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2008〜2009シーズン競技本部アップデートセミナー

平成20年11月8日(土) 神奈川県社会福祉会館
広報委員 守谷紀幸


セミナーが開催

受付

◆2008〜2009シーズン競技本部アップデートセミナー

1月8日(土)神奈川県社会福祉会館において、例年のとおり競技本部アップデートセミナーが開催されました。当日はFISの最新情報を収集しようと競技本部の専門委員が多数詰めかけて、なかなかの盛況を呈していました。

佐藤副会長

多くの方の参加がありました

○主催者挨拶 佐藤嘉彦 神奈川県スキー連盟副会長

誰もが楽しく、いいスキーをしたいと思っていますが、現実にはなかなかそう上手くはいかないようで、コミュニケーションの悪さがこの問題点のひずみを大きくしてしまうことがあります。「相互信頼」、「尊敬しあうこと」それに「コミュニケーション」の3つができれば組織は上手くいくと信じています。本日の研修の題材にもなっているサッカーの事例もそこが上手く調和した結果だと思います。
組織作りでは、「楽しかった」、「満足した」という印象が大切です。その点、スキーは恵まれています。本日の講師の中村さんの地元五竜スキー場のすばらしい景色などは、それだけで満足感を味わうことができるもので、これがスキーという行動にプラスされれば、より大きな満足感につながります。
次に、「bQ」を作りなさいと常々言ってきました。これを作るチャンスを与えることが組織のマネージメントとして必要なことだと考えています。
また、組織のテーマとしてコンプライアンスの問題もあります。単なる法令順守にとどまらず、環境問題や青少年育成への取り組みや相手に喜びを与えることが、まさに本来のコンプライアンスではないかと思っています。レベルを上げたコンプライアンスを実現したいということを常に考え続けていけば連盟は必ずもっと良くなると信じています。
この研修に参加することで、今日一日を有意義な一日としていただきたいと願っています。

中村講師

ルールの説明

○アップデートセミナー 講師 SAJ技術委員長 中村 実彦氏

毎年おなじみの中村講師ですが、とうとうSAJの技術委員長に就任され、お忙しい中時間を割いていただきました。
まず、最初に佐藤副会長の挨拶にあった組織づくりの話題から、選手にとって大切な3要素は、親(スポンサー、サポーター)とコーチ(技術的支援者)とクラブ・連盟(活躍の場の提供者)であり、スキーのエントリーリーグへの参加を全国に先駆けて始める神奈川の先見性を高くご評価いただきました。
次に、20分間で資料2〜7ページに記載のTDセミナーのクイズや問題を考えてもらい、その後、参加者の回答や意見を訊きながら手際よく、ICR(アルペンスキー国際競技規則)その他のルールで分かりにくいケースについて説明がありました。ただ、今シーズン用のICRは英語版が届いたばかりで翻訳が手付かずなので、SAJのHP掲載はまだ先のことになるとのことでした。
次に、今シーズンのICRの更に改正版に当たる2008/2009シーズン決定事項及び指導事項(プレシジョン)について説明があり、なんとSLにシングルポールが一部導入されることになるそうです。これで、運営面では相当な緩和が図れると、参加者の間からも驚きと賛同の意見が聞かれました。
続いて、ルールの在り方、存在価値について、ルールはうまく味方につけて戦術に生かし、選手のモチベーションを上げるべきだという中村講師の以前からの持論が示されました。また、ルールは絶対的なものではなく、変えるべきは変えられるものだと思っており、何をどう変えるべきかを知るためには、レースの現場にいる皆さんの生の声、意見を是非SAJに上げてほしい。現場のために成し得るものを探すのがSAJの最終の任務ですと講師は結論された。




参加者から、シングルポールでの注意点やB級大会での公認セッターの問題とレースポイント、レース後の抗議の方法や証拠についてなどの質問があり、中村講師から逐一回答がありました。


BSC 斉藤講師

パワポイントで説明

○BSCサッカーチームの県選手権優勝までの道のり 講師 BSC 斎藤 幸雄氏

氏が38年前に立ち上げたバディースポーツクラブの試行錯誤の中から生まれた独特の指導体系により、弱小チームであったバディーサッカーチームが小学生の6年、4年、2年の部でそれぞれ優勝し、マリノスなどのユースに人材を供給するまでになった経緯を連盟の競技本部理事も務める斎藤幸雄氏から説明があった。
その中から指導員としての心得として次の9項目が浮かび上がってきました。
1 一人一人の個性を大切に、チャレンジさせ成長させる(失敗を恐れず、常に勝利を求めない)
2 子どもに勝ち負けの意識をさせることは大切だが、大人が熱くなってはいけない
3 練習は遊びより楽しくなければならない
4 何をしなければならないか気づかせることが大切
5 常に子どもの良いところの発掘
6 自分に目標を持たせる
7 保護者への指導(お願い)
8 入会時の説明の重要性
9 指導員のスキルアップと幼児から中学までの一貫指導
そして、最後に「人間的に素晴らしい選手を育てるのがBSCのサッカー」と結論付けていました。


大澤理事

菊池競技本部長

○環境保護について

アル・ゴア氏の映画「不都合な真実」を一部上映し、私にできる10の事(Ten things to do)が配付されて、スノースポーツが真っ先に無くなるスポーツであることを理解し、行動していくことが大切ですと大澤康之理事から説明があった。

○競技本部からの連絡事項 菊地富士夫 神奈川県スキー連盟競技本部長

本日の研修セミナーへの出席ありがとうございます。
我々指導者は、学ぶ気力が無くなったら、指導者の地位を去るべきだと思っています。中村講師の講義は非常に難しい内容でしたが、必ず指導者として現場で役立つものだと思います。
資料の13ページにありますが、全てのアルペン競技においてクラッシュヘルメットの着用が義務付けられており、GS競技においてはスポイラー及びエッジ(5mm以上)の突き出しているものは禁止となっています。
環境問題は、些細なことから取り組みを始めていただきたいと考えています。例えばスタートワックスの選択なども考えていただきたいと思っています。勿論、スキーをするエリアは全面禁煙ですのでよろしくお願いします。


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