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2008年度指導員研修会理論(クリニック)
平成19年11月11日(日)川崎市教育文化会館
安藤 努 広報委員

野地副会長

片専務理事

◆指導員研修会(理論)

 午前中のクリニック理論に引き続き、昼食を挟んだ後、向井専門員の司会で研修会理論がはじまりました。

◆総括責任者挨拶 野地副会長

 関東周辺のスキー場もオープンし、本格的なシーズンがそこまで来たと感じています。
県連も新しい行事をスタートさせました。今年度の執行方針は、事業の効率化、活性化、地球環境に配慮した運営など、ハンディキャップ事業も合わせて社会貢献分野で、できるところから努力をしていきたい。来年は、70周年を迎えます。準備も早めにしていかなければならないと思っています。活性化のバロメーターである会員が減少傾向にあります。会員6,000人の維持、指導員2,300人、ボードを合わせて2,500人の確保が重要な課題となっています。指導員の益々の活躍と支援を重ねてお願いします。

◆執行責任者挨拶 片専務理事

 今年度は、会員数6,000人、指導員2,500人、登録所属団体270で運営を始めます。登録では、協力していただいてありがとうございました。協賛会員のチラシが配布されていますが、県連にとって協賛金のウエイトは非常に大きいので、各協会・クラブでも協力していただけると大変ありがたいと思います。教育本部では、昨年度アンケートを実施して、それに基づき、クリニックの理論と実技を分離しました。事業をよりよいものにしていきたいと考えています。準指受検でも内容を変えて実施していますので、ご協力をいただければと思います。
県連全体として、地球環境保護に力をいれていきたいと考えています。我々は、自然の恵みの中でスキーをするものですから、スキー場へ向かうときの車の相乗り、スキー場での禁煙・分煙など、少しでも温暖化防止に協力をしていきたいと思います。皆さん一人ひとりの力を借りることで、小さな展開を始めていきたいと思っています。


木村教育本部長

和田安全対策委員長

◆理論研修「SAK教育本部執行方針について」 主任講師 木村教育本部長

 木村本部長より、昨年度の報告の後、今年度の取組みについて、資料に基づいて説明がありました。
昨年度実施したアンケートは、7行事参加者の約半数の483名からの回答があり、教育本部の指導委員会が集計・分析をしました。これをもとに、教育本部で検討し、今年度の事業方針を決定したものだそうです。詳しくは、研修会資料に掲載されていますが、開会式、閉会式の時間短縮、集合時の班の明示など11項目が掲げられています。
充実した、楽しい研修会が期待できそうです。


デモンストレーション

心肺蘇生、AEDと

◆安全対策委員会報告 和田安全対策委員長

 和田委員長から、06年度の行事を対象とした事故のアンケート結果が報告されました。有効回答件数は、76件、参加者3,129人を対象としたものです。これによりますと、事故報告検す12件で、午前地風の受傷が92%だったそうで、上半身の怪我が増えているそうです。
また、保険については、訴訟が日常的になっており、指導員は訴訟への準備のため、保険に加入する必要性を強調していました。理論研修会の資料に、マニュアルが載っています。是非、毎回、指導する前に、確認したいものです。
この後、デモンストレーションが行われました。スキー場で夕食後の2次会で倒れ、心肺停止という想定です。心肺蘇生、AED、救急車と私たち周囲のものがとるべき措置を演じてくれました。

【皆さんも、このような経験があるのではないでしょうか。私のクラブでは、猛吹雪の夜、急性アルコール中毒になってしまった人がいて、大変でした。救急車がようやく到着して、付き添いを乗せて車を出したのが、今回、司会をしているMさんでした。猛吹雪の暗闇の中、救急車が突然停止して、「ついてこないように。法定速度を守って走ってください。」・・・・】


渡辺HC委員会副委員長

北海道のPR 吉野理事

◆ハンディキャップ委員会報告 渡辺ハンディキャップ副委員長

 神奈川県は、全国でも例のない活動をしています。皆様の協力をいただき、セミナーを開催しています。ボランティアは、毎回20人の方が参加していただいています。昨年は、延べで75人の方にボランティアとして協力をいただき、活動してきました。「できるだけ雪上に出て、雪をで楽しんでもらう」事が私たちの使命です。神奈川県からスタートして全国に普及していきたいと考えています。

◆「北海道企画委員会」プレゼンテーション

 吉野理事から、北海道スキーのPRがありました。DVDで昨年度の映像を流した後、詳細な説明がありました。今年は、ニセコを含めたコースが設定されたり、エキスパートクラスのほか、昨年までシニアに限定されていたポールレッスン、ポール大会が、誰でも参加できるよう変更されたそうです。

◆協賛会員ご挨拶

 神奈川県連が協賛をいただいているスキー場、企業様から、スキー場の特色、優待割引制度、企業の扱っている商品の特徴などが紹介されました。
○車山高原スキー場 吉池様、○白馬五竜スキー場・佐藤様、○ガーラ湯沢スキー場・宮崎様、○南魚沼市観光協会・荒川様、○丸菱産業梶E高倉様、○八ヶ岳グレイスホテル・柴崎様、○ボーヤ・家住様、○シティーフェイス・内島様、○スポーツオフィスナビゲーション・堀様


理論講師 森信之氏

山田SAJ立会理事

◆SAJ立会い責任者挨拶 山田SAJ理事

 先ほど県連の会員数が報告されましたが、これまで7,000から8,000人だった会員が今年は6,000人になっています。SAJの状況を話しますと、これまで13万人から14万人だったものが、10万人に減少しています。毎年3,000人ほどが減っています。これは、千葉県連が無くなっていることに相当します。オリンピックでは金メダルが取れず、寄付金などが減少し、財政的に逼迫している状況です。神奈川県は、北海道、東京に続く組織で、長野県と第3位を争っています。長野も会員は減少していますが、その後に続く、埼玉、愛知は会員が増えています。会員が増える方向に持っていきたいので、よろしくお願いをいたします。
教育本部関係では、あまり変化はありませんが、来年の春、教程を変える予定でいます。詳細は未定ですが、変わる次期に来ていると理解しておいて欲しいと思います。
スキーの板が大きく変化して、5,6年経ちますが、「どう教えたらいいか」など指導法が大きな課題となっています。研修会には、指導方法のHow toを望んでいるでしょうが、今の板は滑ることが簡単になり、教える側がきびしい状況になっています。
今は、How toからWhyの時代になっています。疑問をもって習う、教えると言うことが大切になっています。皆さんの長年の経験と知識、ノウハウをもって、一人ひとりを指導してください。スキーは楽しくなければいけない。会員が一人でも多く増えるよう、皆さんの指導に期待しています。

◆理論研修 「理論テーマの解説」 森 信之氏

 現在では、全日本デモ監督を務める森信之氏による理論研修は、身長170cmと小さな体だったため、SL、GSLなど技術系の種目でワールドカップに出場、2本目に進出できたのは5回、世界ランキングは83位だったと自己紹介から始まり、安全対策や検定のポイント等を織り込みながら、わかりやすく講演されました。

◇滑る環境を把握して指導を

  日本のスキー場の雪質は、地域によって大きく異なる。また、土曜、日曜に集中するため、午前中はグルーミングされたバーンと午後は荒れてコブができるなどバーンの状況が変わる。午前中は大回り、午後は小さなターンという練習方法となる。

◇教えるときは、短時間で上達させる工夫を

  13時から14時頃の受傷率が高い。早朝について、疲れが出る時間帯。バーンの条件や状況を把握して、短時間で教えることが必要。

◇安全対策

 怪我の部位は、頭から上が35%、腰から上が30%、一番気をつけなければならないのが膝。
スカンジナビア3国では、90%がヘルメットを着用。イタリアでは、子供にヘルメットを義務化。多様なヘルメットが出ているので、日本でもヘルメットを着用したほうが好ましい。是非、ヘルメットでガードを。
膝については、世界的に研究されている分野。日本のカービングスキーは、平均170cm、R15m、ヨーロッパでは、環境が違うこともあるが、180cm、R20m。
短くサイドカーブのきついスキーは、いい面もあるが、使い方によっては、膝に負担。外足内側に負担がかかりやすく、後傾することで前十字靭帯が徐々に切断。スキー以外のスポーツの体の使いかとの取り込みが今後の課題。

◇プルークターンとシュテムターン

 プルークターンは、日本独自のもの。ハの字からパラレルへ導く手段。スキーが短く なってから、交互的に使うと膝に負担がかかりやすい。両スキーを使って、膝に優しく、パラレルに早く導こうとするもの。
シュテムターンは、ヨーロッパで生まれ、歴史がある。

◇地域による検定の視点

 シュテムターンの検定については、地域によって異なるニュアンスがある。パラレルにする部分が、ターン後半なのか、中盤なのか、前半なのか。シュテムターンは、初歩的なターンから上級向けの発展したターンがある。ブロック技術員の理解と滑りで、その県連の滑りが決定してしまうのが実情。ブロック技術員は、目で教える必要がある。是非、勉強してトレーニングをしなければいけない。

◇カービングだけの滑りから脱皮を

 技術選で活躍する選手にも、カービングしかできない選手がいて、フォーメーションでは、リズムを合わせられない。斜度が15度ぐらいまでは、カービングはやりやすいが、20度を超えると難しくなる。エッジを遊ばせる、ずらす技術が必要。
 トップコントロール、テールコントロールなどの言葉があるが、ターン前半で少しずらしてコントロールすることで安定性が増す。ターン後半でずらすことは難しくしてしまう。スキーの切れが上手さではない。

◇自分の体力、技術あった用具の使用

 プレート:角を作りやすいが、膝で角度を作らないという考え方を持って欲しい。規制値内で充分対応できる。
ビンディング:上級者になると解放値を10以上に上げる人がいる。6から7で充分で、強くない方が安全である。
スキー:トーションを体か体重に合わせる。気持ちやわらかい方が良い。自分に合う道具をよく理解する必要がある。
スキーの用具は、自分の持っている体力、技術をフルに活用して楽しむということを心がけてください。

◇スタンスと運動の始動

 昔は足をそろえることがかっこよかった。それがスタンスを広げることになった。最近では、少し狭くなった。自分のやりやすいスタンスで良いが、腰幅までが適当。オーバースタンスは、バランスを崩す。
 最近のスキーの回転力が強いので、2軸運動は、間違えるとローテーションとなる。
内足始動の理解を誤解している人が多い。基本的には、外足の内側であり、曲線の上に乗せていき、内足を同調させるのがベスト。外足と内足の回転の比率が異なるので、内足を短く、外足を長くという運動になる。この使い方は、股関節、腸腰筋の柔軟性が大事である。

◇最後に

 あと1ヶ月でシーズンが始まる。研修会は、ライセンスの更新のためだけではなく、トレーニングを積んで、良いシーズンを迎えていただきたい。指導では、ヒントを提供して、皆で楽しくつかみとって欲しい。良いシーズンを迎えてください。

以上

※広報委員から原稿提出されておりましたが、Web掲載が遅れたことをお詫びします。

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