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車山T行事 (2日目) 平成24年12月22日(土)〜23日(日) 長野県・車山高原スキー場 広報委員 大井 智子 |
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<ファミリー班の魅力とは> 2日目は、何人かの参加者にインタビューを試みて、現場の声に耳を傾けることにした。 朝一番でおじゃましたのは、スキー指導者研修会・検定員クリニックのファミリー班だ。 東京都スキー連盟に所属するある女性は、神奈川県の研修会に参加するのはこれで10年ほどになるという。「神奈川県スキー連盟はアットホームで、理事の人たちとも気軽に話せていいと思います」と感想を聞かせてくれた。 8年前に準指導員を取得したという30歳代の男性は、「ファミリー班だと夫婦が同時に研修会を受けられるので、とても助かっています。車山Tだけでなく、五竜などぜひほかの行事にもファミリー班を増やしてもらえるとうれしいですね。追加料金を払っても構わないので、子どもだけのレッスンがあると助かります。一般のスキー場のスクールは、子どもが6歳ぐらいにならないと入れてもらえず、子どもが小さいとスキー場に来ることも難しいのが実情です。ファミリー班があれば、子どもが3歳ぐらいでも早くからスキー場にカムバックすることができるので、大歓迎です」と教えてくれた。 ほかにも、「去年は講師の先生が二人いて、親のためのレッスンがあってよかったです」(40歳代男性)「大阪府から参加しています。まだ子どもがボーゲンをできないので研修会についていけません。ボーゲンができるようにがんばって教えてます」(30歳代男性)などの声があった。 この日、ファミリー班は木村総括常務理事と奥山専門委員の二人体制となり、子どもたちは奥山専門委員、大人で研修テーマを実践したい人は木村理事が研修を受け持つことになった。講習後、再び班員に感想を聞いてみると、「木村理事と山頂まで行って滑ってきました!!妻が新潟出身なので、湯沢行事にもファミリー班があるとうれしいです」とうれしそうに話してくれた。
<いくつになってもスキーを続けたい!> 指導者研修会ライトの7班では、80歳代男性の方に「長くスキーを続けていくためのコツ」をリフトの上で聞かせてもらった。 「58歳の時に準指導員に合格しました。スキーの仲間に1シーズンぶりに車山で会うことを楽しみに、この研修会に参加しています。滑るための体力を保持するために、毎朝7000〜8000歩、よほどのことがない限り、歩くようにしています。夏は早朝の4時半から1時間ちょっと歩きます。酒匂川の堤防で、柔軟体操をしたり、スキーの板を履いた格好でイメージトレーニングしたりして、体を動かしてますね。腕に4キロのバーベルを付けたり。おかげで、スキーをやり続けてこれらました」 お話を聞きながら、堤防のそばでスキーを滑る格好をしている様子が目に浮かび、なんだかうれしい気持ちになった。 自分の学生時代には、街中で、ウェーデルン(今の小回り)のまねっこをして仮想ストックをつきながら階段を駆け下りる人をよく見かけたものだ。そういえば最近はさっぱり見かけなくなったな……。 また、別のレギュラー班の60歳代男性の方は、「思いのほかフリー滑走の時間が多く、もう少し研修テーマを実践してほしかった。自分の技量を上げるというよりも、今の技術を理解して自分のクラブの指導員のやり方が間違っていないかチェックしたい。そのお手本をぜひ見せてほしいと思っている」と要望を伝えてくれた。
<仮想アキヤボードで> ゲレンデでは、仮想アキヤボードとして、ストックで体を連結しながら滑るスキーパトロール専門員研修会にも遭遇した。10年近く前、広報委員として参加した五竜行事Tで、体験取材としてアキヤボードを引かせてもらったことが懐かしい…。 上杉安全対策委員長のもと、アキヤボードを想定した浅回りと深回りのターンが実践されていく。
<二人講師体制はなかなか好評> 今シーズンから専門委員としてデビューした小沼専門委員と袖山専門委員は、二人講師体制で指導に臨んでいる。ゲレンデで遭遇した指導者研修会6班は、大嶋専門委員と小沼専門委員の二人が講師を務める。班員の人に感想を聞いた。 「先生の解説がていねいですごく良かったです。昔の滑りと今の滑りの感覚の違いを比較して表現してくれましたが、わかりやすかった。今回のように、ベテランの先生と、技術選に出てるような若い先生の組み合わせは、とても良かったです」(40歳代男性) ほかにも、背中にストックを指して正面にストックを掲げて滑ったり、ストックなしで滑ったりと、様々なバリエーション練習に励む班でゲレンデ中が埋め尽くされていた。 昨日はプルークで「内足主導、外足従導」の研修テーマを確認する班が多かったが、研修会も終盤の今日は天気も良く、みんなが高速ターンでびゅんびゅんと気持ちよさそうに滑り降りてくる。
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