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国際スキー技術選大会
佐藤拓也SAJデモンストレーター レポート
 
2006年 2月21日(火)〜24日(金) 韓国ヨンピョンスキーリゾート

行ってきま〜す!

ジャパンチームです(一之さんなし)

◆韓国ヨンピョスキーリゾートへ

 2月21日から24日まで、韓国ヨンピョスキーリゾートで行われた国際スキー技術選手権大会に出場してきました。

 今回で11回目となった国際技術選は、ここ数年韓国で行われています。その為、出場選手のほとんどが韓国か日本の選手であるために、日本と韓国の技術交流の場としての意味合いを多く持った大会になっています。

 僕は韓国の選手の滑りを見てみたいという気持ちと、日ごろから基礎スキーには大会が少ないこと、またそれにともない自分には試合経験が足りないことを感じていたので、SAJからの書類が届くとすぐに参加を決めました。

 成田を20日の午後に出発したジャパンチームは、ナショナルデモの猪又一之さん、SAJデモの中村英知さん、新潟県連でガーラ湯沢所属の栗山太樹君、清水みくさん、そしてジャッジとして参加の我満嘉治さん、太田具英さんといったメンバーでした。韓国のインチョン空港についてしばらくすると北海道チームが合流し、それにリッチー・ベルガー、クリストフ・マイヤー、ステファン・スクローバーといったオーストリアからの招待選手を合わせたメンバーでバスに乗り込み、ヨンピョンスキーリゾートへ向かいました。

 ヨンピョンに着いたのは夜の10時過ぎ。すぐに部屋に入りました。今回の宿泊はスキー場のそばにあるコンドミニアムでした。僕は猪又一之さん、中村英知さんと同じ部屋に入れてもらい、非常に楽しい時間を過ごさせてもらいました。普段入ることのできない環境の中、ゲレンデの上でもまたそれ以外でもいろいろと勉強させてもらいました。


これから開会式です

◆韓国の印象は「硬い。。」

 21日は夕方のレセプションまで自由行動ということで、一之さん、英知さんにくっついてゲレンデにでました。生まれて初めて滑る韓国のスキー場の印象は「硬い。。」の一言です。エッジの丸まった僕のスキーでは….日本に帰りたくなりました。

この日は、韓国技術選の最終日で、カービング中回り、カービング小回り、コブの3種目が行われていました。ここでの上位50人が翌日からの国際技術選に出場する権利を得られるそうです。僕たちは軽く練習をしながら大会観戦をし、前日の調整をすませました。

夕方から開会式、夕食、ビブドロー、選手会が行われました。ビブドローでは一人ずつ抽選をし、僕のゼッケンは49番!「四苦八苦。」ボソッと口にし、明日から始まる苦しい戦いを想像しました。


大会1日目会場rainbow3
大会2日目会場rainbow2

◆いよいよ大会がスタート

 大会初日は雲の多い中でのスタートでした。この日はロングターン、総合滑降、ショートターンの3種目が行われました。僕は決して調子は良くありませんでしたが、可もなく不可もなくといったところでしょうか。3種目めのショートターンが終わったあとでジャッジの具英さんから「少しエッジングのタイミングが遅いぞ。」との指摘をもらい、その日の午後はショートターンの練習をしました。

 この日の夜は、韓国選手の部屋におじゃまして一緒に飲みました。韓国の選手の中には、僕がニュージーランドへ留学していたときに一緒に滑っていた仲間が何人かいたので、5年半ぶりに会えた喜びは特別なものでした。

 大会2日目は晴天の中で行われました。一種目めのカービング中回り、おもう様な滑りができずに点数が伸びません。カービング小回り、具英さんから「ズレてたぞ。」と言われ恥ずかしくなりました。そして今大会の最後の種目となるコブ。全力で滑りきり276点!この種目5位の満足いく滑りができました。


第2位、リッチー・ベルガー

優勝、ビョン・ジョン・ムン

第3位オウ・スン・ジュン
(NZでも一緒に滑りました!)

 この大会、優勝は、男子、ビョン・ジョン・ムン(KOR)、女子、ロマナ・ハルトマン(SUI)、2位、リッチー・ベルガー(AUT)、3位オウ・スン・ジュン(KOR)、4位、栗山太樹(JPN)、5位、猪又一之(JPN)、そして佐藤拓也は17位でした。

◆自分の目指す方向がはっきりと確認できた

 今回この大会を通じて感じたことは、いろいろな国によって滑り方もジャッジの観点もだいぶ違っているということです。これは非常に面白いと思いましたし、選手としては迷う部分でもありました。しかし、今回の大会ではゼッケン順に恵まれ、猪又一之さん、栗山太樹君、リッチーの全種目を下から見ることができましたが、非常に良い滑りに対しては点数が割れることがなく全員のジャッジが良い評価を与えているということもわかりました。多少の好みはあったとしても、上手い滑りは誰が見ても上手いということ。これは基礎スキーの本質的な部分だと思いますが、自分の目指していく方向がはっきりと確認できた、そんな大会になりました。また、これから全日本に向けての自分の技術的な課題もはっきりとさせることができました。


みなさんお疲れ様〜

 僕の最大の強みは、当たり前のことですが自分が上手くないことをわかっていることです。これからも国内外に問わず自分が上手くなれるチャンスには貪欲にチャレンジしていきたいと思っています。みなさんも是非、いろいろなものにチャレンジして頑張ってください!

最後に、今回の遠征でお世話になったみなさん「カムサハムニダ〜」(上田さん風)

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