◆障害を持つ人のためのスキー教室　　五竜Ｉ　第１回スキー教室

　神奈川県スキー連盟主催の『障害を持つ人のためのスキー教室』も今年３年目をむかえ、今年度第１回目のスキー教室が１月１７日、１８日の両日、白馬五竜スキー場にて開催された。
　 広報パンフレットに目をとめ応募された方や、ここ２年の常連を含めて１６名の方がが参加された。
　 参加者は、聴覚障害の方８名、知的障害の方１０名。男女比率は男性 11 名女性４名であるが、とりあえず検定級別に４班に分けることとなった。

１班・・・１級受験クラス　　　　４名
２班・・・２級受験クラス　　　　４名
３班・・・３級受験クラス　　　　３名
４班・・・４級受験クラス　　　　５名

　以上の各班に対して、この日同時開催されている神奈川県スキー連盟主催の指導員研修会から１４名の指導員が講師としてボランティア参加していただき、ハンディキャップ委員会からの９名と共に教室の運営にあたっていただいた。

◆１月１７日（土）　　天候―くもり
　９：００　　　　　　　　　　エスカルプラザラウンジにて開会式。
　９：３０〜１１：３０　　　　各班に分かれての講習。
１３：００〜１５：００　　　　各班に分かれての講習および講習内検定

　 １班、２班の８名は聴覚障害の方なので、講師からの指導内容の説明や生徒個々へのアドバイスなどについては、それぞれの班に手話通訳者が付き相互のコミュニケーションをはかった。
  ３班、４班は、知的障害の方７名を半数に分け、生徒１人に２名の講師がサポートする態勢にて、プルークおよび発展的にパラレルへの理解をめざした検定内容に沿った講習がおこなわれた。

◆１月１８日（日）　　天候―晴れ
　 ９：００　　　　　　　　　　エスカルプラザ前ゲレンデ集合
　 ９：３０〜１０：３０　　　　SAJ 公認級別テスト
１１：００　　　　　　　　　　エスカルプラザ前にて級別テスト結果発表
　　　　　　　　　　　　　　　閉会式

◆３，４級は全員合格
　 快晴の空とすばらしい雪質、比較的穏やかな気温、など、めぐまれた条件の中で、飯森ゲレンデにて、各級バッジテストがおこなわれた。
　 １級、２級については、同じバーンを使い距離を調節して、パラレルターン大回り、中回り、小回り（整地）フリー滑降などテスト項目を１、２級交互に入れ替え、短い検定時間を有効に使うようにして実施した。非常によい検定条件ではあったが合格者無しという厳しい結果となった。
　 一方３級のパラレルターン大回り、小回り、フリー滑降、４級のフリー滑降については、公認検定員による講習内評価ということになって入るが、受験者に検定を受ける緊張感を味わってもらうことを目的にまた付き添いの方の要望もあり実技テストを実施した。
　毎年この教室に参加して段階的に級を取得してきた方も居り、段々と上手になって、よりスキーが楽しくなっている様子が伺える。

結果３級―２名、４級―５名の全員が合格をすることができた。
閉会式での合格発表、合格証授与式で、閉会式参加者らの大きな拍手に、喜びいっぱいの表情が印象的だった。今後もいっそうスキーを楽しんでほしい。

　 温かく迎えてくれた現地スキー場関係者の皆さん、県連役員の皆さん、そして２日間延べ２８人のボランティアで指導の協力をして下さった指導員の皆さん本当にありがとう御座いました。ＨＣ委員の皆さんご苦労さまでした。