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南関東ブロック修会


◆研修会実技テーマについて

      SAJ教育本部社会体育委員会委員長 増田千春

◆ネーミングと指導で使う言葉は区別する
セフティ、コンフォート、チャレンジという言葉は、 スキーの指導者が指導に当たるときに、どのような対象者や指向に対して選ぶネーミングです。注意していただきたいので、 指導方法の説明をしているときに、これを指向別のネーミングを使ってしまうと、教わっている人はわからなくなります。 指導で使う言葉は、スキッディング、スキッディング&カービング、カービングなどの技術用語を使ってください。

◆3つの指導方法
1、スキッディング=上体の補助動作によるプルークボーゲン、シュテムターン
2、スキッディング&カービングターン=脚部の操作によるプルークボーゲン、 プルークターン、基礎パラレル
3、カービング=横ずれのすくないプルークボーゲン、カービングによるパラレルターン

研修の午前中は、色々なバリエーションを入れながら種目で進めて行くところです。3つの流れの中で押さえてください。まずは、指導方法の手順から覚えてください。 オフィシャルブック32Pを確認してください。 4つの直滑降からプルークへの展開するところ、エッジング、あるいはポジショニングでターンの中での感覚、落下していく感性を使いながら、ブレーキングををかけることで、だんだんブレーキングがターン要素になって行くんだというような押さえ方をします。いままでかなりの年数をかけてやって来ましたが、表現の仕方が少し変わってきています。スキーの持つ特性、スキーが良くなってきているので、人間、スキーヤーの動き方が少し省略されることになります。読んでいる文言でも難しい表現がなく容易になっているのが特徴です。

◆狭い直滑降から広いプルーク
ブレーキング要素の強いプルークは必ず押さえないといけない。これはひねり動作が中心。ひねり動作でも、トップを中心にしてテールを側方に大きく動かすことでターンを作りだしていく、入り口にあるものです。この元の要素をどのようなエッジングで行うかエッジングというのは、荷重、角付け、回旋の力の使い方を言っています。その結果できるポジショニングを確認してください。これが見る評価のところにもつながってきます。スキッディング要素の入り口にになります。

◆オープンスタンスから中間のプルークへと2態
これはスキッディング&カービングの幅広い要素になってきます。32Pのオープンスタンスから中間のプルークは、スキッティング要素の部分を調整したひねり動作です。33Pの一態は、逆にひねりで角付けを食い込ませてエッジングをしていくタイプです。ポジショニングは、少し楽なものと 少し構えたものとの2態が出てきます。これが実用的な技術であるスキッド&カーブの、幅広い使い方になってきます。ここでは、上下の動きが、脚部の動きから重心が上下するような動きに変わり、ひねり動作の補助動作が、重心を動かす動きに変わります。当然、脚部の動きからから大腿のひねりに変わります。

◆ワイドスタンスから中間プルーク
こんどはスキーに対してのプレッシャーをどう加えて行くかスキーのたわみを引き出すような動きに変わり、要素が違うものに変わってきます。入り口を押さえて、そこからの立ち上がりで、斜度だとかスピードにあわせて行くかが、指導方法の主なところになります。この4つのタイプを理解してください。


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