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南関東ブロック研修会
ナショナルデモンストレータートークショー


司会進行は中澤美樹さん

4人のナショナルデモンストレーター

司会:中澤美樹

  新人ながら司会進行を務めさせていただきます中澤美樹です。まず、お互い指導者ということもあり、ナショナルデモンストレーターの方々に現場で自分が心がけていることを聴いてみたいと思います。

◆レッスン指導で気をつけていること

伊藤敦

 特にこの時期はコース巾が狭いので、集合場所、安全なレッスンを心がけています。特に、受講生の後ろの状態は悪いので、そちらに滑り込まないようアドバイスしておくことが必要です。(工藤ブロック技術員にも答えていただきました)

嶺村聖佳

 内容的にはつまらない講習会になることが良くないと思います。説明が長かったり、滑る本数が少なくなってしまったりと、受講者にストレスが溜まるような講習をしないように心がけています。講習の中で、女性の数が少ないのですが、女性の方は体力が無かったり、無理な動きもあったりするかと思いますので、言葉をかけたり易しく心がけてほしいと思います。

司会:中澤美樹

 今回、男性の方が多いので、今の言葉をしっかりと受け止めてください。女性には優しく、自分には厳しくお願いします。(笑)

さて、スキーヤーでよく見られるタイプについてお話ししていただきます。

竹田征吾

 よく見られがちなのは、教程に載っている写真のような滑りをする方がいらっしゃいます。教程の写真というのはほんのワンカットな訳で、そこだけを追い求めないでほしいと思います。
  また、カービングスキーになって、スピードが出てしまうことがありますね。

伊藤敦

 多く見られるスキーヤーのタイプ、スピードが出てしまう、出過ぎる人。ショートターンでスピードのコントロールが出来ない、ただある程度板を速く振って本人が満足してるケースがあります。講師から見ると暴走なのですが。私は、ターンの速さではなく、下に落ちてくるスピードのコントロールが出来るような講習内容を重視しています。1つ、自分で思っているよりも、もう少し山に切り上げるよう注意しています。


伊藤敦さん

嶺村聖佳さん

司会:中澤美樹

 今のスキーは曲がりすぎるあまりに落下できないスキーヤーが多く、混んでいるコースの中で、非常に横のスペースを多くとってしまい衝突するケースが多いです。ターンの後半にしっかり板を開放するところを指導してあげればと思います。

続いては、2軸運動感覚の滑り、技術選での心がけていること。
来年4連覇の嶺村さんお願いします。

嶺村聖佳

 自分が普段滑る時には、短いエッジングを心がけています。とにかく、無駄のない動きを、効率的な動き目指しています。一番大切なのは、ポジションだと思います。スキーのブーツの真上にちょこんと乗っている感じです。オフィシャルブックに付いているDVDで3人で直滑降で滑っている画像を見てください。
  トップコントロールでは、自分のブーツよりも前側にポジションを運んで落下していく感じで、ターン後半のポジションに気をつけています。

竹田征吾

 僕もポジションを考えています。スキーを走らせることを重要視しています。あまり筋力が無いので、出きるだけ合理的な運動を心がけています。

伊藤敦

 僕の基本的な考えですが、ダウンヒルレーサーの肩の傾きとスキーの傾きを考えています。だいたい同じような感じだと思いますが、これをベースにしています。ポジショニングがしっかりつかめると思います。

司会:中澤美樹

島田さんの質問で、2軸運動感覚のイメージについて

伊藤敦

 ぼくも2軸運動感覚というものの理解が、まだまだ人に伝えられない状況でいます。千葉の研修会までに、まとめておきます。(笑)

竹田征吾

 僕の中では、滑走性の良いスキー操作と認識しています。スキーの動きを止めない、外力を使うという認識です。

嶺村聖佳

 先ほどのドアの話を聞いて、自分の身体の動きと通じる部分があるなと思ったのですが、ドアというのは片側が止まっていて、反対側が大きく動くわけですが、この動きを身体でだしていく為には、内足を軸にして外側を動かすと言うことだと思っています。実際トップコントロールでも内足を軸にして外側を動かして、内足でターン弧の調整をするというような方法を使っています。そういう意味では、自分は2軸運動感覚でスキーをやっているのではないかなぁ…と思っています。

司会:中澤美樹

 簡単に言ってしまうと、ずれるのが中心軸で、切れるのが2軸と整理しています。カービングが出てきたころから、トップ選手は2軸感覚で滑っていたと思います。昨年の、テールコントロール、トップコントロールでいままでやっていたものに、説明が付け加えられたのだと思っています。


中澤美樹さん

竹田征吾さん

司会:中澤美樹

それでは話題を変えて、夏場なにやっているのでしょうか?
私は、インラインサーフィンと太極拳を行っています。

伊藤敦

 夏場のトレーニングは、スキーヤーのトレーニング講習会を持っています。筋力トレーニング、スキー運動、敏捷性、関節の稼動域が広がるような運動を行っています。

竹田征吾

 オフはセミナーとインラインをやっています。基本的には地味なトレーニングをしています。ある程度の体力が必要なので、5月から8月まで有酸素運動を行い、8月から速い筋肉をつけていきます。

嶺村聖佳

 夏は、筋肉をつけるトレーニングをしています。加圧ベルト使って、血液の流れを制限させて、ホルモンにより筋肉が速く作られるトレーニングをしています。上半身が細いので首を鍛えたり、身体の後ろ側を鍛えています。疲れてくると背筋が使えなくなりポジションがくずれ易くなってしまうので、しっかりトレーニングを行っています。夏場の空いている時間はリフレッシュする意味でも、冬場は心を癒す意味でもトレーニングをお薦めします。


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