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準指導員検定会
BC級公認検定員検定会

◆門倉雅美さん(厚木SC) 合格レポート
◆天気もコートも最高のコンディション
 3月8〜10日に車山高原スキー場にて、準指導員検定会が行われました。3日間とも晴天に恵まれ、青い空・白い雲・遠くには富士山という絶好のロケーションでした。バーンのほうも程よく引き締まり、車山名物(?)の青氷もほとんど顔を出していませんでした。前日から車山入りしていた受験仲間から、「ものすごい青氷で、溝がそのまま固まっているところもある。」と聞いていたのですが、車山のスタッフみなさんのご尽力によって、当日は素晴らしいコンディションで迎えることができました。
 
◆寝不足と本番に弱い自分への不安が‥
 「すばらしいコンディションの中、あとは練習の成果を発揮するだけ・・。」とわかっていても、私の中には寝不足と本番に弱い自分への不安でいっぱいでした。職業上、この時期は成績付けなどで忙しく、睡眠を十分に取れない日が一週間ほど続いていました。前日の晩も緊張からか、よく眠れず「眠れなかった夢を見たことにしよう・・。」と自己暗示をかけていたほどでした。
 
◆練習の成果を十分発揮できない
前回の準指検定(おととしも受けたので、今回が2回目)でも睡眠不足から(か・・?運動不足からか・・?)急斜面小回りの前に足がつり、見ず知らずのサポートの方に足をマッサージしてもらったことがありました。(あの時は、ありがとうございました。) そのときは他にも、緊張からおなかが痛くなったり、トイレに行きたくなったりして、練習の成果を十分に発揮することができませんでした。
 
◆合格しなかったら基礎スキーを辞める‥
 本番に弱いのは、学生の頃からで、毎年 車山で行われているSIG大会(関東学生基礎スキー技術発表会)の団体戦(フォーメーション)で私が転倒し、種目入賞を逃したこともありました。今年は、精神的にも強くなろうと「今回 合格しなかったら、基礎スキーを辞める。」と周囲に宣言して自分を追い込み、本番に強くなるよう 相模原技戦に出場したり、クラブ検定で1級の前走をさせてもらったりしました。
 
◆練習を重ね仲間も増えスキーも楽しくなった
 本番で100%の力を出せる自信はなかったので、80%の力でも合格できるように休日のほとんどをクラブ合宿や養成講習・プライベートスキーに費やしました。その他に、今年はよそのクラブ(ソニー厚木)の合宿にも参加させてもらったり、一人で志賀まで運転して、2泊3日の講習会にも参加したりしました。準検までの滑走日数は30日。その分、仕事が忙しくなったりしましたが、そのおかげでスキー仲間が増え、またまたスキーが楽しくなりました。
 
◆クラブの仲間がいたからスキーが続けられた
 大学のスキー部(相模女子大マーガレットスキー部)、同期7人のうち、3人が学生の時に準指を取りましたが、今でも熱心にスキーを続けている人は少なく、ゲレンデで会うことはほとんどなくなりました。それでも、私が今日までスキーを続けることができたのは、一緒に滑ることを楽しんだり、互いの滑りを見て技術を磨いたりできるクラブの仲間がいたからだと思います。今回の検定にも、4人の受験者の為に12人のクラブ員が宿の手配からアドバイス・ビデオ撮りまで、少しでも私たち受験者が検定に集中できるようにサポートしてくれました。
 
◆1本目はいきなり大ゴケ‥
 サポート隊も天気もバーンも最高の条件の中で迎えた一本目の総合滑降。普段なら和気藹々としている養成講習仲間も、緊張からか口数が少なくなり、私も一人で滑りのイメージを固めていました。これは人によって違うかもしれませんが、私の場合、他の人の滑りを見ると良いイメージに引っ張られ、自分が普段やらない(できない?)ような事をやろうとしてしまうので、数人前の滑りは見ないようにしていました。しかし、スタートの合図がされ、かなりのスピードで4ターン目を終え、小回りを入れようとした瞬間、目の端にジャッジが映り、板は横に向いているのに体はジャッジに向かってホールラインに突き進み、板が外れて大ゴケしてしまいました・・。
 
◆はぁ〜、これって何点減点・・?
そして「あ〜・・養成講習のとき、開放値高くしておくように佐々木先生に言われっけ・・。はぁ〜、これって何点減点・・?」と思いながら滑落していて行きました。それでもゴールした後(何を言っても聞く耳を持たないような私にも関わらず・・)サポートのみんながものすごく励ましてくれ、2本目の不整地に気持ちを引きずることなく滑ることができました。
 

◆100%の力を出すのは難しい
 不整地はもともと苦手で、前回の受験のとき73点がついたので、その後、積極的に不整地に入るようにしてきました。不整地に入ると、足がすぐに疲れて長く練習することができないこともあったので、シーズンオフはフィットネスに通って、筋力アップにも努めました。その甲斐あってか、不整地では自分でも納得のいく滑りができました。
 9種目終わって、納得いく滑りができたのは3種目・・。「100%の力を出すのは難しい・・。」と実感すると共に「今回もダメなのでは・・?」と思えてきました。

 
◆「私〜?」と叫んで‥
しかし、あとは野となれ山となれ・・。2日目の晩は、深夜までお酒を飲み、若干二日酔い気味で迎えた発表当日。9位で名前を呼ばれ、あまりに驚いて「はい。」と返事をせずに、「私〜?」と叫んでしまいました。
 今まで指導してくれた方や応援してくれたクラブの方々・支えてくれた家族・学年末の忙しい中、お休みをくれた校長をはじめ、職場の先生方・そして、スキーを通して関わった全ての人に感謝したい気持ちでいっぱいです。
◆スキーの楽しさを多くの人に伝えたい
 これからは スキーの楽しさを多くの人に伝えられることができたら良いと思っています。また、技術戦に出場したり、県総体でもさらに上位を目指せるよう、技術を磨き、さまざまな形でクラブに貢献したいと思います。
 
 最後に・・上達の近道は「人の意見は素直に聞くこと。」だと思います。(私はかなり遠回りしてしまいましたが・・。)

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