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車山W行事
 
平成18年3月3日(金)〜5(日)
広報委員 富川貴幸

いよいよ検定会がスタート

真剣勝負!

車山行事W準指導員検定会

       平成18年3月3日(金)〜5日(日)

        レポート 広報委員 富川 貴幸

◆車山行事W

(財)神奈川県スキー連盟の平成18年度スキー準指導員検定会、BC級公認検定員検定会、スノーボード準指導員検定会が、3月3日(金)〜5日(日)に、車山高原スキー場で開催されました。受検者の皆さんはこの日に向けて一生懸命に練習をしてきたと思います。3日間の検定会の様子をレポートします。

○検定本番前日の車山

車山高原スキー場に13:30頃到着し、スカイシティーで昼食をとりながら検定本番前の様子を見学した。天気は時々雪がちらつき、バーン(スラロームコース)は前日降ったものと思われる雪が積もっており、良好な状況と思われた。但し、受検者の情報ではスポーツマンコースは車山特有の『牙(青氷)』が一部覗かせていたとのことであった。ゲレンデを見ると、到るところに受検生と思われる人たちが思い思いに最終調整をしている模様でした。

○事前受付

  20:00〜21:30の間スカイパークホテルのロビーで事前受付が行われました。


野地副会長

三塚常務理事

◆開会式

 司会 小林弘明 SAK専門員

◆主管県連責任者挨拶  SAK 野地副会長

今シーズンも後半に入り、準指導員検定会を迎えました。車山高原スキー場のスタッフの皆さんには多大なご支援を頂き、心から御礼申し上げます。冬のオリンピックで連日繰り広げられた競技は積み重ねの大切さと共に本番での実力を出し切ることの難しさを教えてくれました。

そして荒川選手の金メダルは多くの人々に感動を与えました。準指受験者の皆さんにとってもこれまでの努力が報われるかどうかの大切な3日間になると思います。どうか悔いの残らないように各種目にチャレンジしてもらいたいと思っていますし、急斜面種目では守りに入るのではなくコースを征服するくらいに積極的に滑れば良い結果が出るのではないかと思っています。

BC級検定員受検者にとってはバッヂテストを受ける人が意欲を持って次々と受かるよう落とすことよりも合格者を増やす目を養ってほしいと思います。細かいことを評価するよりも運動全体からの評価でジャッジする検定員になってほしいと思います。今週雨が降りましたがコースの整備は最高の仕上がりと聞いていますので、最終日には多くの人の笑顔が見られるよう祈念を申し上げあいさつとします。

◆地元代表挨拶 信州総合開発観光梶@代表取締役 飯島清重様 

受検者、役員の皆様大変ご苦労さまです。シーズンも終盤になり検定会に参加の皆さんの顔を見ますと全員が合格したのではないかという意欲を感じています。日々の目的を達成されますよう祈念を申し上げます。健闘を祈ります。

◆指導員会挨拶  榎本指導員会副会長

 養成講習会及び練習を重ねて今日を迎えましたが、今日と明日がんばってください。指導員会も応援しています。

◆執行責任者挨拶 三塚常務理事

皆さんには昨年秋の理論講習会を始めとして幾多の養成講習会を含めまして皆さんのまじめで真剣な受検に対する態度を見せてもらいました。それに答えるべく検定員もあらゆる機会で勉強させていただきました。ですから安心して検定会に望んでいただきたいと思います。

スポーツとしてスキー、ボードをとらえられていると思います。スポーツは勝負の世界であるので勝ち負けがあります。検定は自分に勝ってください。勝っても負けても今日の天気のようにすがすがしく帰っていただきたい。健闘を祈ります。頑張ってください。


清水教育本部理事

小池スノーボード委員会委員

◆準指導員検定、BC級検定責任者挨拶 清水教育本部理事

まずBC級検定会について今回準指の実技及び県で作成したDVDでのジャッジ検定となります。バッヂテストやジュニアテスト実施時、検定員の役割は非常に重要ですので是非頑張って検定を受けていただきたい。準指検定では約6ヶ月間皆さんは準備をしてきて今緊張していると思いますが幾多の養成講習会を受けられて講師の方から色々なアドバイスをされたと思います。養成講習会では全ての種目で理解をしてもらい、理解を深めた上で運動要素を出してください、それが検定に生かされますということを伝えてきました。今回の検定では運動要素をしっかりと見せていただきたい。バーンの状況は良く、難易度も運動要素が出しやすいようなバーンを設定してきているので皆さんは今までやってきたものを出してもらえれば、おのずと結果が表れると思います。従って、運動要素を表現していただければそれなりのジャッジをします。ジャッジの方も養成講習会を始め講師研修を経て信頼できる検定員を選んでいるので、皆さんも自信を持って滑っていただきたい。

◆検定の諸注意 森本検定委員会委員長

 検定委員会からの諸注意を説明します。配付してある受検上の諸注意をよく読んで下さい。

スタートに間に合わない時は、失格となる場合がありますので何か不測の事態が起きた場合はゴールエリアにいる黄色いウエアのスタッフかスタート審判にビブNoと内容を伝えて行動を開始してください。何も伝えられずスタートに間に合わない場合は、主任検定員の判断を仰ぐことになりますので、ローテーションの方をよく見てください。何か変更があった場合はスカイシティの2階に掲示しますのでよく注意しておいてください。

又、変更時には放送をします。理論検定の際には、去年の理論終了証(去年受検している人)、SAJ会員証、一級合格証を必ず持参してください。スタートは2本のポール、ゴールはフラッグが付いているポール4本セットですので自分の戦略を練って自分のやりたい演技をしてください。スタートポールの幅の中であればどのラインを選んでもOKです。周りの人に惑わされないで自分の責任においてラインを選択してください。BC級の理論検定は今晩準指と同時間に行います。

◆スノーボード準指導員検定会責任者挨拶 小池SAK専門員

 今シーズンはシーズン前半から雪が多く受検者の皆さんにとっては十分練習する機会があったと思います。スノーボード準指導員制度が出来て今回で4回目の検定会と歴史がまだ浅い制度です。今回受検される人も頑張って資格をとっていただきクラブで活躍していただきたいと思います。検定の方は1種目1種目丁寧に滑っていただき、理論の方はわからない問題があっても何か書いていただきたいと思います。皆さんの健闘を祈ります。頑張ってください。

◆検定員

準指導員検定

  検定員

A班 清水 忠 (チーフ)、大嶋 輝也、古林 康隆、福岡 昭充

    B班 森本 珠水(チーフ)、百海  延、岡本 洋一、嘉代 雄

  スタート審判、ジャッジ研修/ビデオ班

    A班 佐藤 茂之、佐々木 徳吉、山田 耕太

B班 高橋 功一、萩原 裕史、長久保 巌

BC級検定員検定

  検定員 : 木村 徳善、佐藤 博一、小林 弘明


検定員 これでも寒いです

サポートのみなさん

実技検定1日目

AM

○パラレル大回り(トップ&テールコントロール)

 バーンは硬いがエッジが適度にグリップして滑りやすいバーンのようであった。検定会が始まって20分位経ったら雪がちらつきはじめ今後の状況が心配される。

○パラレル小回り不整地(トップ&テールコントロール)

 コブは硬く大きいところがありラインをうまく選択して滑る必要有。但し、コース幅は広く確保してある為、受検者にはコース選択の余地は十分にあるようだった。受検者の多くは大きいコブにてこずっているようであった。

PM

午後は雪が本降りになり検定員も大変そうであった。検定員はジャッジペーパーをゴミ袋で覆ってジャッジしていました。

○パラレル大回り(トップコントロール)

 ビーナスコース中段より少し上部からのスタート。バーンは硬そうであったが受検者の滑りを見ていると板はグリップしているようで滑りやすそうであった。スタート位置は急斜面の為、スキーを漕がなくても滑り始めはスピードが出せる設定であった。

 

○プルークターン(トップ&テールコントロール)

 ビーナスコース下部よりスタート。バーンに雪が少し積もった状態であったが滑りには影響なさそうであった。

○パラレル小回り(テールコントロール)

 ビーナスコース中段より少し上部からのスタート。トップコントロール大回りと同じバーンで実施された。滑走前にデラがけされ斜面は整備された中での検定で受検者は滑りやすそうであった。

○理論検定

 今回はBC級の理論検定も同時におこなわれた。(従来は1日目午前中実施)

 1時間経過し退出可能となっても問題が難しかった為か終了時間まで残っていた人が殆んどであった。


斜面も整備されて

思う滑りができましたか

実技検定2日目

○シュテムターン(テールコントロール)

 バーンにはピステが入って適度にグリップが利くようであり受検者には滑りやすかったのではないか。

○パラレル中回り(トップコントロール)

 シュテムターンのバーン同様にしまっておりグリップが利いていて演技がしやすかったのではないかと思われる。時々デラがけが入っていて状況は良かったのではないか。

又、スタート位置よりも上に加速ゾーンが設けられスピードが出しやすい状況であった。

○制限滑降(トップコントロール)

 ポールセットは大きく振っているところもなく易しいセットであるという感じがした。斜度が変化するところで次のポールが隠れないかという懸念もあったがそれほど問題いように思われた。

閉会式

司会 小林弘明 SAK専門員

◆主管県連任者挨拶 野地SAK副会長

スタートの金曜日は雪混じりでしたが昨日はうってかわって青空のもと自然の大山河を眺めながらの良好な状態で検定会を終えることが出来た事を共に喜び合いたいと思います。スケジュール通り無事終了することが出来ました。これもひとえに受検生、サポート及び車山高原スキー場スタッフの方々の協力の賜物です。検定会は厳しい側面を持っていて受かる人もいれば落ちる人もいます。後程主任検定員より結果の発表がありますが今年の傾向として養成講習会の参加の多い人ほど種目の理解度が高まっているということで日々の積み重ねの重要さを感じます。合格された方は今日から指導員、検定員としての仲間入りをすることで、さらに幅広い知識や技術をつけていただいて一般スキーヤーやボーダーからも信頼されるインストラクターになっていただきたい。又、不合格になった方々については、もう一度種目や理論についての理解度を再チェックしていただき来年またチャレンジしてください。県連としてもすでに指導員検定で採用している単位制を準指検定で採用する方向で理事会で検討したいと思っています。

それにより一からやり直さなくても落とした種目や理論についてのみ受検をすれば取りやすくなるというような受検しやすい環境作りが整うわけであり時間的な制約から再受検を断念された人でも多くチャンスが広がります。指導員検定についてはスキー界発展の大きな要素のひとつになっていますので是非、協会、クラブでも理解していただいて受検者が拡大するよう一層の努力をお願いしたい。シーズンも後半に入り残り少なくなりましたが、皆様の活躍を祈念し閉会のあいさつとします。

◆地元代表挨拶 信州総合開発観光梶@代表取締役 飯島清重様

選手、役員、サポートの皆さんお疲れ様でした。3日間にわたって関連施設を利用していただきありがとうございます。後程発表がありますが合否にかかわらず新たな挑戦が今から始まります。皆さんの活躍を祈念するとともに神奈川県スキー連盟のますますの発展を祈念いたします。

◆執行責任者挨拶 三塚常務理事

 受検者の皆さんご苦労様でした。そして応援していただいたサポートの皆さん、ありがとうございました。合格された方々は次のステップに挑戦してください。惜しくも不合格の方々、モチベーションを下げないでまた頑張ってください。検定員、専門員も皆さんと一緒に勉強させてもらいます。切磋琢磨してこれからも良い検定会していきたいと思います。スノースポーツはすばらしいスポーツです。このスポーツを伝えていくようにしたいと思います。

◆指導員会挨拶 水島指導員会会長

 検定会ご苦労様でした。一年間あるいはそれ以上時間とお金を費やして今回、力を十分に発揮されたことをありがたく思っています。それぞれが悔いのない演技で最高のパフォーマンスを車山のピステに刻んでくれたものと感じています。皆さんの演技をコートサイドから見させていただきました。どの方の滑りを見てもうまいと実感しました。合格された暁には指導員会に入っていただき、新しい分野で活躍していただきたいと思います。スキー連盟、指導員会が手を取り合って県連を盛り上げていきたいと思っています。

◆スノーボード準指導員検定会の講評、合格発表  金子SAJ専門員

 雪が多かったせいか思う存分練習して行事に参加されていたと感じました。全体的に見て年々受検者の方々も技術的に向上していると感じました。

◆BC級公認検定員検定会の講評、合格発表 木村SAK教育本部理事

 理論検定については昨年は基準を満たさず不合格者が出たが今回はすばらしい成績でした。

実技検定に関しては4種目の検定を実施し、またDVDを利用し1、2級の検定も実施しました。各種目の的中率を分析すると特にテールコントロールのパラレル小回りの合否の的中率が良くない結果でした。原因は運動要領が理解されていなかったものと思われます。この対策として検定会終了後この種目の運動要領の解説を実施し理解を深めていただきました。検定ご苦労様でした。

◆準指導員検定会の講評、合格発表 清水SAK教育本部理事

 3日間の検定お疲れ様でした。今シーズンの養成講習では徹底した運動要領の統一に努めてきました。見た目の形を追うのではなく検定に求められている種目の運動要素を理解して表現するよう一貫して講師から展開されたと思います。養成講習会の参加が多い人は種目の理解が深まっていて検定の中でも指導者に求められる運動要素を明確に表現していました。シュテムターン、プルークボーゲン、プルークターン、テール小回りなどは理解度の違いが顕著に現れていました。検定会ですので検定会のすべりで判断せざるを得ません。今回のバーン状況は非常に良い状況で行われ難易度的にもそれほど難しい状況ではありませんでした。自分で理解した運動で自信を持って出して自分を信じることが合格につながると感じられました。

種目別講評

・プルークボーゲン

 合格点に達しない方は過度の外傾をとることによってテールコントロールに求められている角付けが非常に強くなり、ターン後半切れすぎてしまっていました。あるいは内脚が反ってしまってプルークボーゲンにならないというのが見受けられました。

・シュテムターン

 脚部からターンに入っていくものだが上体からターンに入っていく人が多く見受けられまししっかりとスキーを動かしそれに乗っていくというところを出してほしいと思いました。

・テールコントロール小回り

  運動要素を出しやすい状況だったがワイパー的にスキーを振るだけの方が見受けられましました。

・プルークターン

  上体からターンを起こしてしまう、あるいは力が伝えられずにテールから動いていくというのが見受けられました。

 最後に来年度神奈川県では単位制に移行します。全日本の指導員検定では3年前に切替えています。神奈川県では今年の結果を来年度に持ち越します。今回の検定で単位毎に合格していれば来年度は取得した単位以外での受検をしてもらうということになります。合格した方は研修会に積極的に参加していただきたい。不合格の方は県連としても最大のフォローをします。

 

合格者からのコメント

 『今後の受検者のためのアドバイス』というテーマでアンケートをとってみました。件数は少ないのですが参考になれば良いと思います。アンケートに協力していただいた方々ありがとうございます。

 1.養成講習会で心がけていたこと

  ・運動要素は体ではなく頭で覚える

  ・常に運動の基本を忘れないこと

  ・種目の理解、ポイントを明確にすること

・種目の意味を理解する。スキーを楽しむ。教えてもらっただけでうまくなるから

楽しい

  ・楽しんで滑ること、種目の理解をすること

 2.普段の滑りで心がけていたこと

  ・スピードに楽しさを求めてしまいがちなので安全を意識

  ・滑り始めのワンターン

  ・美しい、魅せる滑り

  ・自分の苦手な動きを常に意識する

  ・注意された点を意識すること

3.検定本番で心がけていたこと

  ・苦手な部分のみ意識

  ・自分を信じること

  ・あがらないこと(実際はあがってしまいましたが)

  ・緊張しすぎない。やるべき動きとしてはいけない動きを意識する

  ・平常心

4.今後の抱負

  ・テクニカル、レースと技術の向上

  ・上を目指すこと

  ・良い先生になります

  ・スキーの楽しさを伝える

  • 楽しいスキーをしたい

富川広報委員

サポートご苦労様

 取 材 後 記 

 受検生の皆さん、検定会お疲れ様でした。この半年間は『堅い滑り』をやってきてストレスがたまっていると思います。これからの残り少ない雪のシーズンは楽しいスキーをしてください。かく言う私も準指は落ちた経験があります。でもスキー嫌いにはなりませんでした。残りのシーズン怪我をしない様にスキーを楽しんでください。


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