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第7回チャレンジカップ鹿沢大会

平成21年4月4日(土)〜5日(日)鹿沢スノーエリア
HC委員 越前谷芳隆


障がいを持つ方のためのスキー大会は、今シーズンから競技本部主管のチャレンジカップ第2戦の会場を岩岳から群馬県の鹿沢スノーエリアに移ったため、そこでの開催となった。日程も2月第3週から4月第1週開催に変更された。鹿沢スノーエリアは上信越道の小諸ICを出て、22kmほどの浅間山の北西に位置する、雪解けも遅く5月に入っても滑れるところ。宿舎は標高1,400mの露天温泉のある休暇村鹿沢高原で大会参加者が全員宿泊できるホテルで大会本部もおかれている。

◆ 大会一日目

4月4日(土)曇り空でやや温かい。宿舎から車で約十分のところにある鹿沢スノーエリア・ハイランドゲレンデのファーストコース、セカンドコースを使った全長800m、標高差70mのポールバーンで、今日の回転(SL)と明日の大回転(GS)が行なわれる。第一ロマンリフトと第二ダブルリフトを乗り継ぎ第二ダブルリフトの中間点(標高1,430m)にスタートハウスがある。ここからは深田久弥の日本百名山の一つ、四阿山(あずまやさん2,333m)の雄姿や田代湖、表万座スキー場、本白根山などが見渡すことが出来、景観もすばらしい。


前方に四阿山の雄姿が

打ち合わせをするコース役員

スタート地点

インスペクション

午前8時、開会式が行なわれ。ポールがセットされインスペクション、前走のコース確認の後、9時30分スラロームの一本目が開始された。ハンディキャップ、マスターズ、オープンクラスの順にスタートし、ハンディキャップの場合はゴールを確認後次がスタートするように安全性も考慮されている。

ビブ1番の川平達也選手(ハンディキャップ1部:知的)、2番丸山靖選手(ハンディキャップ2部:チェア)、3番井上英年選手(同左)、4番大塚昭博選手(同左)の順に4人が滑ったが丸山選手は途中転倒でDF(DID  NOT FINISH)となった。2本目が終了する少し前から雨が降り始め、終了時にはかなり本降りになった。そのため表彰式はレストハウスGORIN内で行なわれた。チェアスキーヤーの蓑和忠文さん(今回参加できなかった、養蜂所経営)から提供して頂いた蜂蜜が大会の上位入賞者に渡された。


川平選手のスタート

安定したすべりの川平選手

丸山選手のスタート

丸山選手

井上選手のスタート

果敢に攻める井上選手

大塚選手のスタート

ポールをなぎ倒す大塚選手

ゴールでタイムを気にする選手

表彰式を待つ選手

回転の成績は
ハンディキャップ1部
1位 川平選手1本目1分52秒44、2本目 1分55秒47、合計3分48秒01
ハンディキャップ2部
1位 大塚選手1本目1分31秒53、2本目 1分18秒80、合計2分50秒33                      
2位 井上選手1本目1分47秒11、2本目 1分27秒72、合計3分14秒83

◆ 大会二日目

4月5日(日)降り続き心配された雨も上がり晴天となった。程よい冷え込みでコースコンディションも良好だ。一日目の回転競技で一人だったハンディキャップ1部に陣内映人選手と石田誠選手が加わり3人に、ハンディキャップ2部の3人と合わせ6人がGSに出場した。コースが少し短いということでGSも2本滑ってその合計タイムで競うことになった。
1本目スタートは9時30分。石田選手、川平選手、陣内選手、丸山選手、大塚選手、井上選手の順でスタートした。川平選手は安定した確実な滑りでゴール。石田選手は伴走者の後について案内に従って、ゆっくりだが確実に滑った。陣内選手は前々回、前回とも伴走者の後についての滑走だったが、今回は伴走者なしで自分のストックで旗門ポールを叩き、確認しながら滑走しゴールした。ハンディキャップ1部1本目の成績は陣内選手、川平選手、石田選手の順。

ハンディキャップ2部1本目は昨日の回転と同じく大塚選手が井上選手を100分の4秒抑え1位、丸山選手は5秒ほど遅れた。2本目は石田選手、川平選手、陣内選手、丸山選手、井上選手、大塚選手の順でスタート。2本目も順位は同じだった。GSは全員が完走することが出来、サポート家族の方々も笑顔で拍手を送っていた。14時から表彰式を行い解散した。


スタートを待つ石田選手 

石田選手

伴走者を追う石田選手

スタートから攻める川平選手

川平選手

先は長いぞと川平選手

今回は伴走者なしの陣内選手

ストックで旗門確認しながら滑走、陣内選手

スターと直後の丸山選手

丸山選手

安定したすべりの丸山選手

スターと直後から加速する
井上選手

内側を攻める井上選手

スピードに乗る井上選手

負けてなるものかと大塚選手

大塚選手

大回転の成績
ハンディキャップ1部
1位 陣内選手 1本目1分12秒30、2本目 1分06秒43、合計2分18秒73
2位 川平選手 1本目1分14秒42、2本目 1分15秒89、合計2分30秒31
3位 石田選手 1本目1分54秒52、2本目 1分48秒50、合計3分43秒02
ハンディキャップ2部
1位 大塚選手 1本目52秒23、2本目 51秒78、合計1分44秒01                      
2位 井上選手 1本目52秒27、2本目   52秒58、合計1分44秒85
3位 丸山選手 1本目57秒89、2本目 1分00秒82、合計1分58秒71

今回は会場も日程も変わり前回参加の方が参加できなかったため少々寂しかったが次回は大勢の参加を期待したい。

大会参加者延べ10人、
HC担当国島理事、HC委員:越前谷委員、渡邉委員、内海委員、
ボランティア:辻内賢一さん
報告:越前谷芳隆


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