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◆SAKスノーボード指導員講習・検定会  橋場亜矢

◆去年の屈辱を晴らしに、再び戻ってきました車山!
 なんとしても、SAKスノーボード指導員を取得するために、今年はその為だけに練習してきました。去年は練習する暇もなく本番を迎え、なんの手ごたえもなく「アッ」という間に終了… といった感じでした。やはり初めての検定は決して甘いものではなかった。周りの人を見るなり、自分の勉強不足を感じ、とても悔しさを覚えその時からスノーボードに対しての考え方が熱くなりました。そして「このままでは終われない!」そんな屈辱感をひきずったまま、どんなに厳しい状態でも負けず嫌いな体を、むりやりにでもスノーボードに乗せました。電車の移動も決して楽なものではなかった。でも雪は、これからの自分に必要な技術を確実に教えてくれる。一瞬の時間も無駄にしたくないという気持ちが、ゲレンデに飛び込ませていたんです。

 
◆自分に負けるな!
 
こんな時思うんです、「自分に負けるな!!」って。自衛隊でも訓練のことを思い出させるんです。常に普段の生活の中でも…。そうすると不思議と体の痛みも忘れてガムシャラになれるんです。
今まで築き上げてきた体力と耐体力がこういった場合でも発揮できることは本望です。そんな自分の一生の誇りである海上自衛隊も去年の4月、1度目の検定の後です思い切って引退しました。なぜなら今しか出来ない事もたくさんあるし、いろんなチャンスだってつかみたい。仕事にも今までとは違う目標に挑戦して頑張って行こうと決めたからです。だから今、一つの目標としてスノーボードにも打ち込めることが出来る時間がとても自分にとって貴重でうれしいです。本当にスノーボードが好きだから。
 

◆みんなでガンバロウと励ましあう
 そんな想いで、早くも1年が過ぎようとしていますが、同時に再チャレンジする検定の2月19日がやってきた。検定前日の講習も終え、自分のスノーボードは昨夜のホットワックスでやる気まんまん。本人は…?
少し緊張気味の体をほぐす為にも、朝8時から滑り始めた。すごく寒い朝だった。検定バーンは検定員の方が最終チェックをしていた。その中をザッと滑る感触を覚えている。「いけるかも…」と初めて思った。次第に同じ班員の顔が現われ一緒に滑ることでどことなく安心感があって、みんなでガンバロウって励ましあえた。午前中の最終講習も終了しいよいよ午後からは本番。朝の寒さもどこえやら、太陽も応援するかの様に出て来た。「やるしかない!」そう気合を入れた。

 

◆みんなの応援の声が勇気に
 緊張感や、もし失敗したらという恐怖感、迷いを頭の隅に追いやることが出来たら絶対合格するんだと信じた。 着々と自分の番になり、イザスタート。「行くぞッ」という自分の声をみんなの応援の声がかさなって勇気になった。最終種目までそうだった。もちろん私も全員で合格したいという気持ちでみんなを応援した。 とてもいい雰囲気の中での検定でした。
次の日の合格発表までは顔を会わせるたびに期待と不安から話がつきなかった。翌日2月20日は8時30分から合格発表と閉会式が行われた。なぜかこの合格発表での番号呼びの時が一番ドキドキ、そわそわしていたような気がする。何故なら、初めの番号呼びから5人や6人位の番号がとばされて呼ばれていたからである。

 

◆自分のゼッケン番号が呼ばれて…
 正直言ってすごく怖かった。本当に祈る思いで自分のゼッケンを見ていた。ゼッケンが呼ばれる人が次々に立ている。自分の番が次第と近づいて124番を耳にした瞬間128番!!なんと自分のゼッケン番号じゃありませんか。私は驚きのあまり「ハィ」と立ち上がったのはつかのま、座っているイスを引き忘れて立ったためバッタリ後ろに倒れてしまったんです。幸い倒れたのが自分ではなくてイスでよかったと、自分のドジさに笑えました。
といった感じで今回の検定は終わりをむかえましたが、もう一度SAKスノーボード検定を受けたことに当たって振り返れば、忘れてはならない事がある。

 

◆あきらめず、努力すれば夢は必ず叶う
 
それは、”決してあきらめず、努力をおしまず、挑戦して、信じれば必ず夢は叶うんだという事と、励ましあえた仲間と出会えた事。(おしくも受からなかった人も来年ガンバッテ)それからもう一つ、いつも支えてくれている家族や友人、そしていろいろ応援してくれたり、協力して下さった自分の周りの方々のおかげで、こうしてスノーボードに打ち込むことができるんだということ。いつも感謝しています。この場を借りて「ありがとうございます」と書かせていただきました。これからも期待を裏切ることなく頑張って行きます。

海上自衛隊:SNOWWAVE 橋場亜矢 (左の写真が橋場さん)


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