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平成12年度 準指導員検定会
BC級公認検定員検定会
写真:準指導員検定会 写真:準指導員検定会 写真:準指導員検定会
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写真:準指導員検定会

期日:平成12年3月3日(金)〜5日(日)
会場:長野県車山高原スキー場
本部:車山高原SKY PARKホテル

受検申込者 276名
合格者 125名
合格率 45.3%

◆準指導員検定会
◆合格者名簿(※)
◆準指導員合格者レポート
◆スケジュール、準指導員検定種目別スタート順
◆役員・検定員
◆写真集


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◆準指導員検定会           佐藤博一 SAJブロック技術員
写真:準指導員検定会

■初日は素晴らしいコンディション、2日目は天候が急変

 1日目は、3月らしい穏やかな天候の中バーンコンディションも最高で、検定初日としては最高の条件ではなかったでしょうか。
午前中に、発展技術のパラレルターン大回り、パラレルターン小回り(不整地)、パラレルターンフリーの3種目、午後から発展技術のパラレルターン小回り(整地)、応用技術のパラレルターン小回り、基礎技術のプルークボーゲンの3種目が行われました。
2日目は、曇りのち雨との予報で、午前中は小雪が舞う程度でしたが午後からは雪・風・ガスから雪が雨に変わる最悪の天候となってしまいました。
午前中は、応用技術のシュテムターンとパラレルターン中回りの2種目、午後からは最後の種目となる制限滑降が行われました。


写真:準指導員検定会

■滑りのタイプにはとらわれずバランス・リズム・タイミングが大切

 それでは、私が実際に評価させいただいた種目のレポートお伝えします。
発展技術のパラレルターン大回りは、例年通りスポーツマンコースの急斜面で行われました。昨年までの実践種目パラレルターン大回りと同様の要領で滑られた方が多かったように思います。中にはカービング要素の多い滑りですばらしい演技をされる方もいました。
実技要領が「状況に適合する方法を活用」ということですので、滑りのタイプにはとらわれずバランス・リズム・タイミングという観点で評価させていただきました。


■もう少しエレガントな滑りをイメージ

 応用技術のパラレルターン小回りは、スラロームコースの出だしの中斜面で行われました。コンフォート指向の滑りが要求されていますが、実技要領を表現できていない方が多かったように思います。スキッディング要素が多くなってしまったり、逆にカービング要素の強い滑りになってしまったりしていました。もう少しエレガントな滑りをイメージして滑っていただければ良かったかなと思います。

写真:準指導員検定会

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■セーフティ指向の完成形の滑りが求められている

 応用技術のシュテムターンは、応用技術のパラ・小回りと同じスラロームコースの中斜面で行われました。
セーフティ指向の完成形の滑りが求められています。この種目は練習したかしないかがはっきり出た種目ではないでしょうか。パラレルターンで滑られるようになるとあまり活用しなくなる場合が多いと思いますが、しっかり谷スキーに乗っていないと正確なシュテム動作ができませんし、正確なシュテム動作ができないとスムーズなターンに結びつきません。ターンポジションの確認にもなりますのでもう少し練習していただきたかったと思いました。


写真:準指導員検定会

■検定にかける思いの大きさ深さが伝わってくる

 制限滑降は、パノラマコースで行われました。
最悪の天候の中、少しでもタイムを稼ごうと一生懸命ワックスを塗ったり、上着を脱いだりする受験者や、コース脇で大きな声で檄を飛ばしたり、受験者の上着を持って滑っていくサポートの方の姿を見て、この検定にかける思いの大きさ深さが伝わってきて大変感動しました。自分にもこういう時期が合ったこと思いだし胸が熱くなりました。


写真:準指導員検定会

■普段着の滑りを
 最後に全体を通してみると、養成講習会の時の滑りができなかった方が多かったように思います。いかに本番で「普段着の滑り」をすることが難しいかを感じました。、合格された方、本当におめでとうございます。これからもスキー界の普及発展に努めてください。
残念ながら不合格の方は、気持ちを新たに再チャレンジしてください。今シーズンの努力は決して無駄にはなりません。

左の写真は佐藤博一さん


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