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平成25年度 第1部 スキー公認検定員クリニック理論
第2部 スキー指導者研修会理論
第3部 シーズン開幕式/選手認定式・表彰式


2013年11月9日(土) 川崎市教育文化会館
広報委員 守谷紀幸、桂林正彦、中里健二、大井智子、高木豊



2013年11月9日(土)、川崎市教育文化会館大ホールに於いて、
  第1部 スキー公認検定員クリニック理論、
  第2部 スキー指導者研修会理論、
  第3部 シーズン開幕式/選手認定式・表彰式、
更に別室でスノーボード指導者養成講習会 (A) 理論、スノーボード検定員クリニック (A)
の平成25年度の各行事が開催されました。

【第1部 スキー公認検定員クリニック理論 1】

■山田 副会長 挨拶
 神奈川県スキー連盟は、公益財団法人になりまして2シーズン目を迎えました。財団法人と公益財団法人はどこが違うのかという質問を、多くの方から受けます。公益という言葉が入っておりますが、国及び県の説明はこういうことでした。1つは、県民905万人の皆様に広くスノースポーツを知ってもらう。もうひとつは、特定の人に対してのスノースポーツではなく、県民の皆さん全てに門戸を開放するということです。
 スキー指導者の皆さんにはスキー技術の伝達、そして安全なスキー技術の振興、また、会員の皆さんの健康の増進といったところが大きなテーマになります。もうひとつございます。それはスキーの普及です。スキーの仲間に伝えても普及になりません。スキーから離れていった方、スキーに行ったことのない方に、スキーの素晴らしさを伝えていくことが、普及ではないでしょうか。公益性と普及は同じことだとお分かりいただけたと思います。これから、クリニック、研修会が、始まるわけですけれども間もなく雪上で行事が行われます。個人やクラブで行く機会もあるでしょう。その時には、周りの人にお声掛けしていただきたいと思います。
 午前中のクリニックでは、SAJの理論また教程の変更、準指、正指の検定種目の変更、さらに、バッジテストの変更について説明があります。今日一日、クリニック、理論研修、強化指定選手の認定式と長くなりますけれども、お付き合い願いたいと思います。皆さんにとって今日がよい1日となりますように祈念してあいさつとさせていただきます。


■岡田教育本部長 挨拶
 いよいよシーズンインということで、まず、クリニックを開催します。クリニック有効期限については、神奈川県としましては最後に受けた年から2年間有効と一律にさせていただくことになりました。
 スポーツの世界では、安全を確保しなければならないということが、第一になりますので、このあと安全対策委員会から安全について講習があります。皆様方も指導者である以上責任をもって安全確保を優先していろいろな行事に携わっていただきたいと思います。
  午前中クリニックのあと午後からは、理論研修会が行われます。特別講師といたしまして、五輪銀メダリストで東京都スキー連盟会長の猪谷氏が、今年も講演をしてくださいます。東京オリンピックの招致委員でもあります。いろいろな裏話も聞けるのではないかと思います。皆様自分で創意工夫しながら指導者として安全確保していただき盛り上げていただけたらなと思っております。どうぞよろしくお願いします。ありがとうございました。


■クリニック理論研修 安全対策について 上杉安全対策委員長

 今シーズンも事故なく安全にスノースポーツを楽しんでいただくことを願いまして、講義をさせていただきます。  スノースポーツは起こるべくして起こる事故が、多くなっているというのが実情です。油断や自己過信によるものが、多く含まれているということです。また、事故がおきてしまうと反省だけではすみません。スキー場の状況や健康状態などを、考えた上での判断ミスということもあります。スキー場はテーマパークではなく、厳しい冬の自然環境の中で行われるスポーツということを、もう一度再認識して指導をお願いします。
 ヒヤッとした経験を無視しないでください。ハインリッヒの法則で、「300件のヒヤッとした経験に対して29件の軽微な事故がありさらにそのまま放置すると1件の重大事故に発展する」と言われています。ヒヤッとした経験を生かして重大事故を未然に防いでいただきたいと思います。
  スキーとスノーボードの受傷者割合ですが、スノーボードが6割ぐらいを占めています。昨シーズンに比べて(12年に比べて13年は)受傷率が上昇しています。フリースタイルのスノーボードの事故が多発しています。次が、35%でアルペンスキーです。過去10年間で2011年、12年は最も受傷率が低かったのですが、13年に上昇しました。けがが増えているということを認識して指導の中でも気を付けていただきたいと思います。来年は受傷率が下がったという説明ができるようになればと思います。
  一番多いのは、自分で転んでけがをすることです。その中では、バランスをくずした結果というのが一番多くなっています。けがの場所は、スキーでは、膝でその9割は捻挫です。スノーボードでは、肩が1番多くその5割が脱臼、骨折です。
 スキー指導者の責任は、正しいスキー技術を伝達する、スキーの安全教育、講習中のスキーの指導、安全教育です。事故が起きますと、法的責任がでてきます。どういうレベルの人を、どこで滑らせたのか。それから、目撃証言を求められることにもなります。  事故の安全対策としまして、スピードの出し過ぎを防止するということがあります。今年の教程でも「ずらす」という技術がでてきます。「ずらす」ことでスピードコントロールができます。生徒さんに自分の実力を理解してもらってください。
  ヘルメット着用の推進ですが、欧米に比べますとまだ低いようです。指導者が率先して着用することで普及率を上げたいと考えています。ご協力をお願いします。
 昨シーズンからお配りしています安全手帳を、ぜひ活用して下さい。事故防止で、安全で楽しいスノースポーツをということをスローガンに掲げまして今シーズも事故防止に励んでいきたいと思いますので、よろしくお願いします。


上杉安全対策委員長

藤田教育本部理事


■クリニック理論研修 バッジテストについて 藤田教育本部理事

  バッジテストの内容が大きく変わっています。その内容について説明します。 変ったのは、バッジテストだけでなく教程も変わっています。
[年齢制限]
・プライズテストは、13歳以上。従来は15歳以上
・級別テストは、年齢制限なし。従来は13歳以上
・ジュニアテストは、12歳以下となりました。従来は15歳以下
[検定方法]
・級別テスト1級、2級は検定員3名による検定方式。講習内検定ではありません。
・級別テスト3級から5級は実践講習テスト方式。
・ジュニアテストの実践要領等は加盟団体で決定。
[テスト種目]
<プライズテスト>4種目
・パラレルターン・大回り /ナチュラル・急斜面
・パラレルターン・小回り /ナチュラル・急斜面
・パラレルターン・小回り /不整地・中急斜面
・フリー滑降 /ナチュラル・総合斜面
<級別テスト1級>4種目
・パラレルターン・大回り /ナチュラル・急斜面
・基礎パラレルターン・小回り /ナチュラル・急斜面
・パラレルターン・小回り /不整地・中急斜面
・横滑り /ナチュラル・中急斜面
この横滑りについては、まだ正確に把握できていませんが、11月後半の研修会で具体的にみることができると聞いています。オフィシャルブックを見ますと大きなずれの連続ターンから小回りにしていくという内容になっています。基本形は、スクウェアな制動のプルークボーゲン、それから3本の矢ということで、3つの形に発展していきます。滑走性プルークボーゲン、横滑りの展開、シュテムターンです。
<級別テスト2級>3種目
・基礎パラレルターン・大回り /ナチュラル・中急斜面
・基礎パラレルターン・小回り /ナチュラル・中斜面
・シュテムターン /ナチュラル・中斜面
<級別テスト3級>2種目
・基礎パラレルターン
・シュテムターン
<級別テスト4級>1種目
・プルークボーゲンによるリズム変化
<級別テスト5級>1種目
・プルークボーゲン
<ジュニアテスト>
神奈川としてどうするかということですが、去年までの種目を基本にします。 ただ、年齢制限が変わりますので、ご注意ください。12歳以下になります。

[公認スキー検定員の有効期限]
有効期限は、以下のようになっていますので改めてご連絡します。最近SAJの会員証に資格の有効期限が記載されるようになっていますので、それと矛盾が無いよう進めていくためです。
・資格有効期限は、公認された年を除き2年とする。
・有効期限内に1回以上クリニックに参加し終了しなければならない。
・2年続けてクリニックに参加しなければ、検定員の資格を停止する。


【スノーボード検定員クリニック (A)】

 スキー公認検定員クリニック理論の会場とは別室にて、スノーボード検定員クリニックが開催されました。


スノーボード検定員クリニックの様子

スノーボード検定員クリニックの様子


  

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