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競技本部セミナー

平成22年11月14日(土) 神奈川県近代文学館
橘 小由里広報委員


第1部 競技本部アップデートセミナー

第2部 健全な青少年育成セミナー

  APECの最終日である14日、警察官の厳重な警備の中、横浜市山手町にある神奈川県近代文学館において、2010−2011シーズンの競技本部セミナーが行われました。
このセミナーは、「@競技運営に関する理解を深め、安全を最優先し円滑な運営を図る」ということと、「A健全な青少年の育成」という二つの目標を掲げ、主催・(財)神奈川県スキー連盟、後援・(財)神奈川県体育協会によって開催されたものです。


主催者挨拶 佐藤嘉彦 副会長

競技本部長挨拶 吉岡去私

1)主催者あいさつ    佐藤嘉彦 副会長

  昨日は、教育本部研修会、養成講習会などがあり、神奈川県スキー連盟もシーズンに向けていろいろと動き始めております。本日は、競技本部が一日かけてルールやメンタルなどのセミナーを行い、今シーズンも頑張っていこうという意思の疎通を図るというものであります。お忙しいところ、お集まりいただき、ありがとうございます。
  昨今、神奈川県スキー連盟でも会員が減少し、昨年度の同じ時期の登録と比較すると850人ほど減っております。ご存じの通りSAJでもいろいろな事がございますが、神奈川県スキー連盟ではそれらのことにとらわれず、底辺の拡大、1クラブ2名の増員をお願いしているところであります。「楽しく、元気な、感動できるスキー」で会員の拡大を目指していくことが今年度の執行部のスタンスでありますので、ご理解をいただき、ご協力をお願いしたいと思います。一日よろしくお願いいたします。

2)競技本部長あいさつ   吉岡去私 競技本部長

  今年度から競技本部長になりました、吉岡でございます。よろしくお願いいたします。本日は一日長い時間ではありますが、今シーズンのためにしっかり勉強したいと思います。よろしくお願いいたします。

3)役員紹介

清水忠総括常務理事
競技本部理事
黒川正孝理事・伊藤敏光理事・和田幸一理事・吉野大成理事・大澤康之理事

◆ 第1部 競技本部アップデートセミナー

1)アルペンルールについて
2)TDセミナー
3)その他

    講師 中村 実彦 氏   FISマスターズ委員
                    SAJ技術運営委員会委員長
                    FISアルペン技術代表
  第1部は、上記に内容について中村講師よりスライドを使っての講義がありました。SAJの関係で内容を公式にご報告できませんが、参加者は最新情報を得て、大いに勉強になりました。特に心構えの部分では、「ルールをしっかり勉強して知っておけば、いろいろな戦略が立てられ、その戦略で選手のモチベーションも上がってくる」ことや、運営する側に立った時には、事故が起きたらどうするかではなく、起きないように運営をする「段取り9割、とっさの判断1割」であることなど、競技だけではなくすべてに通じる大切な講義をしていただきました。


中村実彦 講師

環境問題について話す菊池講師

4)競技運営と環境問題   講師 菊池 富士夫 氏

  「環境に配慮した大会運営を」ということで、菊池講師より硫安使用やWAXをはがすときのちょっとした気配り、エリア内禁煙など、チームマイナス6%の一員として、取り組んでもらいたいという講義がありました。

◆ 第2部 健全な青少年育成セミナー

1)主催者あいさつ   片 忠夫 副会長

  まず、河野会長より尖閣列島問題等で出席できませんが、皆さまによろしくとのことですので、お伝えいたします。
さて、神奈川県スキー連盟では県体育協会と協力して、ジュニアの一貫した指導体制を作り上げました。その指導体制の下、皆さんが技術の向上を図っていくわけです。その中で特に子どもたちのマナーについて、きちんとあいさつのできる子どもになってほしいということがあります。研修会の場でも、スキー場であっても、「こんにちは。」「お疲れさま。」というあいさつが励行できるようにしていただきたい。
次に、地球環境の問題ですが、温暖化が進み、スキーをすること自体ままならない状況へ向かっていますので、皆さんは環境を守るということと、雪が降ってプレーができることへの感謝、滑ってきたコースにありがとうという気持ちを持って、臨んでもらいたいと思います。


主催者あいさつ 片忠夫 副会長

盛況だった大久保講師のご講演

2)講 演

演題 ネット犯罪から子どもを守る「ネットいじめの実態と対策」
     〜例えば「ネットいじめ」、できることは何かないのか〜

講師 大久保 貴世 氏
      財団法人インターネット協会主幹研究員
      NHK教育テレビ「携帯世代を生き抜け、なりすましプロの罠」出演
      「内閣府平成21年度青少年環境モニター調査企画評価委員会」委員
      執筆―「月刊ホームルーム」「朝日中学生ウィークリー」

  第2部講演では、いじめ問題、特にネットでのいじめや犯罪について、被害者・加害者の両側面から、たくさんの相談事例をお持ちである大久保講師にスライドを使ってご講演いただきました。子どもたちを苦しめる「いじめ」の実態と対策を知り、社会に通用するスポーツマンシップを身につけ、子どもたち自らが「いじめ」の風土を否定できる環境について、ジュニア選手、保護者を含め参加者全員で考えました。

3)選手代表宣言  選手代表 荻原 歩さん

  スキーをするために、学校のクラスメートにたくさん協力をしてもらっています。そのクラスで、もしもいじめの問題が起こった時には、見て見ぬふりはできません!勇気をもっていじめをなくしていきましょう」と力強いいじめ撲滅宣言をした、選手代表 荻原 歩さん。


選手代表宣言 選手代表 荻原 歩さん

閉会あいさつ 清水忠 総括常務理事

4)セミナー閉会あいさつ  清水忠 総括常務理事

  選手の皆さん、保護者の皆さんお疲れ様でした。セミナーを聴いて感じたことは、ネットやメールでは本当の意味で直接の話ができない、感情表現ができないというところに問題があるということです。そのためそれらには自己責任が伴うということです。相手がどのように思うか、相手の立場に立って考える必要があります。また、私たちの行っているスキーをはじめ、スポーツには必ずルールやマナーがあります。それは社会に出ても同じで、人間関係や皆さんの友達との関係を大切にし、相手を思いやることが重要です。ご参加いただいた保護者の皆様も、自分の子どもだけでなく、周りの子どもたちに不公平はないかどうか、よく考えて応援をしていっていただきたいと思います。今後とも、よりよい子どもたちの育成に向けて、みんなで協力をしていきたいと考えています。本日は大変お疲れ様でした。

5)認定式

  「昨日、川崎市教育文化会館の壇上において認定式を行いました。河野会長からの激励のメッセージや1000人を超える大勢の拍手の中での認定式で、選手の皆さんにも感動を得ていただこうとの企画でしたが、連絡の行き違いで出席できなかった皆さんへお詫びとともに、本日、片副会長と私から認定証の授与を行います。」と佐藤副会長があいさつされ、選手の皆さんへ認定証の授与が行われました。

以上


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