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拡大競技本部会
 
平成18年5月13日(土) 県社会福祉会館
安藤 努 広報委員

右から、古郡副会長、菊池本部長

中央上田総務本部長、右越前谷事務局長

● 古郡副会長の開会挨拶 

 SAKを代表して古郡副会長から開会の挨拶があり、続いて、上田総務本部長から、県連の運営状況と今後の取り組みの方向性について話がありました。

● 上田総務本部長挨拶 ・・・ 「三本部で力を合わせて企画・運営を」

 駅伝大会残っているが、このシーズン、ご苦労様でした。今年度で役員の任期終了、来年度新役員となるが、競技本部で活発に活動していただき感謝します。

 これからは、教育、競技、総務を含めまして三本部で力をあわせて行事とか含めて企画していきたいと思います。

・運営資金の状況について

 総務本部としては、基本的には資金に関わることとなりますが、資金としては、皆さんからの会費と基本財産の資金運用、これは、現時点では定期預金で運用していて、果実がありません。運用をどうするかが今後の課題です。次に企業からの協賛金です。企業に我々の活動を理解していただき、お金をだしていただいています。これが約400万円です。また、ハンディキャップ事業は、協賛企業以外に賛助会員ということで個人の方々からも30万円弱の支援をいただいています。そうした資金をあつめて運営しているところです。また、競技の大きな大会は参加者が増えておりますが、大会の収益は非常に大きなものとなっています。

 その資金を、強化合宿、連盟の運営、事務局運営に充てていて、公益法人ですので、当然ですが、非営利であります。我々は、財団法人ですから、厳密に言えば財産の維持管理となりますが、設立目的があります。その設立目的は、スノースポーツを愛好する人、仲間を増やし、一緒に楽しむことです。そのために、営利を目的としていないそういう段階で進めています。大会事業、会費、寄付、協賛金、体協、県補助金等を収入とし、基本的には、収支均衡で無事終了することが連盟の責務です。

 皆さんには、無理や苦労をかけますが、運営にお金をかけないで、かつ、連盟の目的を理解したスポンサーを連れてきていただくとか、ご紹介をお願いしたい。昨年、連盟では、PRパンフレット作成したので活用していただきたい。特に、競技本部では、過去から、トーエル様、東日本キャタピラー三菱建機販売様に冠大会として支援していただいています、是非拡大したいということで、ご理解、ご協力をお願いしたい。

・三本部で会員の普及振興を

 残念ながら、連盟の登録人員昨年度6360人が、今年度6140人弱にとどまってしまいます。約200人近く減少しました。

 そういう意味では、各所属加盟団体、クラブの力添えをいただかないとどうしようもないのですが、県連としては、会員の普及振興に力を入れていきます。各本部には目的があって活動していますが、たとえば、総務本部は、ジュニア事業で普及振興を開始しました。各協会とバッティングしないように、横浜、厚木に絞って募集し77名集まりました。7割以上が、スノーボード、スキーを初めての経験者でした。我々の狙いに沿った人が集まり、充分にスノースポーツの楽しさを理解していただいたと信じています。今後は、こうした事業を積極的に進めて行きたいと考えています。

 競技本部も,Jrを中心に、昔から育成に力を入れていただいていますが、総務本部も、時間はかかりますが、1回スキーを経験させておくということを是非やっていきたい。そういう機会を増やしながら、3本部でJrを中心に、いろんなやり方があると思いますが、普及振興を含めてご協力をいただければと思っています。

 夏場にも県内の施設を使ったお祭りみたいなイベントを開き、ジュニアに滑りの体験をしてもらったり、競技本部にもご指導をいただき、ポールの体験をしてもらうとか色々なプランをこれから練っていくところです。

 会員の減少に対し、即効性は無いのですが県内の子供たちにスキーの経験をさせたいと思っているので、協力をお願いしたい。競技本部は、マスターズを含めて、中高年の行事も活発にやられているが、拡大のポイントになるので、お力添えをいただきたい。

●越前谷事務局長からのご挨拶

 今期、皆さんの専門委員としての役目が終わるわけですけれども、また、次年度よろしくお願いしたいと思っております。

 競技本部の行事に何回か参加させてしていただいて、これまで以上に参加者が集まり、大会も上手く運営されているように感じていますので、来年度も引き続き、よろしくお願いしたい。

 車山スキースクールの藤原校長の件でお願いの文章を配布しましたが、手術以外に可能性がありません。お金が非常にかかる手術ですので、スキーの仲間として支援していきたいという願いで作りましたので、気持ちがありましたら、是非ご協力をお願いいたします。


工藤専門委員

菊池本部長

菊地競技本部長から「今シーズンの総括と新年度に向けた取り組みについて」

 5月のJr合宿を最後に雪上行事すべて終了しました。今シーズンは、大きな問題もなく、無事終了することができました。専門委員の皆さん、関係者のご理解ご協力のおかげです。心から感謝いたします。 来期も皆さんの力を必要としていますので、立候補してスキー連盟の発展のために力を貸していただきたいと思います。

 シーズンを振り返ってみますと、今期は、大会運営、選手強化、派遣事業取り組んできました。

 大会運営については、現地委託化に取り組んできました。専門委員は、限られた役員しか参加できなかったのですが、アルペン、ノルディックすべての部で、経費を少しでも削減し、黒字化していかないと、選手育成に予算を振り向けることができません。

派遣事業は、現地委託して大きな成果が出ています。赤字事業も一部ありましたが、現地委託化により目標を達成しました。来期は、完全委託化に向けて取り組んでいきます。

 アルペンでは、キャタピラー三菱大会と岩岳のチャレンジカップで大幅に参加者が減りましたが、クリスマスや4連戦の次の週という日程が原因だったと思います。原因がはっきりしているので、来年は日程調整して取り組んでいきます。大きなショックとしては、捉えていません。

 スノーボードでは、FIS大会の参加者が、岩岳50人延べ100人で、開催の判断に迷いましたが、現場の熱意も含めて予算を半額で実施しました。 しかし、このFIS公認大会は、参加者の8割が県外の選手で、SAJ・FISのために70〜80万の赤字を抱えることには問題があります。

 県内の選手が8割参加であれば赤字でも良しとしますが、今後発展性のないもの、連盟の参加人数が少ない事業は大幅に削っていきます。選手強化に繋がらなければ、赤字中止という判断もありえます。  

 各部で大会開催の希望はあると思いますが、事業を成功させなければいけません。そこには、事業マネジメントが必要で、単にFISの大会だからという理由だけでは、認められません。資金的にも、選手強化に繋がる大会運営に協力をしていただきたいと思います。

 選手強化についてですが、国体では、近年にない惨敗でした。トップから3秒ぐらいに縮めてきましたが、まだ、縮めることができると思っています。

 社会人については、一生懸命やってくれましたが入賞できなかった。原因としては、選考会のあり方です。社会人にとっては、国体予選が最大の目標だと思いますが、これまでは、上越国際が最大のレベルでした。成績を残すためには、大会のレベルの引き上げが必要です。

 国体会場では、 滑ったことのない難易度のコースで闘わなければならなかった。期待する成績を求めるのは大きすぎると実感しました。今後は、難易度の高いところでレースをさせる必要があると考えます。難易度の高い、難しいコースへ会場変更すれば、選手のモチベーションが高まり、底上げのいい機会だと考えています。来期は、国体予選が1週間早まります。3連戦を戸倉で予定しており、近々、HPにアップする予定です。

 ノルディック、スノーボードは、厳しい状況だが、ジュニアの強化を最優先する必要があります。選手の入れ替えが行われていないのが現状で、昔の選手が出続けています。Jrの発掘と育成が急務で、最優先して取り組みたいと考えています。

 選手強化育成では、来期、モデル事業がスタートします。5月連休には、選手セレクションが終了しました。6月初めからメディカルチェックに入ります。このプロジェクトはマニュアル作成しなければならないなど大変な作業があり、非常に難しいと思います。

 県体協から200万円の補助など合わせて600万円の予算があり、Jr強化の最後のチャンスと考えています。 競技本部としては、プロジェクトを成功させ、ナショナル選手を出すことを目標に置いています。

 さらに、Jr育成・強化に関しては、地域やクラブが選手をある程度育成し、その後、連盟が強化するような体制を作って行きたいと考えています。そのためには、ある程度育った選手を連盟に送ってきたときに安心して預けられる組織にしなければなりません。指導者が、コーチ資質を向上させる必要があり、そうした環境を整えて行きたいと考えています。大会運営だけでなく、専門委員すべてが指導の場にたてるよう努力していただきたいと望んでおります。

 このほか、来年度は、連盟を支えているマスターズ,Jrの選手の育成、中体連への支援など、選手発掘、育成に力を入れていくとの話がありました。

 また、スノーボード・フリースタイルでは、 全日本への派遣において、私見ではあるが、選手団とおなじ宿に宿泊し、選手の状態を把握するなど、キャプテンとして、コーチとして業務ができるように体制を整えてほしいとの要望がありました。

・各委員会からの報告がありました。

【ノルディック委員会 工藤委員】

 大きなトラブルもなく、無事終了した。若い選手のノルディックをやる方が2、3年前から少なくなっている。これからは、中高生を集めていかないと全体が縮小する。そちらのほうに来期は力を入れて行きたい。

【フリースタイル委員会 松本委員】 

 白馬のSAJ・B級公認大会開催のみだったが、土日に開催したこともあって、参加者が大幅に増えた。神奈川主催が150、連戦の白馬主催が200人。SAJとしては最も参加者の多い大会だった。前年度110名、土日開催が増えた要因といえる。

来シーズンは、公認大会については今シーズンと同様に土日に開催する。

 Jr育成の要望が多く、やりたい気持ちはあるが、方法が分からない。アルペン委員のやり方を勉強させてもらって、Jrを普及することから始めたい。全日本ジュニア選手権への出場を目標にしたいが、一般の人には、ルールが分からない。勉強会から始めないと普及は難しい。

【スノーボード委員会 甲田委員】

 FIS公認スノーボード大会のみ開催した。選手参加が少なく、会場の経費がかかるところを、削減して運営した。来期は会場を変更して、経費の安いところで開催したい。県スノーボード選手権大会だけは開催したい。県連選手を集められるような働き、各チームへのPR、スキー場への掲示、参加申し込み案内を出す。大会に選手が参加しやすい状況をつくる。

 Jrの育成は10名程度参加し、怪我人もなく成功裏に終了した。Jr育成にどのように参加してもらえるか体制整備、PRが重要である。アルペンのやり方を学び、取り組みたい。

【マスターズ委員会 青木委員】 

1 上越4連戦のうちマスターズと岩岳マスターズを合わせて、秋に表彰をさせていただきたい。35歳以上のマスターズに参加意識が高まってきた。今後は更に広めて行きたい。

2 野辺山マスターズは、主管が野辺山スキースクールで、運営は丸投げである。地方からの参加者も多いので、表彰式など、県連、競技本部として取り組みをお願いしたい。

3 全日本マスターズでは、田沢湖で開催され、アルペン22人、ノルディック4人、合計26名が参加した。神奈川マスターズで入賞して、全日本マスターズに申し込みをする方がいると日程的に難しい。神奈川の大会を通じて全日本マスターズに出るというような道筋を立てて行きたい。

【強化委員会 河口委員】  

 国体に関しては惨敗という話だったが、全国的に層が厚いB、Cとしては健闘したといえる。Aでは、急斜面滑れない選手がいたので、今後、レース会場を選択することが必要である。Jr育成では、長期育成ということで小学4年生から取り組み、形ではなく、元気に滑ろうという取り組みを行っており、高校での活躍を目標に育成している。モデル事業としては、体力、運動能力を重視して、長期的な育成を図って行く。ジュニア合宿に、マスターズ、一般から参加要望が多い。今後の対応が課題となっている。野辺山で練習することによって、コーチが良い見本となっている。強い選手を育てたい。

【ノルディック委員会 小川委員】

 今シーズン、特別強化は何も組んでいない。来シーズンは、オフのトレーニング、雪上練習、体力強化を含めて取り組む。専門委員がコーチとしての実力が身についてきている、少しでも多く雪上で乗るために、正月のみだった強化合宿を3月にも開催し、次年度につなげる。各協会にノルディック強化に協力を依頼したい。

事業計画について平沢理事から説明

事業計画では、主な変更点について説明がありました。

・南関が東京都主管となり、妙高からマウントパークに変更され、1週間早まった。
・3連戦は、上越国際が千葉県連とバッティングしたこともあり、1週間早めて戸倉で開催
・スピード系 国体予選から切り離し、3月に変更した。
・歩くスキーは不評のため中止とした。霧が峰スキー場のノルディックの大会に便乗し、3月9日,10日に県連講習会を行い、11日の大会にエントリーする。

菊地競技本部長から補足説明

・大会の申し込み締め切りをぎりぎりまで延ばす。1ヶ月前から、24時間前ぐらいにすることを検討したい。

専門委員全員からの意見を聞きました。

 専門委員全員に、今後の取り組みについて意見を述べてもらった。

 代表的な意見をピックアップしてみました。

【アルペン】

  • アルペンでは、出場選手が多く、スタッフが不足している。運営も含めてクラブからのサポートをお願いしたい。
  • 中体連、高体連との連携が必要である。
  • クラブの中では、ポールバーンを借りている。シニアやジュニアの参加者が多く、非常に喜んでいる。

【ノルディック】

  • 普及が課題。若い選手を発掘し、社会人選手として育成したい。高校生のクラブ活動とタイアップできないか。
  • かつてクロカン選手が多かった。こうした人の参加を求め、結果的に若い人を育成したい。
  • 大きな大会が終わるとオフになってしまう選手が多い。継続的な活動をお願いしたい。

栗田理事から退任の挨拶がありました。

 3期6年にわたって競技本部理事を勤めさせていただきました。主に、フリースタイル、県総体を担当させていただきましたが、今、気持ちの中で残っているのは、白馬五竜のアルペン会場からオリンピック会場のスノーハーブへの移動が気にかかっていましたが、皆さんの協力でスムーズに開催できました。オーロラビジョンを見ながら選手、観客の皆さんが楽しんでいただけたことで、非常に、気持ちとして、一番印象に残った、うれしかった大会でした。

 県総体につきましては、スノーハーブを使うことになると思いますが、楽しめるような運営になることをお願いします。

 本当に6年間、皆さんのご協力を得まして、無事勤めさせていただきました。ありがとうございました。

取材を終えての感想、皆さんはその後、魚屋一丁へ

 長く熱心な拡大競技本部会でした。菊地本部長と皆さんのパワーがあれば、県連もさらに発展していくように思えます。私もレースが大好きです。選手強化が最大目標ですが、底辺にいる私たちがもっと気楽にレースを経験できる環境があれば、層が厚くなり、強い選手が出てきます(当たり前ですよね)。そうした方向に私たちも地域から取り組んで行きたいと思いました。

 外野は勝手なことを簡単にいいますが、執行する理事の方は、本当に大変ですよね。専門委員の皆さん本当にご苦労様でした。『魚屋一丁』でおいしいお酒を堪能してください。

<追記>

 5月31日(水)に競技本部栗田理事死去の突然の訃報が入りました。県連競技本部行事の中でも県総体やフリースタイル行事を担当されて、信頼厚く安心して運営を任せておりました。今期で理事を退任され、これからは仕事に集中したいと云う矢先の訃報です。残念でなりません。

心よりご冥福をお祈りします。合掌!


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