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山田SAK専務理事

◆情報開示について

全日本では、指導員検定の合格発表で、前は受検番号順に受験者を並ばせて合格発表をしてきました。そうすると、不合格の方のフライバシー侵害にもあたるし、個人情報の開示してはいけない部分の開示にもあたるということで、全日本では今年から、ゼッケンをつけないで閉会式に入場し、合格者の名前だけを呼ぶことになりました。神奈川県はいままでのやりかたもあるし、すぐやり方を変えるかは教育本部長の判断に負うところです。

先日も、教育長から公益法人としての査察を受けました。その時に、やはり情報開示を求められるケースが多くなり、対応できるような運営を御願いされております。情報開示というのは難しい問題で、いままで実施してきました、準指導員検定の不合格者に点を教えてあげるのが情報開示のひとつではありますが、それだけではないのです。開示した情報には責任も伴うのです。

特に、我々は安易に、検定員と言う立場で受験者と言葉を交わしていることが多かったり、また、自分の立場を利用することは無いと思いますが、俺がなんとかしてあげるとか、受からせてやるとか、君が受かったのは僕のおかげだよとか、こう言うことが飛び交うのは、昔からあったことだと思います。しかし、これは大きな問題です。公益法人としてのスキー連盟は、公務員に準じていろんな責任を負わされることになっております。われわれ、準指検定を行う側の人間が、受検中に自分のクラブの人間を呼んでアドバイスしている、これを第三者から見えると、特別なことをしているようにも見えるし、差別でもあります。こう言う行動は、厳しく戒めて行く方向にいきます。簡単に、俺が何とかしてあげるとか昔から言うのが好きな人がいますが、その言動を慎むように御願いします。

検定は、受かった人はうれしいわけですが、落ちた人は、その無念さのほかに、公平であったかどうかという疑念を持ちます。その時に、わたしが落ちたのに、なぜあの人は受かったのか、あの人が受かった理由を教えてくれとか、これは毎回あることです。出来るだけ、疑念を、特に落ちた方にもたれないようにしてください。今年、検定員に当たっている方、自分の所属している協会やくクラブから、なにか背負わされるようであったら、県連はそういう検定はやらないと、きっぱり言っていただけるとよろしいかと思います。これは、みんさんの所属する協会、クラブでの級別テストなどを行うときも同じであって、できるだけ公正に検定を進めていただきたく御願いします。

◆是非、自分で考えた楽しい内容を

 昔に比べると研修内容は細かくなってきています。研修会で行ったことが全てであるとは考えないでください。これは、研修会のテーマですが、カリキュラムの一部です。皆さんが行う研修会はこれが全てだとは思わないでください。これも1つということです。来週の研修会で今日やったことだけやったら、誰も楽しくない。それでまた、研修会を受けた指導員がそれをクラブや協会でやったら、本当につまらないことだと思います。そのままコピーして下に伝えることが使命とは考えないでください。是非とも、ご自分の考えを持って、楽しい内容の講習会をしてください。


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