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車山X行事
平成15年度 『第二回 障害を持つ人のためのスキー教室 』
ハンディキャップ委員会 中谷 知之、越前谷芳隆

写真:HCスキー教室 写真:HCスキー教室

みんな揃って

看板も作りました

平成15年度 『第二回 障害を持つ人のためのスキー教室 』

 平成15年3月29日(土)から30日(日)にかけて長野県車山高原スキー場で「第二回 障害を持つ人のためのスキー教室」が県連行事の指導員研修会・検定員クリニック・BC級スキー公認検定員検定会と同時開催した。スポーツ振興くじ(toto)助成事業として助成金をいただいての行事で、1月の白馬五竜での「第一回 障害を持つ人のためのスキー教室」に続いて二回目となる。平成13年1月の車山行事から始まったこのスキー教室ものべ6回を数え、交通費、宿代も自前で始めたものが、前回からはtotoの助成金を得たことでより多くのボランティアの助けをもらえるようになってサポート体制も充実してきた。ハンディキャップ委員会の体制、ボランティアの登録と少しずつではあるが前進しつつある。
  今回は肢体障害を持つ方(チェアスキー)7人 と 知的障害者の方々12人が参加した。県連行事参加者の中から厚木スキークラブの佐々木敦さん、川崎 ウイ!!スキークラブの加藤圭一さん、栃木県鶏頂山スキークラブの大場信博さんの3人と車山スキースクールの藤原進校長が現地ボランティアとして協力していただいた。

写真:HCスキー教室 写真:HCスキー教室

オリジナルビブも用意しました

準備はいかがですか

 3月29日(土)天候は晴れ、8時半からスカイプラザ内で受付、今回助成金で作成し、ようやく間に合ったオリジナルビブ(ゼッケン:両肩と両脇がマジックテープでくっ付ける形で、万が一どこかに引っ掛けたときにバラバラになり安全)を配布したところなかなかの評判。
 9時半、スキー教室参加者はオレンジ色のオリジナルビブをつけて研修会・クリニック、BC級検定会参加者とともに開会式に臨んだ。 
 10時半から参加者を5班に分けて午前、午後2時間ずつの講習を行なった。午後は級別テストを受ける参加者の講習内検定も行なった。
 〔1班〕 チェアスキー 〜 5名 ( 女性1名 )
〔2班〕 チェアスキー 〜 2名
知的障害   〜 1名    計3名
〔3班〕 知的障害   〜 3名 ( 女性1名 )
〔4班〕 知的障害   〜 3名 ( 女性2名 )
〔5班〕 知的障害   〜 5名 ( 女性1名 )
写真:HCスキー教室 写真:HCスキー教室

さぁ、講習のスタート

藤原校長は熱血先生だった

 1班は5人(内1名女性)全員チェアスキーによる参加者で、講習は車山スキー学校 藤原進校長(パラリンピック出場のトップクラスの選手への指導経験がある)が快く講師を引き受けてくれた。ベーシックなスキー操作と身体運動に関する事を、各技術レベルに即して弱点や良い部分を伸ばすアドバイスは的確。さすがと関心するばかり。アシスタントについたボランティアの指導員はチェアスキーの技術レベルの高いのに驚きの声を発していたのが印象的だった。
 2班は、チェアスキーと知的障害の混合班。とにかく、一緒に行動し同じ種目を順じ滑っては、それぞれの特性に合ったアドバイスを行うという型の講習となった。そのせいか指導する方もされる方も真剣さが出ていた。その中にも笑いがありこのスキー教室の意義が見て取れるような気がした。
 関西から参加のチェアスキーの方とリフトで一緒になった。「どうですか」の問いに「まだ始めたばかりなので、ガスっている時は非常に怖かったけれど,晴れてきて楽しい、参加してよかった」とこちらも「良かった・・・」。
写真:HCスキー教室 写真:HCスキー教室

楽しんでくれているかな〜

ハイポーズ

 3班・4班・5班は、班内での個人的レベル差も大きく、理解度にもバラツキがあるので、技量にあった斜面を選び、良いところを指摘して伸ばす事を主眼の講習となった。過去の教室にも参加した人が何人もいて、少しずつではあるが上達している様子がうかがえた。上手くいったときの笑顔、これがまたいい。
 指導員の言うことも何処吹く風とスイスイとどんどん先に行ってしまう参加者と後を追う指導員達、が笑いを誘う。雪の上にスキーを履いたまま寝そべって「眠い、眠い」と目をつむってしまう参加者、それを何とかして「もう少し滑ろう、風邪を引くよ」と起こそうとする等真剣ながら、微笑ましいやり取りもみられた。
 昨年は雪が少なくバーン選択に困ったが今年は雪が多く色々な斜面を選び講習をすることが出来た。
 講習終了後、講習内検定の評価会議及び翌日の級別テストの実施要領,検定バーン、担当等についてミーティング。
写真:HCスキー教室 写真:HCスキー教室

こっちも楽しいよ〜

お疲れ様でした

 3月30日、天候曇り。
 8時半、ゲレンデに集合、9時から各級別の規定種目検定を行なった。1級4名、2級5名、3級4名、4級2名の計15名が受験した。3級、4級は講習内検定で合否を判定するようになっているが、緊張感を味わいたいと言う希望が多くあったため検定種目と同じように行うことにした。
 結果は、1級 4名 ( チェアスキー )
・沢井 紀正さん・幸野 浩宝さん・田中 桂子さん・秋沢 健司さん
2級 2名 ( チェアスキー・知的障害 )
・田中 裕介さん・高橋 順士さん
3級 1名 ( チェアスキー )
・佛性 弘治さん
4級 2名 ( 知的障害 )
・大野  誠さん・金井 育子さん
の計9名が合格した。
 11時から、スカイシティー前ゲレンデで行事全体の閉会式を行った。その中で級別テストの合格者が発表され、認定証及びバッチが神奈川県スキー連盟 野地副会長・山田専務理事・片常務理事・村上委員長等から合格者に授与された。閉会式に集まった行事参加者からの心からの盛大な拍手が行事の閉めを盛り上げた。
 地元のスキー場関係者、ボランティア、県連役員、県連行事参加の指導員の皆さん、そしてスキー教室参加の皆さん、付き添いの皆さんありがとうございました
★級別テストの結果&写真はこちら
★ボランティア講師 佐々木敦さん(厚木SC)レポート

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