ホーム > 行事レポート >五竜 01 02 03 04

五竜T 第13回障がいをもつ人のためのスキー教室

平成21年1月23日(金)〜 1月24日(土)白馬五竜スキー場
ハンディキャップ委員 二階堂潤


さぁ、リフトに乗りま〜す

ポジションチェック!

五竜行事でこれまで最高の参加者数!!

 
【はじめに】
1月23日から24日両日にかけて行われたスキー教室。一人のけが人もなく、無事終了することができた。
参加者は、スキー教室参加者23名(知的障がいの方13名 聴覚障がいの方1名 下肢障がいの方1名 視覚障がいの方1名 家族参加7名 )。サポータースタッフ参加者20名(ボランティア講師10名、HC委員9名、PSA馬場コーチ)の総勢43名。
五竜T行事への参加者としては、ここ数年においては、最高の参加者数で、うれしい限りである。県連の方々を初めとする大勢の方々のご理解とご協力の結果として受け止め、委員一同感謝を申し上げたい。
23日・・天気 雪。時折強く降るときもあり、気温も下がり気味。
【受付】9:00〜
スキー教室は、9時からの受付で始まった。場所は、エスカルプラザ。静岡県連主催行事ともぶつかり混雑の中で行われた。そんな中、「こんにちは」「おひさしぶり」「よろしくおねがいします」と久々の再会に喜び合う声が聞こえてくる。スタッフも参加者もいつものグッズ(ビブ、ワッペン)を手渡しながら手際よく受付をすませていく。もちろんボランティアスタッフのみなさんにも担当班といつものカルテ確認をはじめ講習休憩中のささやかなおやつも含めて手渡す。継続の力か。


みんなで体操

検定の打ち合わせ中

【開会式】 
9:30
ハンディキャップからは、中谷副委員長があいさつ。「体にハンディを持った人たちにも、スキーや冬山の自然のすばらしさを味わわせたい。13回も行事を継続できたのは、みなさんの理解とご協力の賜であり、今後も温かなご協力をお願いしたい」旨の内容。
そして、国島理事によるスタッフ紹介。
10:00
エスカルプラザ前で、準備運動を行った。元気な声を出し合い、手や脚、体幹のストレッチを行った。そして、ゲレンデや受講生の障がいの情況に応じた講習をスタッフ一同確認し合い、各班に分かれ、講習へ。
班構成は、足前レベルだけでなく、希望や障がいの程度を考慮したものとなっている。全部で、14班。各班1名から3名ほどの構成だ。
足前に応じ、それぞれに見合ったゲレンデへ移動し講習を行った。
【スキー講習】
10:20〜12:20 13:00〜15:00
経験の少ないスタッフにとっての一番の気がかりは、受講者との意志の通い合わせ方と講習レベルの見極め。
HC委には、財産がある。それは、今まで参加された方のカルテだ。講習に関わった講師の方にそのつど書きためていただいたものだ。それが役に立った。技術レベルの記録だけでなく、興味関心の所在まで記録されている。さらに、前日にも実施されたHCセミナーでのPSAの馬場講師に教わった障がいに応じた関わり方、特にスキー操作を通しての関わり方実習の経験は、スキー受講生だけでなく、小生のような新米講師にとっても不安解消に大いに役立つ経験であった。
いつでも講師の後ろをすべらせるだけでなく、時には、受講生自身にコース取りやリズムを取らせながらすべらせたりするなど、考えさせる滑り方も指導法として入れるなど、 各班とも受講生の情況に応じた指導展開を見ることができた。また、リフトの乗り降り時もスキー場従業員の方々の声かけやスピードダウンなどの配慮も適切にして頂き感謝している。
ただ、下肢不自由な方々にとっては、リフト券売り場がチェアに座ったままでは、届かないといったことやスロープが少ないために屋内への移動が手助けなしではできないなど、まだまだバリアフリーになっていない環境情況も残されている。全ての人が楽しめるスキー場としての環境整備が急がれる。
24日 天気 晴れ


検定開始

上手に滑れるようになりました


【スキー検定】
講習、検定日和の天気で何よりであった。講習や検定は、9:00より午前中の日程で行われた。講習上級班は、白馬47ゲレンデまで行き、しっかり五竜探訪を楽しんだそうだ。 検定受験者は、2級1名、4級3名である。2級は、長崎、中谷、田中各講師、4級は、須田、野村、二階堂各講師のもとで行われた。4級受験者は、他の受講者の方々とともになめらかに回転しながらのびのびすべることを目標に講習内受験に挑戦した。  
結果は、4級受験の遠藤さん、山中さん、丸山さんの全員が合格。2級の方は、残念ながら次回の挑戦という結果になった。
合格した3人のみなさん、おめでとう。主任検定員の長崎講師から認定証とバッジをもらったときの喜びにあふれた顔が印象的で、よかった。
次回は、3月の車山でのスキー教室。多くの方が参加され、スタッフともどもスキーの楽しさを満喫しよう。


全員集合

大回りチャレンジ中

【後記】
「いろいろ教えてくださってありがとう。上手に滑れるようになりました。これからもよろしくおねがいします。」と言われたこの一言で、参加前の不安や杞憂が全部吹っ飛んだ気がした。「やって(て)よかった」とは、どこかのCMの文句。まさにそんな気持ちでいっぱいになった。受講生のみなさんからは、逆にたくさんの元気をいただいた。感謝したい。

 

ホーム > 行事レポート >五竜 01 02 03 04