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SAJデモンストレーター合宿(春)
 
平成18年4月14(金)〜16日(日)野沢温泉スキー場
SAJデモンストレーター 神山良平

神山SAJデモンストレーター

デモ合宿風景

◆中央研修会、デモ合宿に参加

4月14日〜16日に野沢温泉スキー場にて行なわれました、SAJデモンストレーター合宿に参加をしてきました。

今回、神奈川県からは前日までの選考会を無事に通過した佐藤拓也君と私2名が参加となりました。

また今回は今年度から中央研修会が11月から4月に変更となり同時開催となったこともあり、来シーズンに向けてのテーマなどを平川仁彦氏、市野聖治氏を中心に確認しながらの合宿となりました。

◆さっそくゲレンデへ

まず初日となる14日は午前中から平川氏から基本概念の説明の後に基本ポジション、基本運動、基本操作などの説明と確認をゲレンデにて行ないました。

まず説明にて理解を深めたところで、実際に滑走しナショナルデモを交えながらアドバイスをもらい、運動の確認を行なうという形式で行なわれましたが、実際にやってみるとこれが難しい。いままでは意識することのなかった、方向転換や平地での移動なども意識して行なってみると非常に難しく思えます。

是非こういった基本的な操作を見直していくことも大切だということを知って欲しいと思います。

基本的な内容は昨年までの考え方を踏襲している部分が多く非常に県連や指導員への伝達はスムーズに行くのではないかと感じましたが、テールコントロールの扱い方などに変化があり、「中心軸運動感覚」から「2軸運動感覚」へと十分に理解が深められるよう伝達をしていかなければならないなと感じました。

またレッスンの組み立てについては決められた順序ではなく、必要な要素を抜き出してレッスン内容を組み立てる方法を重視するように説明がありました。

あくまでも目標に対して方法があり、その選択や判断に指導者の能力が問われるように感じます。

◆苦戦中・・・

また次に滑走する中で基本ポジションや基本操作の確認を行いましたが、いくつかのチェックポイントが挙げられました。

特に大切になるのはやはり「落下していく」ということでしたが、どうしても斜度が急になってくると心理的にも恐怖心が出てくるために止めたくなってしまいます。

スキーを始めた頃は「止めろ〜!!」と教えられてきた私たちには根本的な考え方を変えていかなければならないなと痛感させられました。

「最小限の運動でコントロールする」という部分に技術の奥深さを感じました。

◆理解が大切なトップ&テールコントロール

今回の講習の中で、今回非常に感じたのはトップ&テールコントロールの扱いについて、まだまだ一般指導員の理解と開きがある部分です。

外スキーの動きから内スキーの動きを導く運動から内スキーの動きから外スキーの動きを導く中で非常に多様な滑り方があり、この幅を広げていくことが今後のポイントになるように思います。

具体的には滑りを決められたパターンや種目に限定せずに、運動の結果としてプルークボーゲン、プルークターン、パラレルターンといった種目になってくるといった考え方を重視していくことが大切になってくると感じました。

動きとしては非常に繊細な動きが多く、こういった部分にスキー技術の難しさと奥深さがあると思います。

また実技が終わったあとには山スキーガイドについての講演や、各委員会などからの報告や提案を受け、あっという間に初日が終了しました。

◆やはり2日目も苦戦中・・・

2日目は午前中に市野氏による技術の組み立てに対する提案を行なっていただきました。

シンプルに説明をすれば「内スキー主導を積極的に初歩の段階から導入をしていく」という内容のものでした。理論的にも初日の理論と繋がるものが多く、非常にわかりやすい内容だったと思います。

また午後にはナショナルデモによる班別での講習を受けました。

私は竹田征吾デモ、松沢寿デモ班で講習を受けましたが、特に低速での操作に重点を置いた内容となり、やはりここでもテールコントロール技術の確認が多く行われました。

今年のテーマの中でテールコントール技術は昨年に比べスキーの回転性能を生かすものへと変わってきており、トップ&テールコントロール技術との明確な差別化に難しさが出るのではないかと思います。

私自身も講習の中で運動の差別化については何度も指摘をうけ、今後しっかりと表現ができるようにならなければいけないと思っています。

またこの日の午後にも、スキーの傷害についての講演と各委員会からの報告を受け無事に2日目も終了しました。

◆部屋でも講習

今回の合宿中は同じ部屋のデモ達とも様々なお話をすることができました。

同部屋には普段から仕事を一緒にしている北海道の和嶋光隆デモや以前同じスキースクールで働いていた大谷祐介デモなど豪華なメンバーでさっそく今回のテーマについてディスカッションを行いましたが、話をする中でプルークターンの取り扱いについては各デモも疑問点があるようで、より理解を深める必要性があると思いました。

最後には全員がヒートアップし昼間の講習さながらに、色々と情報を交換(収集??) することができました。

回の合宿を通して自分の技術、理解度の未熟さを感じたのは勿論ですが、周囲の環境や現状についても理解が深まったように感じました。今後は自分のできる役割をしっかりと果たしていけるよう、皆さんと一緒にがんばっていきたいと思っています


やったね!

デモ合宿風景

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