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パリ  (超〜、初心者ミーハー編 No2)細田典子

paris ヴェルサイユ・トリアノン

●雨の週末は、超混みの「ルーブル美術館」より、「ヴェルサイユ宮殿」の大きなお庭の小さなカフェでのんびり寛ぐ。

宮殿の門を入った所に広がる石畳の中庭、その真中で、馬に跨っているのが、「ルイ14世」。(豆知識その5)
・・・なんでも、「歴史に残る最も大きく、最も豪華な宮殿を・・・」と、現在の額にして、約50億Fともいう、莫大なお金を投資したヴェルサイユ宮殿の創立者らしい。因みに完成には、50年もの年月がかかったらしい。(驚!!)

あまりにも有名な「ヴェルサイユ宮殿」。。。大抵のツアーは、宮殿内の超〜豪華なお部屋と、ル・ノートルが設計した、「春夏秋冬」、「アポロン」の泉、等がある庭園迄が、お決まりコース。・・・・と言う訳で、ここでは省略。

その庭園からは、十字架を模った運河を中心に広がる、広大な庭園が一望できる。
そこへ行かずに、「ヴェルサイユ」を語っちゃ〜、まだまだ甘いなっ。
この際、歴史は、おいといて、豪華で贅沢な王朝生活振りをご紹介。

広大な庭園(約100ha)内には、7つの噴水、286の彫刻があるらしい。
又、大小2軒の別宅(グラン・トリアノン、プティ・トリアノン)があり、グラン・トリアノンのピンクの大理石の柱は、実に素晴らしい。なんとも言えない柔らかく暖かな・・・“女性らしい”感じ。この別宅は、宮殿での華やか過ぎる生活に疲れたルイ14世、15世が、息抜きの為、愛人と過す為に贈ったものとされている。(うっふん。)

プティ・トリアノンも同様、ルイ15世が、愛人の為に贈ろうと建てたのだが、完成迄にその愛人は、死去・・・してしまったそうな。後に、ルイ16世の妃マリー・アントワネットがお暮らしになったとさ。どちらの別宅も、可愛らしく設計された庭園と花壇がある。花が満開になる頃は、別宅の素晴らしさが更に引き立つことだろう。
森の中に水鳥達が遊ぶ池がある。
その池のまわりに点々と建つ小さな「神殿」や「田舎家」。これも、ルイ16世が、妃マリー・アントワネットに贈ったものらしい。中でも小さなドームの形をした「愛の神殿」は、必見。中には、キューピットの像がチラリと見える。な〜んか、ご利益ありそう。(?)煌びやかに、華やかに、栄えたこの時代。・・・こんなに愛されてマリー・アントワネットって、幸せ者〜!なんて思っていませんか?14歳でルイ16世に嫁ぎ、宮殿で華美な生活に明け暮れていたが、革命勃発後、国外逃亡を謀り、失敗。ルイ16世と共に、ギロチン台へ(現在の「コンコルド広場」)。彼女38歳。ルイ16世、39歳という若さで、生涯を終えたとのこと。・・・う〜ん。なんとも言えない、複雑な心境ですのぉ〜。
この庭(及び森)は、フランス市民の憩いの場となっており、週末になると、ジョギンクや散歩をする老夫婦やファミリーが訪れ、運河では、レガッタをする人々で賑わう。晴れた日は、レンタサイクルで走るのもいい。雨の日は、運河脇の林の中に建つカフェで、お茶を飲みながら、忙しい旅の途中、束の間の静かな時を過してみるのもいいかも。(※ 因みに宮殿と庭は、世界遺産。)

そうそう。以前、行かれたことのある方は、「おやっ?」と、気付かれたかもしれません。
昨年の嵐で森の大木の殆ど90%が薙ぎ倒され、只今、森林復旧作業中。「木々だけは、14世に戻っちゃったね。」・・・っとの声も。

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