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車山W行事
 
平成18年3月3日(金)〜5(日)
教育本部専門員  嘉代 雄

どう表現しようか

サポートもご苦労様

ねぎ畑通信20060306
  2005年度、2006年シーズン準指導員検定会レポート

こんにちは。3月3日〜5日にかけて車山高原スキー場にて神奈川県の準指導員検定会が
開催されました。今回は、検定員として参加しましたのでその様子をレポートします。
今回は長いレポートですけど、お付き合いください。

受検定者エントリー 135名
合格者         29名
実際受検された方は、120名
合格率は24%という結果でした。(正確な受検者数はこれから出ると思いますが、私がメモした数値はこんな感じです)

3月2日

今日こそ早く帰ろうと思いつつも、仕事は降ってくる、結局、いつものように、残業、なんとかごまかして21:00会社を後にする。車山までは、350km弱。飛ばしているつもりなんだけど、なんだかんだいって時間がかかってしまう。到着したのは、結局、2:30をまわっていた。5.5時間。。。。。なぜか中央道って時間がかかるんですよ。。。

3月3日

朝は快晴。天気予報は、今日は雨だったはず・・・・。
よかったよかったと、準備をして、ジャッジペーパー、ポンチョ、ホカロン、スキー手袋以外の手袋、鉛筆、キャップ、サングラス、・・・
忘れ物がないことを確認して、出発。
昨日、ほとんどの受付は済ませているということであったが、当日受付の方のビブ(ゼッケン)を確認。
主催する我々の方も、緊張感が高まってくる。
今回の主任検定員は、忠さんこと川崎の清水先生。川崎スキー協会では、準指検定でお世話になっていない人はほとんどいないであろう。
私も、準指、正指でずいぶんお世話になりました。
開会式では、野地副会長、三塚常務理事から挨拶があり、役員、検定員紹介。私は、Bコートの検定員として紹介されました。
Bコートは、森本チーフ検定員、百海さん(藤沢)、岡本さん(横浜)と私でした。
スケジュールはここにのってます。⇒
http://www.sak.or.jp/og-kyouiku/kyouiku/entry.html
「がんばってください」という掛け声とともに、自分もがんばろうという気持ちになりました。
さて、10:30、まず、1種目目の不整地小回りバーンへ移動。朝一のコブなので、受検生も大変です。
試しに滑ってみましたが、固い・・・なんでも水曜日に雨がふったらしく、いい感じにその水気が、寒さで固まっていたようです。
コブとしては、それぼど深いコブではなかったですが、この固さをいかに吸収して、スピードコントロールしてくるかといったところが見たいところでした。
斜面下から見て、左側があさいコブ?(ほとんどコブなし)でここをきた人は、それなりに動きを厳しめで見ました。コブの中をとまりそうな速度ですべるよりはよっぽど良かったですけど。
そうそう、天候は、朝、あんなに晴れていたのに、検定がはじまるころには、雪が本格的に降り、ジャッジペーパーはぬれるし、体は寒かったです。

さて、今回の不整地小回りでは、
1、スピードが遅すぎる
2、リズムがわるく、コブを2〜3個迷走して、横移動してからすべる。
3、脚の回しこみができない。
4、体がおちてこない。(山側にずっと残ってしまうため、うまく滑れない)
など、このあたりは、よく見ました。
ある程度リズミカルに積極的におりてきた方に点数をつけました。
東芝SCから出場のシグマさんは、この種目で転倒し、いためていた脚をさらに悪化させてしまい、3種目で棄権となってしまいました。

次は、大回りトップコントロールのコート。
ビーナスの中腹で行いましたが、かなりの雪がつもり、バーン状況は、スピードが出しにくかったのではないかと思います。
その中でも両脚にしっかり、圧をかけられるポジションを見ました。
点数がつきにくかったのは、
1、シャーレンしてしまうポジション(外向して、外足を過度に前に押してしまう、足首をつぶしてしまい、内足は緩んでいるようなポジション)
2、ターン弧がしっかり描けない人(山回り、谷まわりがない人)
3、切り替えでのポジションが悪い人(後傾)
4、板をまわしすぎて(トップ&テールコントロール)になっている人
などです。

私の班の本日の最終種目は、プルークボーゲン、これは、種目の理解のもろにでるところでした。
毎回、検定員長から下記のような注意がありましたので、そこを中心にずっとみました。

●プルークボーゲン
  いろんなプルークボーゲンがありますが、今回はテールコントロールということでテールの
動きを見せてください。滑走中のスタンスの変化や、抜重もしてもよいです。ダメなのは、パラレルスタンスになったらダメ。内足がかえってしまったらダメ。内倒したらダメ。

点数が出なかった人は、
1、テールコントロールになっていない人
2、外傾だけで滑ってきてしまう人
3、体が内側によりすぎてしまう人
4、内脚が返ってしまう人
5、スタンスがせまくなって、ひざが緩んでしまう人
などでした。
検定という緊張感の中で、練習ではできていた人も、前の人のすべりに流され、なぜか、どんどんすべりが変わっていくのが目に見え、自分を見失わないことも重要です。
これで、今日の種目は終わりです。
120×3セットで全部で360のすべりをみましたので、私自身もいい勉強になりました。
今年は受検者もすくないので、じっくりとすべりを見ることができました。

4:00には検定終了。
宿に帰ってお風呂につかって、夕食をたべたら、夜は、理論検定です。
7:15に宿を出発して、準備、今回は、受検者もすくないため、会場いっぱいをつかって一人一人がじっくり問題に取り組めるように席を配置しました。
したがって、不正行為は一切できなかったです。
勉強していない人としている人の差は歴然でした。

21:40試験終了。
今度は、宿に帰って採点。
解答用紙は4枚、穴埋め、筆記、、、
4人一組になって採点開始。いろんなことを書いてくれるので読むのも真剣です。
次第にペースが良くなってきて、0:30、すべての採点が完了しました。
そうそう、夜10:30頃、シグマさんからホテルに電話があり、今回は棄権しましたという話
と、また来年チャレンジしますという言葉をきいて、ちょっと安心しました。
その後は、かる〜く飲み会。ルームメイトの岡本先輩と、高橋先輩と、手話通訳でこられている町田さんと。
川崎の行事でも手話通訳でこられているときがありますが、保母さんだったんですね〜。保母さんと手話通訳の兼役だったんです。これには、ちょっとびっくり。
私はしゃべりながらうとうとして、2:30にはダウンしてました。

3月4日
今日は、朝から正真正銘の日本晴れ。
非常にいい天気でした。
種目は私の班はシュテムターン、もう一方は、中回り(トップコントロール)
バーンは、添付の写真をみてもらえばいいですが、すばらしく、よいバーンでした。
シュテムターンは、本来なら、不整地の設定ですが、昨日の大回りと入れ替えればよかったかもしれないですね。
とにかく、すばらしいコンディションが用意されました。

シュテムターン、ここでの着眼点として、点数が出にくい人。
1、必要以上に弧を深くしてしまって、横移動してしまっている人
2、ターン弧が、10回転とか11回転とか、多くて、なかなか落ちてこない人
3、シュテムの開きだしのときにポジションが真ん中にできない人
   (外足にのれていない、外足を返してしまうなど)
4、体でターンをしてしまう人、(開きだした足にのれない人)
5、シュテムの開きだしができない人
6、テールコントロールなのに、くるってまわってしまう人
など、
今日は、あたたかいと思いきや、空気が澄み切って、雪がとってもいい状態の分、じっとしていると非常に寒かったです。
晴れても寒いなんて・・・・
シュテムターンの後は、ゆっくり昼ごはんをとって、最後は制限滑走、これは、もう半分お祭りです。
最後は楽しんで完走してもらえればいいんですけど・・・
しかし、1名だけ突っ込みすぎて、コースアウト。
先週のレポートで賞状をもらっていた●●さんでした。。。。
もったいない・・・・
講習でも散々注意しているんですけど、
そういうことが起こるんですね。最後に気がゆるんでしまったのかな?
ということで、すべての検定が終了しました。
あとは、後片付けをして、宿へ直行。
受検生の方は、もう、検定から開放されて、それぞれねぎらっていたのではないかと思います。

宿では、集計作業。
それがおわると判定会議とめまぐるしく、時間が過ぎていきました。
夜は、川崎スキー協会と、葉山スキー協会と合同の打ち上げに参加。
思い思いにスキー談義、検定談義をしていました。
同じ川崎の高橋さんと1時間ばかり、参加して、宿に戻りました。
宿について、2人ともつかれきっていたので、そのままバタンキュー。

3月5日今日も快晴
今日は発表の日、検定員がわは、緊張した面持ちで、会場に向かいました。
会場につくとリラックスした雰囲気でしたが、座席にすわっている受検生も式次第が進むにつれて、次第に緊張した面持ちになっていきました。

今回は、前述のように非常に残念な結果となってしまいました。

われわれ講師も、種目の統一とすべりの統一とずいぶん行ってきましたが、なかなか伝わらないものだな〜というのも実感しました。
受検生の言葉では、言っていることはわかるんだけど、できない・・・という声もありました。
きっとそういう受検者は、結果に納得してくれたのではないかと思います。

式次第の最後に主任検定委員の講評があり、発表がありました。
忠さんのお言葉を
「今シーズンの養成講習会では徹底して運動要素の統一を行ってきました。
そして、講師も一丸となって種目の運動要素を理解することに努めてきました。
養成講習会に参加した回数が多い人ほどその理解が深まっていると感ました。
すべて、検定のすべりのみで判断しました。
また、難易度も比較的やさしい斜面で十分運動できるようにしました。
養成講習会で理解したすべりを、自信をもって今回だしていただいた方が合格しています。
種目については、プルークボーゲンは過度な外傾、過度な角付け、内足が返ってしまう、シュテムターンでは、テールコントロールで脚部から回転弧をつくるところを上体でまわしてしまう、テールコントロールの小回りではワイパー上に落ちてきて、ターンになっていない、プルークターンは1ターン目から発展していくところ。形だけでおってしまうと、外スキーを含めて十分なまわしこみができない人、角をたててしまうなど、来年度から神奈川県では単位制に切り替えてます。
今年の検定結果を来年に持ち越します。」
という内容の挨拶でした。

このあと合格発表があり、歓声があがっていました。合格されたかたは本当におめでとうございました。
発表の後は、暗い雰囲気と華やかな雰囲気の同居。
毎年の雰囲気ですが、今年は、自分が検定しているだけあって格別の思いが・・・
ほんとは、もっと受かってほしかったというのが、実感です。

受検生からも、お世話になりました。ありがとうございました。という言葉と、お世話になりました。
来年もがんばります。という言葉を聞くことができて、感無量というか。
来年は、もうわからないという声も当然ありました。
経済的にも精神的にも苦しいことをやってきただけに、厳しいという気持ちは良くわかりました。

1発勝負のこわさは、オリンピックといっしょ。ただ、オリンピックは4年に1度だけだが、準指検定は1年に一回やってくるという野路副会長の挨拶と、チャレンジしている限りは、青春
している。
その気持ちを忘れずにという三塚常務理事の言葉がとても印象に残りました。

これで、私の参加する今シーズンの県連の行事はすべて終了しました。

来シーズンは、役員、専門員とも改選の年で、私自身、来年はどうなるかはわかりませんが、今シーズンの、この出来事は、私のスキー人生の中でもとても、印象的な出来事でした。

帰りは、川崎のサポーター、受検者をあつめての焼肉パーティへ、茅野駅前の揚子江という焼肉屋へ、乾杯の挨拶ということで、ちょこっとだけ挨拶しましたが、川崎のよいところは、ク
ラブをこえて、メンバー同士が楽しくできるところ、そういう仲間をもっていることを大事にしてほしいし、これからもスキーを続けてほしいという話をしました。(こう書くと、偉そうですよね・・・・しゃべったときは、偉そうにはしゃべってませんので・・・・)
その後は、しこたま食べました。おいしかった。上カルビ。
なんか、肉付けの日々でした。

受かった人、落ちた人もそれぞれ挨拶。
3回目受検の**さんからは、スキーは続けたいんだけど、どうしていいかわからない。仕事の関係で・・・という言葉もあり、厳しそうな話があり、複数回受検の方のモチベーションの維持、経済的に問題など、察するにあまりあるというか。

今年、初めて夫婦で受検された野口夫妻からは、来年は、どうなるかわからないですけどという旦那さんに対して来年も受けますという奥さんの言葉がすでにあり、もう気持ちが来年に向かっている人もあり、少し安心などもして楽しく、食事を楽しみました。
私が、受検していたときのメンバーもサポートに来ていて、当時のなつかしい話や、今の状況などの情報交換なども行いました。
寺Pは最近はバックカントリーにはまっているということで、今年は、口までうまるような中をスキーしたという話も聞きました。
ほとんど雪の下にもぐっているということですね。息ができなかったと言ってました。

2:30焼肉屋解散 滋賀県へむけて出発しました。

疲れも手伝って、途中のインターで1時間小休止。

滋賀県に着いたときには、夜の7:30でした。すごい時間かかってますよね〜。。。
添付した写真は、車山のシュテムターンの行われた、ビーナスコースと私が普段すべっている滋賀県のスキー場のビワコバレイです。ビワコバレイは、こじんまりとしたスキー場ですが、練習するにはとってもよいスキー場です。。。
晴れていれば琵琶湖が一望できます。

来週はTSAの検定会です。準指導員検定とは違いますが、クラブ検定も年1回なので、受検される方はがんばってほしいなと思います。

カッシー


平成17年度の準指導員検定会にて

養成理論講習での嘉代専門委員



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