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教育本部秋季拡大専門委員会
 
平成17年10月1日(土)神奈川県社会福祉会館
三浦亜矢子 広報委員

野地副会長

片専務理事

◆平成18年度 教育拡大部会

 

 10月1日、拡大教育部会が行われました。2ヶ月後には始まるシーズンに向け、この日は、50名ほどの教育本部専門委員が集まりました。会員の方々からの厳しいご意見、期待にそえるよう、問題点の共有と今シーズンに向けての意識付けについて話がありました。

◆SAK野地副会長の挨拶

 本日は教育本部拡大部会にお集りいただきありがとうございます。もう新しいシーズンの幕開けとなりました。事前の打合せは、シーズンに入ってからのスムーズな執行につながっていきます。是非認識を統一して事業の中に活かされるようにお願いしたいと思います。

 昨年はいくつかの課題を残しましたが、新しいシーズンは課題を克服していくこと。専門委員の皆様は先生に教えることになり、技術論だけでなく有資格者としての基本的な部分を踏まえて指導してください。スキーの楽しさを初心者にも楽しく説明して導いていくことを重視していかないと、現状の難しさの中では明かりが見えてこないと思います。ジュニアを教えるときは、最初の先生の印象で、その後継続するか否かが決まると言われており、そのようなことが起こると先行き大変困ります。県連行事は皆様の力を借りて成り立っていますので、新しいシーズンも是非ご協力をお願いいたします。

◆片忠夫専務理事の挨拶

 昨シーズンは色々な意見を頂きました。厳しい批判もあり、良い提言も頂きました。それらを執行の中で消化していかなければなりません。専門委員である皆さんと、私たち執行部との意思疎通が大事ですので、変更点について意見あれば出していただきたいと思います。
  事業運営する側の進め方、細かな所での見解のズレ、種目の取り扱い方、指導の仕方が専門委員の間で差があるとの指摘もあり、修正したいと思っています。特に、準指導員検定については県連の認可事項ですから、我々副会長以下肝に銘じて執行していく所存です。

 専門委員である皆さんが受験生を教える講習の場で、以前のように並べてレッスンすればよいという現状ではありません。受験生は、講師に対して厳しい目でみています。研修テーマを理解しているか、教程を理解しているか、検定種目の内容を理解して講習しているか、受験生の目が厳しくなっていることを皆さんは肝に銘じていただきたいと思います。南関ブロック研修会の場でしかディスカッションする場がありませんが、皆さんの行動がスキー界に影響を与えます。低迷しているスキー界の活力を見出すためには、皆さんが軸となり、本人の学習能力も踏まえて、検定種目にきちんと取り組んで頂きたいと思います。厳しい目にさらされているのは、私どもも同じです。研修会については、来年につながる内容にしていきたいと思っています。昨年、委員会の機能を強めました。理事と正副委員長と何回も議論を重ねてきております。私が今言ったことも議論しており、来シーズンに向けて改善していこうと思っています。その辺も従来から変わったという認識をもって、意見あれば出していただければと思います。
  来年は役員選考があります。専門委員も人数的に絞っていくことを前提にしておりますので皆さんの活力を是非お願いしたいと思います。


三塚常務理事

渡辺教育本部長

◆平成18年度 教育拡大部会

◆三塚常務理事の挨拶

 本日は約8割の専門委員にお集まりいただきました。長い間スキーをやっていて良い時代がありました。行事を企画すれば、黙っていても人が集まる時代、右肩上がりで受験者もどんどん増える時代がありました。これからはどんなに頑張っても増えないのではないかと思います。雪無し県の一番大事なことは、楽しいスキーを一人でも多くの方々に教えることです。それは仲間を造っていくこと。色々な問題がありますが、話し合いの中から解決していってください。わだかまりをなくすのもコミュニケーションだと思います。しっかりコミュニケーションを図っていただきたいと思います。

◆来年度の執行方針について ・・・ 渡辺教育本部長

 昨年は加盟団体・所属団体から多くの意見を頂いています。謙虚に受け止め、出来るところからやっていきたいと思います。春の拡大部会で皆さんに何をやりたいかアンケートを取りましたが、これは各委員会に配置されていますが、もっと横断的に要望を取り入れて今後の行事に活かしていきたいと思います。特に来シーズンに向けて、指導員研修会でいくつか変更点を設けたいと思います。その1つは、エンジョイ・チャレンジ・女性班を無くすことです。その代わりとして、技術をもっと伸ばしたい方のために、レベルアップ講習会の対象を一般有資格者まで広げます。車山行事でも設定しましたが、レベルアップ参加者は研修会参加も認める特典を付けてあります。

 我々専門委員の主な使命は、指導員研修会・養成講習会で講師として、一般スキーヤーが求めている技術・理論を詳しく伝えることですが、研修会では皆さんが培った技術・テーマを伝えるシステムは変わりません。指導員養成講習会の日程については、金曜日に参加できない受験者のために、土日行事を追加しています。養成講習会は検定種目の演技が統一されてないと、受験生に不信感・不安感を与えてしまうと以前からも指摘されていました。 執行部が手をこまねいていた責任もありますが、その指摘の中でも、受験生を教える専門委員が種目・理論を充分理解しているのか、理論の理解が統一されているのか、偏った講習(急斜面だけ滑る)、受験生に対してやる気を失わせる言動があるのではないか等、一般会員の県連をみる目は厳しくなってきています。このような意見を真摯に受け止め、改善できるものは改善していきたいと思います。

 皆さんは指導者の中の指導者であり、スキー技術論に長けていなければならないと思います。自分のスキー技術はこれでよいのかと、今まで以上に謙虚になって滑る気持ちが大切だと思います。常に注目されていることを忘れずに普段の言動に充分注意してください。昨年、この拡大部会でサッカーの樋口靖洋コーチが『学ぶことを止めたら教えることを止めなければならない』とおっしゃっていましたが、私もそのことを肝に銘じてシーズンに臨んでいきたいと思っています。皆さんもご協力を宜しくお願いします。


専門委員のみなさん

山田副会長

◆平成18年度 教育拡大部会

◆SAJ近況報告と来シーズンの研修会テーマ  山田隆SAJ広報委員長

 オフィシャルブックは必ず読んでください。よく読んでいただくと今までのことを否定するのではなく、発展していくので、『3歩進んで2歩下がる』状態のオフィシャルブックであります。 これは、ひとつの指針であり、このとおりやらなくてはならないという訳ではありません。その辺をよく理解して指導していただきたいと思います。

  今年のオフィシャルブックの指導内容については、平川さんと市野さんが共同で書いたとなっていますが、特に、市野さんの部分をよく読んで理解していただきたいと思います。皆さんに一番理解していただきたい部分ですが、5〜6年前からカービングスキーがでてきて、カービングターンと言う言葉がよく使われるようになってきました。今年のオフィシャルブックには、「2軸」と言う言葉は、出てきませんが、2軸の理論はあります。2軸と1軸(中心軸)の違いを皆さんご理解いただきたい。カービングで滑る事が2軸で滑ることではありません。スキーがうまければ、昔のノーマルの板でもカービングでターンをしていました。中心軸も習熟していけばカービングでターンができます。中心軸と2軸は考え方の違いです。2軸がよりベターといわれてもなかなか2軸はできません。ただ、スキーが完全にノーマルからカービングに変わって、これからスキーを覚えようとしている初心者の方たちにはやらなくて良い練習が沢山出てきているのです。例えば、スキーをずらす事は難しいし危険なことですが、今は最初からスキーをずらさなくてはならないようになっており、プルーク・シュテムが中心になってしまうことがあります。中心軸のスキーは、我々が覚えたように、外向傾をつくり体の捻りを大きくつくり、捻りでためたものを開放するときにスキーのテールをずらしたりしながらスキーをターンさせていきます。そのような方法で段々うまくなると、スキーのテールをずらさないで、トップコントロールのカービングでスキーを回せることになるのですが、新しいスキーを使えば最初からテールをずらさないでスキーの向きを変えていけます。それをやっていくうちにテールがずれてくる問題が起きてくるでしょう。

 これまでとは、上達の順序がまったく違ってきています。皆さん自身が指導していく中で、皆さんのスキー知識・技量・楽しい指導をしていけばよいのですが、指導はプルーク・シュテムターンの順序でやらなければいけないことは全くありません。シチュエーションがよければ最初から山回りへ入り、それをうまく谷へ回す指導でよいと思います。その時に2軸の理論が役に立つのです。捻りがなくて内スキーがリードしていくスキーですが、これがすべての面にて合理的です。2軸がいいから中心軸がダメなのだということではありません。急斜面や小回りは、どうしても中心軸でしかスキーを回すことができないこともあるでしょう。中心軸を否定するのではなく2軸の方がいいケースがある、短時間でパラレルに初心者を導くことができる、というようにご理解ください。このオフィシャルブックは参考にしていただき、この写真の順序で教えなければならないとは考えないでいただきたい。皆さんに与えられた斜面、雪質、その他あらゆる条件を勘案してどのような指導をするか、また、ベルを考えて指導をしていくことが大切です。皆さんに与えられた権限が予想以上に大きいことをご理解ください。そして、受検生から疑問の声に対し知っているふりをするのではなく、2軸の滑りは私にはできない、下手だと正直に言ってください。カービングスキーを履いてテールをずらすのが難しい人に、無理やりプルークボーゲンやらせなければならない訳ではありません。みなさんの指導力に期待しながらシーズンを迎えたいと思います。

 片専務理事が言っていたように1泊2日のブロック研修会ではたいした伝達ができません。そこでやったことだけで1シーズンを教えようと考えなでください。特に、今日も出席していない、ブロック研修会では寝ている、というような状況では、シーズンを通すことは絶対出来ないので、来シーズンは止めていただくとハッキリ申し上げます。そのことをよく肝に銘じてシーズンを迎えていただきたいと思います。

◆電子申込みについて ・・・ 徳本理事

 昨年は「E決済」と呼んでいましたが、名称を「電子申込み」に変更し、対象となる全ての行事を申込み可としました(但し、SAK主催行事のみ)。

 申込みは、『デジエントリー』にアクセスしていただき、参加する行事名を検索して申込みをお願いします。最初に必要な個人情報を入力・登録していただくと、2回目以降は名前を入力するだけで簡単に申込みが出来ます。

 次に電子申込みの締切り日ですが(SAKツール89ページ参照)、基本は各行事の募集期間内ですが、今回の電子申込みのみ、締切り後1週間受付け可能とし、割増料金を支払うことで対応していきます。電子申込みはインプット作業が軽減されるためで、そのあとに講習会の班分け、講師の張り付け等を行ないます。さらに救済措置として、現地受付けも可能としますが、割増料金を支払っていただきます。

 変更届けは同一内容の行事のみで、申込み期限内であれば可能です。但し、締切り後の変更は不可です。変更方法は電子申込みをしたら、電子申込みで変更のこと。用紙申込み者が電子申込みでの変更は不可です。電子申込みのことについての問い合わせ・質問等があれば、速やかに対応をお願いします。


百海理事によるセミナー

個人情報の扱いは重要です

◆個人情報の取扱セミナー …… 百海理事

 4月1日の個人情報保護法施行に伴い、県連も5000人以上のデータ保有団体となるので、対応していくことになりました。会員の皆さまが不愉快な思いをしないように我々が意識を持って、データを取り扱っていくのが趣旨ですので、本日はそのためのセミナーです。

 個人情報の取り扱いを間違えると、会員個人へご迷惑をおかけすることになるので、我々はお預かりした個人情報を守っていかなければならないということを意識してください。個人情報とは何か。名刺は個人情報となる。その名刺の内容をパソコンに入れると個人データになり、6ヶ月以上保有している場合は保有個人データとなります。 対象は何処までか。会員の皆さまの情報、大会参加者の情報、役員情報、公開しているが出したくない場合は調査票は記入なしで提出のこと。メルアドも個人を特定できるもの、また、他の情報と付き合せた場合に特定できるもの、例えば、チェックリストで個人が特定できるものは個人情報となります。在宅者は関係ありませんが、それを使用したことにより家族の方が不愉快な思いをした場合、団体に対し、不信感を抱くことがあるので、取り扱いには注意をはらうこと。また、個人情報とプライバシー情報はイコールではないことを認識すること。

 個人情報を漏洩しないために、個人データにはパスワードを設定し管理すること。第三者へのメールにもCCとかBCCに入れて送ること。電車の置忘れに注意する。洩らした場合は行政処分を受けることになります。6ヶ月以下の懲役又は30万円以下の罰金となりますが、漏洩したことにより、SAKの信用を損なうことが最も大きな代償であることを認識してください。

ケーススタディで具体的に検討してみることにします。

ケース@DMの発送:居酒屋の店長がメニューを充実させるために顧客情報をアンケートしたものを、それだけに収まらずダイレクトメールを送ってしまった。これは法令違反です。個人情報を集める際は使用目的を明示しておくこと。SAKツールの申込書にも利用目的を明示してあります。

ケースA宅配のための情報取得:ピザ屋の店長がお客様に住所と氏名を聞いた所、何のために聞くのかと言われました。これは宅配するために必要なので、説明しなくでも良いことになります。名刺のやりとりの場合もビジネス上必要なことなので、目的を言及する必要はありません。

ケースB電子メールの誤送信:お勧めの商品宣伝のため、顧客に電子メールを送ることにしたが、宛先やcc欄で送ったためにほかの顧客メールアドレスが丸見えとなり苦情が殺到しました。この場合はbcc欄に入れるのがルールです。

ケースCヤミ名簿屋からの情報入手:闇名簿屋からの情報を勝手に使ってしまいました。会社やSAKの信用をなくすので使わないほうがよい。

ケースDなりすまし:お客様から情報を教えてほしいと言われた場合、実際になりすまして聞いてくる場合があるので、その時は折り返しTELするとか、免許証をみせてもらい本人確認して、また代理人の証明を書いていただき、事務処理をするとかのルールをつくりやっていくこと。

ケースE中古パソコンの廃棄:パソコンの廃棄については例えばSAKの情報を入れたまま廃棄してもPCソフトを使うと復活することが可能な場合があります。専門業者に依頼または専用のソフトで責任をもって消去して廃棄すること。

法令・ガイドラインが個人情報取扱事業者に求めていること

@利用目的の特定とそれに沿った取り扱い

⇒利用目的を特定しているケースと特定してないケースあり。

A利用目的の通知と公表等

⇒利用目的を本人に対し、通知・公表する義務(但し、例外あり)

B個人データの正確性の確保と安全管理

⇒個人データを扱う際は正確で最新の内容に保つこと、そのためにも安全管理を行う。

C第三者提供の制限

⇒同意を得る時期は第三者に提供する時点でも構わない。同意不要となる場合あり。

D保有個人データの開示・訂正等

⇒本人の知り得る状態にして、本人の求めに応じること。

E苦情の処理に努める

 ⇒苦情に対し、適切な処理に努める。苦情処理窓口の設置、対応手順等のマニュアル化

個人情報保護対策のポイント

@対策を他人任せにしない

⇒担当部署だけでなく、一人ひとりが取り組まなければいけない

A「個人情報保護方針」を作成・公表しそれに従う

 ⇒義務付けはないが、それに応じた責任が生じる。社会的に批判される。

B保有している個人情報を洗い出す

 ⇒利用目的の明示が必要なもの。種類によって区分し一覧表にする。

C利用目的は通知か公表か

 ⇒あらかじめホームページで公表しておくことが間違いない方法です。

D委託先にどう対応するか

 ⇒安全管理義務もあり、「覚書」締結が良い。

E開示の求めがあったときはどうするか

 ⇒速やかに書面などで開示する。但し、本人確認すること。

Fデータはいつまで保存か

 ⇒利用期間の公表する必要はないが、社会的に保存期間を決めておくべきである。

G個人情報の消去の方法を決める

 ⇒特定の個人が識別できないようにすること。

H情報漏洩時の危機管理計画も重要

 ⇒日頃から適正な管理と十分な取り扱いを心掛けること。

SAKとしての個人情報への取り組み …… 徳本進理事

 個人情報保護法施行に伴い、SAKとしても個人情報の取り扱いについての規程を制定し、ガイドラインに沿って運用していきます。プライバシーポリシーも公表し、ウェブサイトの利用条件も併せてホームページに掲載しました。県連の個人情報の管理体制もつくり、管理責任者を総務本部長とし、各本部ごとに責任者を決め、個人情報保護委員会を運営管理してまいります。県連役員・理事・専門委員への教育も順次行ないます。本日は教育本部専門委員の教育ということで実施しています。情報の管理では、個人データを事務所に保管する場合も保管場所に施錠し、電子データはパソコン内のファイルにパスワードを設定しました。また、第3者に業務委託する場合も同様に取り決めて、保護に万全を期すように努めます。本日のSAKツールの各種行事申込書にも利用目的を記載してあります。広報活動(取材・写真撮影等)については、各行事の開会式等にて、アナウンスすることで対応していきます。

 個人情報の取り扱いについて、県連は専門委員へ「取得した個人情報をスキー活動以外は使用しません」と通知して承諾をもらうことになりますので、『誓約書』に記入提出をお願いします。


岡田専門委員

柳橋専門委員

◆SAJ専門委員からのコメント

・私の考えとしては、同じ目線に立つこと、講師と生徒の立場を抜きにして、同じスキーヤーとして一緒に滑ることで楽しいスキーが出来ると思う。講習会の形態としては講習生がチョイス出来ること例えば、急斜面専門・緩斜面専門の講師が張り付き、講習する等(岡田良平専門委員)

・今シーズンは、行事等で機会があれば一緒に滑って意見を出し合い研修して疑問を解いていきたい(柳橋泰久専門委員)

・総務本部としてお願いさせていただきます。普及振興行事の「ジュニア雪とのふれあい行事」では講師をお願いしますので、ご協力をお願いいたします。北海道、韓国、海外スキー行事も参加者募集をお願いします。(上田英之専門委員)

◆閉会のあいさつ …… 山田隆副会長

 来るべきシーズンは皆さんの肩に掛かっています。会員がこれ以上減らないよう、逆に、増えますように努力をお願いします。


専門委員のみなさん

三浦広報委員

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