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五竜T行事 ハンディキャップセミナーU
「すべての人にスキーの楽しさを」

♪♪BーU課程「肢体障がいサポート」バイスキー&チェアスキー講習会♪♪
平成22年年1月22日(金)
ハンディキャップ委員 二階堂潤

    講師:NPO法人プレジャーサポート協会  馬場 賢親理事長
    日本チェアスキー協会   井上 英年普及部長
    普及部実行委員   伊東 貞治氏
    HC担当理事     国島 みどり
    HC 委員       内海 弘和

《日程》

09:00〜10:00 室内講習 基本操作、サポートについて
10:00〜12:00 雪上講習
13:30〜16:00 雪上講習&認定書交付式

 秋に行われたセミナーT《実技・チェアスキー・バイスキー》の「現地体験版」の講習である。五人の講師の先生のもと、12名の参加者は、朝9時から午後3時過ぎまで内容の濃い指導をしっかりと受けた。

まずは、サポートの基本から

重さが20kgもあるんだ!

《バイスキー、チェアスキーについて》

 ・運搬の手伝いをして初めて分かったこと、それは、重いということ、井上講師に尋ねてみたら、約20キログラムはあるとのこと。骨組みは、ジュラルミン。飛行機に使われているものと同じものだそうだ。板をつければ更に重く・・・・。チェアー部分がそのうち10kg、半分の重さを占めるとのこと。もっと軽くはならないのかと尋ねたら、チタン製のものがあるとのこと。でも、値段が・・・・・。簡単に手に入る値段ではないそうだ。
 本体自体が重いと、それをものスキーで支えるためには、スキー自体の強度も使用者の体重プラスチェアスキー本体の重さを加味した重さをもとに考えたものにしないと、普通のスキーと同じ雪面のとらえになりにくいのではないだろうか。実物を見たところ、普通のスキー板の片側を使っているだけのような感じだが・・・・。滑ってみると、テールが流れやすい感覚を受けた。
 バイスキーは、内側と外側のサイドカーブが違うものが二本ついており、「安定性があり、滑り感覚も普通のスキーに近い」との話だった。これも乗って滑ってみると、全くその通りだった。安心して乗れる感覚がバイスキーの方が大きいと感じた。

《実地体験 そのT「バイスキー・チェアスキーの移動」》


移動はこんな感じで!

「乳母車を押している感覚」かな?背もたれ付近を両手で持ち、自分の左右のスキーの中心に置き、チェアスキーの動きについて行くようにぴったりついて滑る。背もたれを持っている両手を体から離すとつらく大変。骨盤の近くに持つところを近づけてリードすると楽である。左右へのカーブは、その方向に傾ければよい。
 参加者のみなさんはほとんどの方が難なくクリアーして練習バーンまで移動させていた。
 陸上の移動の時は手作りの台車が用意されていた。車からゲレンデまでの移動時にも関係者の皆さんの工夫を感じ取られた。

《実地体験 そのU「バイスキー・チェアスキーの試乗」》

 3人一組になり、4台に分乗、1人が試乗、2人がサポート体験のローテーションを組み活動のスタート。

アレー!!大丈夫! 僕が・・・?

まずは、試乗者の固定。バンドが 腰、足、ひざ、腹、前傾用と5カ所ある。これに、「骨盤を立てるため用」の詰め物が加わる。前傾用バンドは滑走直前に締める。重心を後ろにしないための役割を果たす。リフトに乗るときは、「前のめり」だと不安定、だから上体が後ろにそらせるように前傾バンドをゆるめる。
 バンドによる体の固定は、今回はサポーターにして頂いたが、1人で締めるのは大変ではないか。実際はどのようにしているのだろう。
 『「まっすぐ滑る。」慣れた来たら、「徐々に弧を描いていく。」右に曲がりたかったら、「右にはてなと首をかしげる」左はその逆。いずれの場合もアウトリガーでしっかりと支えることが条件』内海講師の助言。わかりやすい。やってみたらその通り動いてくれる。
慣れてくると、滑りやすさも感じた。特に2本スキー板のバイスキーは、感覚が通常のスキーとあまり変わらなかった気がする。反面、モノスキーで滑るチェアスキーは、テールが流れやすい感じがした。サイドエッジがもう少し雪面をしっかりとらえる強さがあるといいのかな?

《実地体験そのV バイスキー・チェアスキー滑走サポート》 

 背もたれ支えのパイプに取り付けた2本のロープをたぐるように持ち、左右のロープ支えのバランスによって方向付けおよびブレーキング操作のコントロールをする。

アッアッ!

試乗者がバイスキーやチェアスキーのコントロールが出来るようになってきたら、暴走時のみのコントロールに留め、ロープをゆるめて離れて持つようにし、開放してあげる。
試乗者とサポーターの意思疎通を通わせるため、無線マイクを通して声の掛け合いをしながらすべっていたグループもいたが、吹雪の時でもない限り肉声でも大丈夫な気がした。
小生がサポーターをしたときの体験であったが、暴走を怖がり強くブレーキングをロープでかけると、失速させたり、バランスを崩したりしてしまい、転倒させてしまった。  ほどよい力加減が大事であることを実感した。

《実地体験 そのX リフト試乗体験》
ーリフトから落ちちゃったー


起こすのは簡単さ!  アレ?

大丈夫?

 「チェアスキーに乗ってリフトに乗る。」今日一日の体験で難しさと怖さを一番感じた体験だった。レバー操作によりチェアー部を上昇させ、リフトのチェアがちょうどその下にはまるようになる。リフトの動きに合わせ、そのまま押されていくと、自然にリフト上にストンと乗られるようになっている。しかし、その乗り終わりまでの間は、せまってくるリフト椅子の様々な高さの違いに対応できるように進行方向に対し、チェア自体が前傾になっており、また下部のスキー板は雪面に平行に固定されているため、リフトが高度を増し、スキー板が雪面から離れるまで前傾のままで、しっかりと乗ることが出来ない不安定な状態が続く。 その時、落下しないようにしっかりと後ろを持ちサポートするのだが、それがなかなか難しい。奥までしっかり載せようと二人がかかりで持ち上げようとするのだが強すぎると、板が逆に雪面に引っかかりなかなかできない。浅いひっかかり状態のままズルズル・・・・。そして、ついに仲間を・・・。怖い思いをさせてしまった。リフトの雪面からの高さの違いで乗り降りの難易度が大きく違う。チェアスキーの改良の余地がまだ残されているような感じがした。

 リフトスピードの調整も時には必要で、幸い五竜スキー場の係の方のご理解も得て「スピード落としますか」の配慮がとてもありがたかった。

《まとめ》ー講習を振り返ってー

 「習うより慣れろ」百聞は一見にしかず」・・・体験の大事さは昔から言い伝えられてきたことであるが、この講習においても体験の大事さを実感した一日であった。その中で講習中の次の言葉がまだ心に残っている。?
 「表情を見よ。サポートの対象者は、ものではない。」講師をして下さった馬場 賢親氏の言葉である。同時に冒頭に掲げた「すべての人にスキーの楽しさを」!最終的には、健常者と何ら変わりなくスキーでの楽しみを自立して享受する、そんなバリアフリーの環境がゲレンデや用具においてまだまだ改良の余地があることを体験してみて初めて気づいたことも多々である。
 その意味では、ぜひこのセミナーにより多くの方が参加されることを今後とも期待したい。
 最後に参加された山内さんの貴重な体験談を感想として載せたい。

♪♪セミナー参加の感想♪♪


おしりを入れて・・と

1年あけての「障害を持つ人のスキー教室」の参加となりました。初日のセミナーの参加については迷っていたのが正直な気持ちでした。当日受付にてセミナーのメニューを伺うと「チェアスキー」とのこと。本当は半身麻痺の方の支援や指導方法について話を伺いたかったのですが、迷った末にセミナーへの参加となりました。

「チェアスキー」については全く初めての経験で、まずはその構造にびっくり!機能的なフレームに別タンク付きのショックアブソーバーにスプリング。これは雪上のバイクかラリー車か。乗ってまたびっくり!シートとフレームにがっちり体をホールドされ、体全体とアウトリガーも使ってスキー操作。こわい!おもしろい!こわい!おもしろ〜い!(身障の皆さんごめんなさい)

こわ〜い!でもおもしろ〜い!
でもちょっと待って。これってリフトどうするの?エッ!このまま乗るの?私も乗るの?私も乗せるの?これは「おもしろい」は無し。乗るのも、乗せるのも必死で何とかクリア。リフトのおじさんもありがとうございました。
そんな調子で1日が過ぎてしまいました。ところで、私は楽しく体験させてもらいましたが、これを身障の方が操作するのはきっと大変なことがあるのではないかと思います。そんなことも感じながらセミナーを終了しました。
  

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