軸・横軸方向の落下運動という定義づけでした。

 2005年は、主観、内観の違い。イメージと実際は異なるということ。中心軸と2軸という考えがありました。

 2006年のテーマは、指導の進め方の理解です。指導方法には、導入〜発展の階段方式とはしご方式があるのはご存知のとおりです。今回、プルークボーゲン〜プルークターン〜パラレルターンという過程が提示されましたが、これは指導過程の一例と捉えていただきたいと思います。

 スキージャーナルから発行されました、「スキーガイドブック」には、オフィシャルブックに付属されているDVDの内容プラス映像がに解説付きで付属されています。ご興味あれば、こちらもお求めください。

【ここからDVD解説】

スキーの角付けの方法には、スキーの位置をずらす方法と、体の位置を変える方法があります。

◆テールコントロール

 テールコントロールの特徴として、外スキー荷重であること、抜重(体の上下動)を利用すること、スキーの板にそのまま乗っていくということがあげられます。

シュテムターンは、抜重、外スキーから外スキーという操作です。スキーの移動の上に体が載っています。テールコントロールの特徴です。

小回りは、抜重を使ってスキーの板の切りかえを行います。外スキー主体となります。

◆トップ&テール

 プルークターンはトップ&テールコントロールです。両スキーに荷重し外スキーを先に始動、次に内スキー、という具合に時間差で操作します。ピボッド操作で同調させます。

 トップ&テールコントロールの大回りは、内スキーを回旋させます。

 コブ斜面は、横滑りを利用します。準指検定では、横滑りを利用して確実に滑り降りればよいです。

◆トップコントロール

 トップコントロールは、内足主導(始動ではない)です。しかし、結果的に外足が使われ、その結果両足を使うということになります。(内足が主導、外足が主働)


和田均委員長

心肺蘇生法の実演

●安全対策委員会(和田均委員長)

 昨年の障害アンケートの結果、障害発生率は0.086と例年より多めとなりました。

 本日は、AED(自動体外式除細動器)を使った蘇生方法を実演したいと思います。心肺停止状態に陥り、除細動(電気ショック)が必要な場合があります。除細動が必要かどうかは、通常、心電図からでしか判断がつきません。AEDは、除細動が必要かどうかを判断し、必要な場合に除細動を行う器械です。

【ここより実演】

 患者発見→周囲の状況、安全確認→ほかに怪我は無いか→患者の肩をたたき、こえをかける→手伝ってくれる人をさがす→呼吸確認(呼吸なし) →ふきこみ2回→生の兆候がみられない→心臓マッサージ→ 15回押して2回吹込み→ 2人1組で心臓マッサージ(5回押して1回ふきこみ) →他人にAEDを頼む→ AED装着→細胞状態チェック→除細動1回目→ 2回目が必要かどうか自動的に判断→ 1回目が終わったところで呼吸確認し、心肺甦生の繰り返し(医師に渡すか、蘇生するまで繰り返す)

 

 AEDは蘇生効果が高いので、使い方をぜひ覚えていただきたいと思います。以上です。

 


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